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中学受験 早稲アカ&四谷の学校説明会歩き方


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嬉しい「夏フェス」と「学校参観日」
複数校参加の目的は「目利き」
「この学校でしか」を見つける
・思わぬ副産物「掘り出しもの」

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嬉しい「夏フェス」と「学校参観日」

週末を中心に「学校説明会」が各校で開催される季節になりました。

一方、大手進学塾が平日午前を中心に行う「学校説明会」も6月から始まります。

塾主催といっても、各校舎に入試担当者や入試広報の先生をお呼びするのではなく、学校の体育館や講堂を使っての説明会というのが特長。学校主催の説明会と何ら遜色ありません。

代表格が早稲田アカデミー主催の「夏フェス」と四谷大塚主催の「学校参観日」。2つとも当該塾に通っている家庭だけでなく、いわゆる「外部生」でも申し込み可能なのが嬉しい限りです。

ホームページやパンフレット、評判を中心に「学校選び」をするのは、ネットやカタログだけで選び、口コミを鵜吞みにして買い物をするようなものです。

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中核受験は、進学塾と6年間の学費を合わせて計1000万円になる「高い買い物」です。学校を商品に見立てるなら、手に取って(足を運んで)しっかり吟味しなければ…です。

複数校参加の目的は「目利き」

塾主催の学校説明会を通じ、6年生の親御さんが夏休み前の短期間に受験校決定の判断材料を探したり、受験するかもしれない学校の様子をうかがうのは有効な使い方です。

それ以上に効果的なのは4、5年生の親御さんが出席した場合です。

足を運ぶ学校は決して志望校でなくても構いません。その代わりできるだけ複数の学校の説明会に出席します。

目的は私立中高一貫校の「標準スタイル」を学び、その中でこの学校と他の学校との違いはどこかの「目利き」ができるようにする、というところに置きます。

これを6年生になる前から実践し、当初受験を考えていた学校の学校主催説明会に出て比較検討します。

文化祭、オープンスクールでの子どもの「直感」と相談しながら、受験学年は親子で早くから志望校決定をし、ブレずに前へ進みます。

志望校が決定すると、子どもの勉強への「スイッチ」は入りやすくなり、しっかり勉強するようになります(ただし「手が届く」「やや背伸びだが」の成績帯にいることが条件。かけ離れ過ぎているとモチベーションになりません)。

「この学校でしか」を見つける

英語力をつけることを念頭に置いた「グローバル教育」、思考力や非認知能力を高める「探求授業」、情報通信機器を活用、利用できるようにする「ICT教育」、難関大学進学を意識した「先取り学習と充実の補習・講習授業」――。

中高一貫校は「てんこ盛り」でわが校の素晴らしい教育内容をアピールし、親御さんの気持ちも盛り上がってきます。

しかし、この4つ柱は今や私立中高一貫校の「標準スタイル」。どの学校も大なり小なり取り組んでいることで、何ら驚くことではありません。複数の学校の説明会に出ると、それが分かってきます。

塾主催の説明会でアトランダムに出席して「勉強」するのは「表儒家スタイル」を実感するためです。

その「標準スタイル」を知ったうえで「この学校でしか」という価値を見つける=「目利き」が親御さんの説明会出席のミッションです。特に受験を考えている学校では説明会出席の肝になります。

「宿題は出しっ放しでなく、出来の確認まで先生がきめ細かく指導する」「英語のネイティブの先生が常勤でいつでもコミュニケーションをとれる環境」「文化系の部活が充実しており、我が子に合いそう」「先生が始動するより、先輩の影響を受けて勉強する学校」「いじめがほとんどないのは。各自が自分の世界があり、他人の世界も尊重しているから」――。

パンフレットにもホームページにも掲載されませんが、教職員の話や在校生と接触するとわかる「雰囲気」「校風」を言葉や肌で感じ取ります。これが志望校の決め手になります。

自分なりに学校の「目利き」ができるようになると、6年で志望校決定の際にそれほど迷わず「こことここ、そしてこの中学」と志望理由を明確にできます。

「大学進学実績がいいから」とか「英語に力を入れている学校だから」など、説得力があまりない理由で子どもにその学校の良さを伝えるのとでは大違いです。

親御さんと子どもの「思い」が一致しないこともあるので、「持ち駒」は多い方が良いです。その意味での「説明会できるだけ参加」となります。

思わぬ副産物「掘り出しもの」

塾主催の学校説明会に複数校参加することによる副産物は、思わぬ「掘り出しもの」にあたることです。

どんな学校だろう、近いしとりあえず…など気楽な気持ちで参加したところ「何か感じる」ものがあって好印象になると、一気に「受験候補」に昇格することは中学受験「あるある」です。

こういう「出会い」も学校説明会の醍醐味。ホームページや偏差値では分からない「足を運んだからこそ」の成果です。

先入観にとらわれず、フラットな気持ちで説明会に臨むのは「掘り出しもの」を見つけるコツと言えます。

志望校、特に第2、第3希望校は何度も説明会や文化祭、オープンスクールに出かけ、さまざまな「顔」を見て、できれば序列をつけず「どこに受かっても第1志望状態」にまで持っていくのが理想です。

中学受験は「高い買い物」です。学校側のプレゼンに大きな期待ばかりをせず、説明会など、あらゆる機会を通じ、あらゆる角度から志望校を研究します。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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