小学校との関係

中学受験 1月に小学校を休む?休まない?


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どうする?1月の小学校
正論より家庭の方針だが…
1カ月休む受験生家庭の背景
・1週間以内の休みなら「あり」

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どうする?1月の小学校

埼玉入試が始まり、1週間すると千葉入試が始まります。コロナは一応落ち着きを見せていますが、インフルエンザは細心の注意が必要な状況です。

そこで気になるのが2月の東京、神奈川入試に向けて「小学校への出欠をどうするか」です。

中学受験を控えた6年生が1月に小学校へ通うか、欠席するかの答えの「正解」はありません。各家庭の価値観にゆだねられます。ただ、周囲はどう考えているか、気になるかもしれません。

総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が21年12月に行った、全国500人の「中学受験について」のアンケートによると、「中学受験のために学校を欠席すること」に「賛成」「どちらかと言えば賛成」を合わせると41%、「反対」「どちらかといえば反対」は38%と大差はありませんでした。

アンケートは「中学受験をしなかった」という割合が約3分の2いるため、僅差になった可能性もあります。受験情報サイト「インターエデュ」が3年前に行った、中学受験対象者の「中学受験で学校を休む・休まない、後悔をしない判断とは?」というアンケートでは「休む」か「休まない」かの二択では「休む」が71.2%と圧倒的。当然ですが「立場」によって、考え方は違います。

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正論より家庭の方針だが…

「小学生なんだから小学校へ行くのが当たり前。受験するからって、何様だと思ってるの?」口には出さずとも、受験をしない親御さんの「ホンネ」は、そういうものかもしれません。正論です。反論のしようがありません。

しかし、ここまで膨大な費用と長い時間をかけてきた、受験生を持つ家庭にとっては「勝負の1カ月」です。受験をしない家庭との意見の相違はどこまで行っても平行線です。「休む」も「休まない」も家庭の方針をそのまま通せばいいのです。

ただ「休む」という判断をした場合、問題も少なくありません。日中に親御さんがいない「共働き」の場合は注意です。子どもだけで置いておくと、よほどしっかりした子でない限りたがが緩んで、時間を無駄に使ってしまいます。

親御さんが「伴走」できたとしても、締めるところとリラックスさせるところのメリハリをしっかりつけないと「余計にダラダラする」「夜遅くまで起きて朝寝坊寝でリズム崩れる」などの状況になり、その後の立て直しが難しくなります。

1カ月休む受験生家庭の背景

「インターエデュ」 のアンケートでは、休む「期間」についても尋ねています。それによると「1週間」が31.0%、「2、3日」が27.6%で主流。「約1カ月(入試が終わるまで)」も17.7%で3番目でした。

約1カ月と答えた人は、通塾はしながら、最後は家で「缶詰」状態で追い込むという作戦の家庭が多いようです。親御さんが付きっ切りの場合もあれば、塾の自習室に午前中から入り浸るケースも見られ、冬休みから約40日限定で家庭教師を起用することもあります。

終わらない過去問、完璧でない算数、理社の知識の穴をふさぎたい…。1カ月も休むという背景には、コロナやインフルエンザが心配、という以上に「最後の追い込みをしたい」場合が多いと考えられます。そこが「1週間」や「2、3日」と答えた家庭と大きく違います。

1週間以内の休みなら「あり」

合否のボーダーライン上にいる場合、合格のためには手段を選ばず…となる気持ちもよく分かります。しかし、主役はまだ12歳です。大人なら目的達成のために頑張ることができますが、子どもに缶詰め状態は「酷」です。

効果の点からも缶詰は疑問です。追いつかないとばかりインプット中心の勉強をしても「消化」して、いつでもどこでも「解答」としてアウトプットできなければ意味がありません。

「消化不良」のまま入試本番に臨むのは最悪の展開です。「出し入れ」のさじ加減を上手にコントロールできる伴走者が必須です。

小学校へ行っても受験組が多く、いつもその話題ばかりで気持ちが滅入る…というなら別ですが、小学校へ行くことで、友達と話したり遊ぶことが息抜きになるというのなら、1月20日開始の千葉入試前後あたりまで学校へ行くのも良いでしょう。

入試数日前から1週間くらい休むのは、コロナやインフルの感染しないためにも「適量」です。小学校を休むのはあくまでも「リスクヘッジ」(危険回避)であって、勉強の追い込みではありません。休んでいる間に何もしないというわけにはいかないので、復習を中心に最後のチェックができる「副産物」があるくらいに考えます。

中学受験はどこまで行っても地道な「積み重ね」が合格への一番の近道です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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