親御さんの役割

中学受験 やっていますか?「ウチの子研究」


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「塾に丸投げ」で難関校合格!?
・子どもの「数字」には理由がある
「ウチの子研究」で有益な助言獲得
「にじみ出てくるもの」を見抜け

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「塾に丸投げ」で難関校合格!?

我が子の学習状況について「だいたい」把握している親御さんは、そう多くなく、塾に「丸投げ」状態という場合が相当数にのぼります。

中には受験校さえ塾の先生が決めてくれて、入塾すれば自然に「難関校、有名校に合格できる」と考えている親御さんが本当にいます。

「高いお金払ってるんだから当然でしょ」というのがその言い分の趣旨です。確かに大金ではありますが、毎月の塾代程度では、御三家や難関校の場合「丸投げ合格」はまず無理です。

大金をかけても本人に問題があれば合格は難しいですし、中学受験はある程度の課金は必要ですが、お金をかければ「必ず合格する」というものではありません

子どもの「数字」には理由がある

「塾に大金を払っているんだから」という親御さんの理屈は、我が子の普段の勉強の姿勢、状況を把握していないことから出る言葉です。

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残念なことですが、多くの親御さんが子どものテストの点数や偏差値など「数字の把握」にとどまり、どうしてその「数字」になったかまで深掘りしていません

数字を見て「ちゃんと勉強しなさい」と雷を落とす、といったパターンは古今東西変わらぬ光景。いくらお尻をたたこうと、子どもの成績はせいぜい横ばい、学年が上がるにつれて下降線をたどっていきます。

子どもがその「数字」なのは、理由があります。ちゃんと勉強しなさいと言われたところで、ちゃんとできない理由もあります。

そこを親御さんが把握しないと、いくら合格実績が良い塾に入れても、大金を支払い続けても成績の好転は期待できません。

「ウチの子研究」で有益な助言獲得

子どもの成績が芳しくないことの一因として、親御さんの勉強に対する「ウチの子研究」が不十分であることが多々あります。

子どもが塾で何を勉強してきたのか、どこまで理解して、どこでつまづいているのかなど、塾での子どもの状態の把握が「ウチの子研究」 です。家庭での学習の様子、何を進んで取り組み、何を嫌がるのか、その理由は…を把握するのも「 ウチの子研究」 です。

つまり、子どもの成績や偏差値だけでなく、やっている学習の中身とその理解度の実態が頭に入っているかどうか、が中学受験の勉強を進めるうえで肝になるということです。

難関校、上位校に合格する子の親御さんだけでなく、中堅校でも「上位に近い人気校」に合格させる親御さんの多くが勉強に対する「ウチの子研究」をしています。

「ウチの子研究」ができていないと塾の先生に勉強の進め方や志望校対策を尋ねても、我が子にカスタマイズした的を射た質問ができず、つかみどころのない一般論的な話しかしてもらえません。

子どもにカスタマイズされたアドバイスをもらえれば偏差値だって2~3ポイント、合格が少し厳しいところからボーダーラインぎりぎり上くらいまで持って行ける可能性があります

まさに親御さんのアシストによって「合格」の二文字が見えてきます。塾に丸投げで有益なアドバイスに触れることなく入試当日を迎えるのとでは大きな差が生まれます。

「にじみ出てくるもの」を見抜け

親御さんにとって、塾でやっている内容は難しくてすべては分からないし、教えることもできないかもしれません。

それでも子どものノートやテキスト、テストの解答用紙、問題用紙のメモ書きなどから、ウチの子研究に必要な判断材料が「にじみ出てくるもの」が必ずあります

ノートやテキストからは「我が子特有の間違いのクセ」「考え方の偏り具合」「授業での集中度」などが浮かび上がってきます。どうしてその成績、偏差値になったかの「理由」がなんとなく分かってくるものです。

テストの解答用紙だけではわからない「思考の過程」が分かるのが問題用紙。その問題を解こうとした「こん跡」からは子どもの考え方や問題のアプローチの仕方の一端がうかがえます。

解答欄に自分の答えは書いてあるものの、思考過程のこん跡がなければ「ただ思いついたことを深く考えずテキトーに書いた」ことが分かります。

子どもの「学習の足跡」に十分に目を通さず、成績表の偏差値や平均点などと見比べるだけで「できた」「できなかった」を判断するだけでは、成績は上がりません

成績向上の鍵は「子どもの学習分析」が第一歩になります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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