中学受験 偏差値&成績

中学受験「偏差値が高い」の本当のメリットはコレ


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・「偏差値が高い」最大の利点は…
・最難関、伝統校に根付く「文化」
・目標決まっても偏差値の壁

・「一歩目」が身の丈受験の影響

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「偏差値が高い」最大の利点は…

中学受験で「気にするな」と言われても、そうはいかないのが「偏差値」です。

確かにそれだけがすべてではありませんが、この「偏差値」によって受験が大きく左右されることは間違いないところです。

偏差値は「合格の目安」なので絶対的なものではありませんが、偏差値が高いということには、最難関校や人気校に合格する確率が高くなる、ということ以上にメリットがあります。

偏差値が高いことの最大のメリットは、簡単に言うと「学校選択の幅が広がる」という点が挙げられます。

難関、人気伝統校に根付く「文化」

「学校選択の幅が広がる」。偏差値が高ければ、成績を気にせずに挑戦できる学校が増え、併願校でさえ魅力のある学校をチョイスできることになります。

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中には「有名難関大学の合格実績」「海外大学進学への充実した学習内容」を魅力として前面に出している偏差値の高い学校もありますが、多くは入学後に偏差値や大学合格実績以上は二の次になる中高一貫校があります。

難関、人気の伝統校の多くは、それぞれ長年培ってきた「文化」を持っています。その代表格の1つが、さまざまな価値観を「否定しない」という土壌です。「こうあるべき」というのがなく、「みんな正解」というスタンスです。

どんなタイプの子でも「居場所」がある学校が多いのが特長です。部活動、学校行事の実行委員会、有志で同好会を作るなんていうのも伝統校では「あるある」です。

学校外の活動でも個人的にさまざまなコンテストや各種大会、活動に参加して成果を出して一目置かれる子もいます。学校側も「学外活動」に対して寛容で、奨励しているところが多いです。

伝統校は世間一般の人が抱く「ガリ勉」「厳しい校則」という学校は、あまり見当たりません。子ども自身が積極的に動けば、まさに「青春を謳歌」できる環境にあるのが中学受験でいう難関・人気校の「素顔」です。

目標決まっても偏差値の壁

13歳から18歳の男女とも一番多感な時期に1日の半分近い時間を過ごす「中学、高校」という空間はとても大切です。

部活動も文化部系を中心にユニークかつ活発な活動をしているところが目立ち、受験生もその学校に入りたいというより、「その部活に入りたい」という強い思いで勉強を頑張ってきた子も少なくありません。

親御さんも学校説明会へ積極的に参加すると、人それぞれで必ず「ホレる」学校にめぐり合います。「この学校に進学してもらいたい」と強く願うような学校が見つかります。

その時、我が子もその学校に魅力を感じ、親子で「目標」となる志望校が決まった時、持ち偏差値相応、余裕があればなら、受験することに尻込みすることなくトライできます。

逆に偏差値が低いと、そこに「壁」が立ちふさがります。どうしても志望校(受験校)の選択肢は限られます。「持ち偏差値の範囲で」となってしまうのです。

入りたい部活があっても、その学校の文化祭や体育祭で青春したいと思っても、ランチをしたい素敵なカフェテリアがあっても、合格する可能性が低ければ腰が引けてしまいます。

中学受験は、難関校合格や将来の有名大学進学のためだけではなく、自分のやりたいこと、こう過ごしたいという「青春時代の青写真」を実現するために挑むというのは立派な志望動機です。

偏差値70だから御三家に、大学合格実績がいい進学校へというのではなく、偏差値70あるのだから気に入った中学、有意義な6年間を過ごせる学校を広範囲から選べると考えます。

「一歩目」が身の丈受験の影響

「身の丈に合った受験」「というスタンスも「あり」です。偏差値よりも自分のペースで勉強を重ね、実力的に行ける範囲の学校に進学する、無理の少ない中学受験です。

ありですが「そこそこの偏差値で行けるところ」という姿勢で「一歩目」の受験を経験すると、大学も「行きたいところより入れるところ」、就職も「やりたい仕事よりも就ける仕事」という流れになりがちです。

人生の節目、節目で「そうなりたい」「こうしたい」より「恥をかかない程度、そこそこで」という選択をしがちです。

どこかで「このままでは…」と気が付いて流路変更するにしても、同じような流れできた友達や学校の仲間たちの群れとは逆行して、「道なき道」を自ら道を切り拓いていくのは、頭で考えているより大変です。

「流れに逆らう」のは覚悟が必要です。独りでも前に出る、という「勇気」が求められます。

難関校がコンスタントに毎年大学合格実績を積み上げるのは「大学受験が団体戦」という意識が根底にあるからです。互いに刺激しあい、情報交換をし、互いに「できるところ」と「できないところ」を教えあって補完する一面があります。

志望大学合格が「独りでは無理だった」と振り返る難関校出身の生徒は多いです。これも伝統校の「文化」の1つ。「自称進」(自称進学校)がお膳立てをした素晴らしいカリキュラムや進学特訓講座とは、全く別の価値観です。

先輩から代々受け継いだ「伝統」は強いです。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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