中学受験 偏差値&成績

中学受験 「タイパ改善」3つのポイント


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塾のお迎えで「リズム」をつくる
すきま時間利用で「雲泥の差」
飽きっぽいなら「時間の細分化」
「種まき」を続けることの大切さ

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塾のお迎えで「リズム」をつくる

かかった時間に対してどのくらいの効果が得られたかという視点で行動の価値を測る「タイム・パフォーマンス」という視点で中学受験をみると、コスト・パフォーマンス同様「割に合わない」ものです。

コスパ改善が「塾との関係」にウエイトがかかっているのに対し、「タイパ改善」は親御さんの管理能力が勝負です。

「タイパ改善」の肝も3つあります。「塾のお迎え」「すきま時間」「勉強の細分化」です。

まず「塾のお迎え」です。

塾によって授業終了時間はそれぞれですが、できれば親御さんが毎回子どもを迎えに行きます。家から近くて、それほど危険ではない帰り道だとしても迎えに行きます。

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授業が終わると、子どもはホッとして塾友とおしゃべりをしながら、じゃれあいながら帰宅の途に就きます。「息抜きの場」です。

勉強に息抜き、休息は必須ですが、授業後の際限のないダラダラな息抜きはすべてを無駄にします。

帰宅後の短い時間で、夕食や風呂、授業の復習(10分、20分程度で良いので必ず振り返りを)、そして就寝と、一連のリズムをつくるのに、その「導入部」にあたるお迎えは大切です。

帰路、迎えに来た親御さんと「きょうの塾ばなし」の雑談をするのも、我が子の学習のヒントになります。

リラックスしながら、帰り道の親子の会話は後々のいい思い出にもなります。

すきま時間利用で「雲泥の差」

2番目は「すきま時間」の活用です。

塾に行く前に軽食を食べながらの10分、電車やバスで塾へ行く間の10分、寝る前の5分…こんな時間をかき集めると、1日1時間程度はあります。

ここで国語の慣用句を1つ2つ覚えたり、YouTubeで歴史の動画を見たり、塾でその日にやった内容を書いたノートやテキストに目を通したり、と短時間でやれることをやります。

1回ずつは大したことのない時間と量ですが、この積み重ねがあるのとないのでは、3年という年月で「雲泥の差」になります。

ただ、「すきま時間勉強」をどの場面でも「必須」にしてしまうと、子どもは嫌がります。

疲れている時や乗らない時もあるので、月に何度か「スキップする」権利を子どもにあげます。

受験勉強は「スケジュール満タン」より「いかに休みをうまく挟み込むか」で「流れ」が決まります

飽きっぽいなら「時間の細分化」

最後は「勉強時間の細分化」です。

これは成績が低迷している子、勉強の集中力があまりない子には効果があります。

長時間1つのことをやり続けるより、集中力が持つ時間内で取り組む方が勉強パフォーマンスは上がります

「どんな方法でもいいからこの範囲の漢字10個を10分で書けるようにする」「この図形の問題、10分で解く。分からなければ、いけるところまで行って、すぐ解答解説を読み、どこが分かっていなかったかを確認する」など、目先を変えて勉強します。

2つの単元で5分休憩とか、子どもによっていろいろカスタマイズします。

詰め込むより「ああ、面白かった」と言える程度で終わると、子どもは「次またやろう」という気持ちになります。

親御さんはタイムキーパー兼教材用意係です。

次の単元に移る際に、岩手名物「わんこそば」のように間髪入れず教材を並べます。厳しくではなく、楽しくやるのがコツ。本人が「正解できる」問題を次々並べて、時折本人にとって「やや難」を挟み込むなど、工夫をします。

タイパ改善の肝は「ゲーム感覚」です。

「種まき」を続けることの大切さ

中学受験「必敗の法則」の最たるものは「塾への丸投げ」です。

塾に何もかもお任せ状態で、親御さんはお金を払うだけというスタンスです。

塾のカリキュラムに乗って成績が良く、気持ちよく走っている子どもに「介入する」必要はありません。「丸投げ」でも良いでしょう。

しかし、95%以上が「ウチの子ったら…」という状態なのが実状です。

塾は志望校合格に必要な教材とそれをどう活用したら良いかの「取り扱い説明」は、費用の分だけしてくれます。

しかし、吸収消化するのは子どもです。塾はできるだけ「飲み込みやすく」はしてくれますが、完璧というわけにはいきません。

最後の「詰め」にして、最も重要な勉強の吸収消化は、家庭学習です。

事実上、自走できる子がほとんどいないのなら、親御さんの伴走、アシストが流れを決めることになります。

それ故、多くの親御さんが試行錯誤しながら、悩みながら、我が子にさまざまなアプローチを試みます。

難しいのは、子どもの数だけアプローチの仕方はあって、A君で効果てきめんだったことが、B君では全く反応なし、なんて話は当たり前ということです。

さまざまな合格体験記も受験で結果が出た「サンプル」であって、もっと有効なやり方もあるかもしれません。

ただ、1つ言えることは「種をまき、手入れをし続けないと花は咲かない」ということです。

短期間で種まきの効果が出る子もいれば、入試直前、もしかとたら当日にやっと花が咲く子もいて、無責任な言い方ですが、こればっかりは「やってみないとわからない」というのが本当のところです。

それでも子どもは1つの「きっかけ」で大きく変わります。

親御さんの粘り強い「種まき」がいつか実を結びます


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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