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中学受験 何が出る?時事問題は「すきま」で!


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時事問題多くは「11月まで」!?
・サミット、ロシア、原発処理水…
時事問題は「すきま」にやるもの
・時間配分と優先順位を意識する

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時事問題多くは「11月まで」!?

2月1日の東京、神奈川入試まで1カ月強この時期、「少しだけ気にしておく」必要があるのが社会での出題が中心となる「時事問題」です。

1つ気になるのが、時事問題として出題されるのは「どの時点までの話題」なのか?です。中学受験専門雑誌「進学レーダー」12月号に掲載された140校アンケートによると、「11月まで」が城北、山脇学園、広尾学園、芝浦工大柏など27.3%で3割弱でした。

「8~10月まで」が15.9%(学習院、三輪田学園、神奈川大附属、安田学園など)、「12月まで」が5.1%(青山学院、開智、三田国際学園、十文字など)という回答でした。

一方で「未定」としているのが37.5%と4割近くに上りました。恐らく「期限」はあると思いますが、入試問題全体が「いつ作成されるか」という「ネタバレ」を避けるのもあると考えられます。

常識的に考えると、1月のことまで問題に盛り込む中学は稀で、「年内」のことを押さえておけば、まず事足りるでしょう。

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サミット、ロシア、原発処理水…

「進学レーダー」には「“これはぜひ押さえておいてほし”というニュースは何?」(複数回答)というテーマで各中学校の先生に聞いています。

1位は「G7広島サミット」(暁星、鴎友学園女子、桐光学園など22校)と「ロシアによるウクライナ侵攻」(学習院、関東学院、吉祥女子 など22校 )が並びました3位は「原発処理水の海洋放出」(十文字、東洋英和女学院など12校)、4位に「地球温暖化、気象現象」(国学院久我山など10校)が入りました。 「地球温暖化、気象現象」 は理科での出題が十分考えられます。

以下「物価高騰」(サレジオ学院、田園調布学園など9校)、「少子化対策」(など7校)で、未定としている学校も含め各校で「狙われるテーマ」になりそうです。

中にはより具体的な回答もみられました。獨協はスポーツに関する内容とし「野球のWBC、バスケットとラグビーのW杯、来年のパリ五輪」などを挙げていました。

広尾学園は「防衛費増強」「マイナンバーカード」を、渋谷教育学園幕張は「ジェンダー平等、LGBT理解増進法の成立」「対話型生成AIによる社会・教育の変化」「インドの人口が中国を抜き世界一に」など、23年の主だった時事はほとんど網羅した「出題予告」をしている学校もあります。

一方で「幅広く日々のニュース(新聞、テレビ、インターネット)に目を配り、自分の頭で考える習慣を身につけてほしい」(海城)というアドバイスも多く、特定のものにこだわらず、常にアンテナを張っておくことが大切さを強調しています。

時事問題は「すきま」にやるもの

時事問題は「わざわざ時間をとって勉強する」、というものではありません

現在の日本の首相を尋ねる問題やロシアと戦争をしている国の名前を問うような「ストレート」な時事問題は、出題されても1、2問程度。時事問題の多くは「時事問題を題材にした歴史」だったり「時事問題をテーマにした公民」です。

こういった問題は各塾や出版社が発行する時事問題を扱った書籍を利用するのが効率が良いです。なぜなら重大ニュース順に並んでおり、無駄なくできるからです。

もう1つは、塾の先生が作成した予想問題が付いており「こういう問われ方をする」というサンプル問題が掲載されています。短文記述の予想問題もあり、これも真剣に考えるというより、一問一答をやる感覚で素早く進めます。

読んで「インプット」、一問一答でも入試問題風でも解いて「アウトプット」の方式で。特別に時間を取らず「すきま時間」に目を通す方法で少しずつ知識を積み上げていきます

おやつを食べながら、風呂上がりに髪を乾かしながら、通塾中の乗り物の中、どうも勉強が乗らない時の息抜きに、とちょっとした「すきま時間」に1ページだけ読むとかクイズ感覚で問題を解くなど、気張らずに取り組みます。

過去問をやる時間などを考えると、時事問題で時間を確保する余裕はありません。進学塾によっては「冬期講習中に扱う」としているので、その授業に集中して終わらせるのも「あり」です。

時間配分と優先順位を意識する

理科も中学によっては時事絡みの問題が出ます。過去の出題傾向から判断して、必要ならば取り組みます。

過去に出題例があまりない場合は、「突然出題」の可能性低いのですが、1,2問「混じって」出されることは考えられます。塾側でも出そうなところは、折に触れて先生が取り上げると思いますので、その機会を大いに利用します。

模試の会場や入試本番で、時事問題用の書籍を食い入るように見ている受験生がいますが「あまり神経質にならないように」と言いたいです。

理社の勝負は時事問題ではなく、4年生から積み上げてきたものを解答用紙にどうアウトプットしていくかで決まります。詰めの勉強では「時間配分」と「優先順位」を間違えないことが肝です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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