中学受験 偏差値&成績

中学受験 成績UP「赤マルと青マル」の使い分け


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・赤ペンと青ペン、それにコピー
・正解は赤マル 「道筋」を確認
・「なぜ間違ったか」を自ら探る
・赤ペンとの区別 青ペン使う意味

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赤ペンと青ペン、それにコピー

中学受験の家庭学習で、子どもが解いた問題を丸付けする場合、親御さんがその役目を担うことはとても重要です。

「やりっぱなしにしない」というのもありますが、子どもの「状況を把握する」という大きな意味があります。

その際、用意するものは赤ペンと青ペンです。

鉛筆でも悪くはないのですが、文字を書き込むこともあるので芯がすぐに丸まってしまう色鉛筆だと見づらいかもしれません。

テキストは、できればコピーして原本には何も書き込みたくないところです(特に算数と国語の記述)。プリンターでスキャンしてPDFとして保存、というのもありです。

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塾によっては当日テキストが配られ、そこに書き込むこともありますが、たいてい復習用に裏面も同じ問題が載っているので、そちらをコピーします。

これは子どもが何度でも復習(アウトプット)する際にプリントが必要になるからです。

正解は赤マル 「道筋」を確認

実際の丸付けのやり方です。

正解なら当然〇を付けます。これは赤ペンで付けます。

これで終わりではありません。親御さんは子どもがその解答に至った「道筋」をきちんと確認します。

例えば算数。あっちこっち散らばって計算していないか、間違えやすい数字を書いていないか(例えば0と6、1と7など)、字の濃さ(薄過ぎて見づらいなど)、解答は合っているが、最後まできっちり解き切った跡がない…など細部をチェックします。

気がついた点があったら、赤ペンを使って「計算は1カ所にまとめて、数字はていねいに」とか通信添削の先生のように書き込みます(怒りに任せて感情的にならぬように。字にも感情は表れます)。

逆に良い点があれば「よく式を導けたね!素晴らしい!!」など、やや大げさにほめます

注意点より、なるべくいいところを探してあげるのは、親御さんの丸付け参戦で特に有効です。

正解してそれでおしまい、ではなく、子どもにも解いていて何か「気づき」があれば、子ども自身に赤ペンで記入してもらいます

「ここは計算の工夫ができた」「図にすればもっと楽に解ける!」など、親御さんと丸付けをしている中でも発見があれば、どんどん書き込みます。

子ども自身の「気づき」は、教えるより何倍も「解答力」が養われます

「なぜ間違ったか」を自ら探る

次に誤答の場合です。

大きく×を付ける必要はありません。問題の左上、ちょうど問1とか、(1)とか印字している上にでも赤ペンで「レ」マークを付けておきます。「解き直し」「解答分析」のスペース確保に「×」印は邪魔です。

誤答こそ解答への「道筋」をたどります

間違えたあるいは解答というゴールまでたどり着かなかったということは、どこかに不具合があるわけで、そこを分析します。

計算が間違っていれば九九の計算が原因なのか、ケタがずれていたのかなどを親子で一緒に原因を見つけ、子ども自身に「なぜ間違ったのか」の理由を、納得してから「6×7=48の間違い」など、間違えた理由を言葉で記入します

親子で考えなくても、子どもが解答解説を見て納得すれば、親御さんに「どうしてこの解答になるのか」を口頭で説明することも有効です。

そのうえで余白に(スペースがなければ別の用紙を足して)、自分なりの解答への「道筋」を書き込みます。

模範解答を写すのではなく、「ここは角度は●度だから」など言葉を添えて、つまずきポイントを自分でわかりやすいように言葉にしておくのが、成績アップの近道です。

赤ペンとの区別 青ペン使う意味

誤答を分析したのち、できれば直後に、最低でも翌日、その後は1日か2日経過してから同じ問題に「自力」でチャレンジします

大切なのは「解答暗記」をしないこと。あくまで「自力で解く」という姿勢でトライします。

親御さんは正解しなくても叱責しないこと。親の叱責が解答暗記に走ったり、解答カンニングに子どもを向かわせます。

自力で解く姿勢を身に着ければ、遅かれ早かれ徐々にですができるようになります。「焦らず待つ」ことです。

ここであらかじめとっておいたコピーを使います。

問題の左上には①②などと記入します。これは「1度目(2度目)の解き直し」という意味です。

正解した場合、親御さんは青ペンで〇を付けます。赤ペンでの〇との差別化です。

テスト前や総復習をする際、この青ペンのものを優先してやるという目印になります

ここでも解答が合っていたというとこだけでなく、どうしてそうなるのか親御さんに説明できるかどうかも確認してください。「解答暗記」では意味がないからです。

たかが丸付けでここまでやる必要があるのか?疑問に思う親御さんもいるでしょう。

でも中学受験は「ここまでするか」の連続です。

やるもやらぬも自由ですが、やっている親御さんは徹底しています。

成績が良い、偏差値が高いにはそれなりの理由があって、みなさんわざわざ口に出して言わないだけです(時々マウンティングなのか、口に出して言う人もいますが)。

中学受験を決意し、それなりの志望校を目指すなら、親御さんの丸付け参戦は必須です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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