国語の勉強法

中学受験 国語の肝「記述」攻略法は「恥をかけ」


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最強の勉強法は「アウトプット」
「見てもらうこと」に意味がある
恥かいて、直されてナンボ
・点数でなく「トライ」でを認める

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最強の勉強法は「アウトプット」

中学受験に限らず、受験で効果がある最強の勉強法は「アウトプット」=「自分の頭で考えた解答を表現する(書く、声に出す)」です。

この繰り返しで解答能力が高まり、6年生の冬に「合格」の2文字にたどり着く答案が作成できるようになります。

学習の成果をアウトプットすることは、自分のいいところ、強みも分かる反面、未熟なところ、弱みもさらけ出すことになります。

できないところを指摘されていい気持ちの子はいません。しかし、それを克服しようと挑むことで成績は上がります。挑まず「逃げ」の姿勢の子は絶対と言っていいほど成績は上がりません。

「見てもらうこと」に意味がある

アウトプットの効果が一番出るのが国語の記述です。

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50字、100字、200字など字数に違いはあれど、解答欄に要求通りの字数でまとめる(最低でも9割の文字数)のは大半の生徒にとって、最初からできるものではありません。 

それでも問題にはトライします。自分が精いっぱい考えたことを、今できる表現で解答欄にぶつけます。

それを塾なら先生、家庭学習なら親御さんか家庭教師、あるいは塾の先生にお願いして「添削」してもらいます

自己採点は「甘く」なりがちです。第三者に見てもらうのがベター。効果は「人に見てもらう」ことで発揮されます。

問題を解いて丸付けを「きっちり」やることで、自分の実力、現状がしっかり見えます。

これをベースにして、やるべきこと、もっと磨きをかけるところ、自分の強みなどが把握できれば、学習の方向性が定まります

恥かいて、直されてナンボ

記述問題は失敗してナンボ、恥をかいてナンボ、直されてナンボです

通常の塾の模試などで怖いのは、何かを書いて×を付けられたことではなく「真っ白な解答欄」です。 「何も書かない」ことが一番成長しません

国語の読解演習で多いのが、自分の解答は書かずに、あるいは書いたとしても一度添削されたらそのまま書き直しをせずに先生の模範解答を待ったり、解答解説の答えを書き写すだけの生徒です。

これだと本人は傷つきませんが、学習したことになりません。 

「自分なりに必死にもがいた」という記憶がないと、簡単に忘れて、得るものがないからです。

何度も突っ返されて、書き直して、また突っ返されて、書き直してようやく10点中7点。この経験をして解答を作成した子の方が、模範解答をきれいに解答欄に写した子より、はるかに答案作成能力はアップします。

点数でなく「トライ」でを認める

親御さんも子どもの答案の記述の点数で評価を下さず、まずはトライしたことをしっかり認めてあげます

10点中1点とか2点でもまずは得点したことを評価し、次にもう2点プラスするには、半分までとれるにはどうしたらいいのかを、解答解説や先生のアドバイスを聞きつつ、精度を上げていくことを目指します。 

記述問題は語彙力や主語、述語の関係がしっかりしているかどうかなどの技術的な面も大切ですが、それは二の次。国語の記述はトライした数、経験値が最後にものを言います

中学入試で記述問題を出題する学校は、積極的に部分点を付けます。これをかき集めて得点を増やし、合格に至る子が毎年います。

記述力は中学入学後も必要です。中高一貫校の多くが、日常的にレポートを課すからです。「入試問題はその学校の最初の授業」といわれるのはそういう理由があるからです。

書き方がわからない、と訴える生徒もいます。最初から完璧な答案はできないので、はじめの一歩は「誰が何をした」「誰が何かをしたのは、こういう理由があったから」など、1つの型にはめて答える練習からスタートします。

それを何度も何度もトライし、添削してもらって書き直します。「必死にもがく」ことを当たり前にした子は、入試本番でしぶとく合格します


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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