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中学受験 説明会後の施設見学は「ここ」を見る


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◆中学受験の窓口 今日のメニュー 
・施設見学で「日常」を垣間見る 
・教室の掲示物で分かる校風  
・なぜ「透明な」職員室なのか
・笑っているわが子が想像できるか

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施設見学で「日常」を垣間見る

6月から週末を中心に中高一貫校の学校説明会が本格的に始まります。

一通りの説明を終えると、校内見学を用意しているところが大半です。

校舎や体育館、各教室、グラウンドなど教職員がガイド役になって回ってくれるところもあれば、比較的自由に見せてくれる学校など、それぞれです。 

広くて明るい体育館、キレイなトイレに人工芝のグラウンド、コンビニまで備わっている購買に充実した学食メニュ…。我が子を「是非この学校へ」という思いも親御さんの中で募ります。 

それぞれの学校で「売り」は違いますが、なかなか魅力的な施設を各校とも持っていて、どれもきちんと整備されています。

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今は「老朽化」しているとその時点で受験の対象外になる可能性が高いからです。

しかし、ただ憧れの中学校の施設見学を堪能しているだけでは説明会に来た意味は半減です。

できることなら学校内のさりげない掲示物や物品に目を向けてください。その中学校の「日常」が垣間見えます。 

教室の掲示物で分かる校風

教室の前後や廊下にある掲示板に学校の行事、文化祭や体育祭、修学旅行、学年旅行などに関係したものが多ければ、行事系に熱を入れている、しかも生徒主体で取り組んでいる学校だということが伝わってきます。

逆に各教科のテストの成績優秀者や宿題の提出状況、英検など各種検定や大学受験に関連すること、勉強の心得などが数多く掲示されている場合は、行事よりも「勉強第一」が学校の方針であることが多いです。 

教室にある「物品」でもさまざまなことが見えてきます。

高校生の教室には大学入試問題の「赤本」が何冊も置いてあったりします。普通は進路指導室にあるものですが、先輩から譲り受けたのか「年季の入った」ものが多いです。 

教室に「赤本」がある学校に共通して言えるのは、偏差値上昇中の勢いのある新興の「進学校」。生徒たちの「意気込み」も感じますが、そこには学校側が「プレッシャー」をかけていることも少なくありません。

「赤本」とよくセットで見かけるのが、教室前方の壁に貼られている「学習目標」。中堅校といわれる偏差値50前後の学校は、大抵「学習目標」「生活目標」が掲示されています。

学校挙げての大学受験、という雰囲気があり、このような中高一貫校は、6年間勉強に明け暮れる生活が想像できます。 

職員室前の掲示板には大学の偏差値ランキングや卒業生の進路状況が大々的に張られている学校も多いです。

中には「勉強アンケート」のようなデータを掲示しているところがあって、ここでも生徒たちに受験を意識させている雰囲気が伝わってきます。 

なぜ「透明な」職員室なのか

職員室の雰囲気もできればのぞいておきたいところです。

学校によっては、透明のガラスで職員室内の様子がよく見える学校もあります。

「生徒が先生がいるかどうか、確認しやすくするために“丸見え”にしています。職員室って生徒には近づきにくいところなので、少しでも身近に感じてくれれば」。ある共学校の校長先生はこう説明していました。 

学年団の先生が教室と同じフロアに、簡易的な職員室を設けている中学校もあります。

ここも透明のガラス張り。休み時間などの生徒の言動を何気なく見ることによって「さまざまな気付きがある」といいます。 

職員室は子どもたちにとって「ハードルが高い」場所です。怒られるときぐらいしか入らない、というイメージがあります。

空間的な距離を詰めて、先生の方から近づいていくアプローチの仕方は、中高一貫校で増えつつあります。

小さなことかもしれませんが、こういう心遣いが長年続いていくと、本当の意味で「面倒見のいいい学校」が出来上がります

校舎や教室、職員室…校内見学をしていると、感じるものがあるはずです。

その「感じるもの」を大切にして、学校選びを進めます

笑っているわが子が想像できるか

偏差値、大学の合格実績、きめの細かいカリキュラムに海外研修など、中高一貫校は魅力十分です。

ですが、子どもが一番長い時間を過ごす「日常生活」を第一に考えてあげることが、親御さんの役目でもあります。

日々、どんな教室、環境の中で授業を受け、どういう先生に接し、そこで友人とつくり出す雰囲気はどのようなものなのか…。

我が子がこの「空間」に身を置いたとき、笑っている姿が想像できるかどうか 。最終的な志望校、受験校決定のこれが「決め手」になります


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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