中学受験 偏差値&成績

中学受験 夏以降偏差値が上がる子、停滞する子


にほんブログ村 筆者プロフィール

◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・自分と向き合う覚悟ができた子
「悔しい」は流れを変える
「悔しい」を生かす言葉と仕掛け
・根気よくアプローチし続ける意味

スポンサーリンク

自分と向き合う覚悟ができた子

中学受験で夏以降も好成績をキープする子、あるいは偏差値、実力を上げて志望校の合格にたどり着く子には、いくつか特長があります。

その1つが「自分と向き合う覚悟ができた子」です。

できない自分、ミスする自分、苦手がある自分…できれば見つめたくない、隠しておきたい部分に自ら踏み込む決意ができた子は「最強」です。

ただ、多くの12歳にとっては、ハードルの高い覚悟です。

覚悟が決まらない裏には、「時間」の感覚が著しく欠落しているからにほかなりません。

スポンサーリンク

入試まであと半年は、大人から見れば「あまり時間がない」ですが、子どもにとっては「遠い先の話」に感じられます。

覚悟が決まらないのは、本人の性格がのんびりだから、というより時間の感覚の問題。いわゆる「ピンとこない」のです。

入試直前になって、中には「前受け校」に落ちて、初めてエンジンがかかった、と子もいますが、それくらいにならないと「自分と向き合えない」のが多くの12歳です。

「悔しい」は流れを変える

「自分と向き合う」きっかけになる1つは、勉強ができないことを「悔しい」と思う気持ちです。

できなくて悔しい、成績が悪くて悔しい、くらいまでは多くの子が抱く感情です。

そこから先、「できるようになるためにはどうしたら…」と自分で模索しようとするかしないかが分岐点になります。

模索する気持ちが芽生えると、塾での授業を受ける姿勢も変わってきます。家庭学習でも根気が出てきます。 「悔しい」は受験の流れを変えます

時代なのかもしれませんが、最近の小学生は「悔しい」という感覚が分からない子が少なからずいます。

もしかしたら「悔しい」より「楽しい」の方が勉強に取り組むようになるかもしれません。

ただ「楽しい」は成績の上昇は緩やかで時間がかかります。「悔しい」は起爆剤の効果があるので、これを機に「勉強モード」に突入することがよくあります。

「悔しい」を生かす言葉と仕掛け

話を戻します。

子ども一人だけでは、「悔しい」気持ちの出口を見つけるのは難しかったり、「悔しい」という気持ちを長く維持できないというのが現実です。

そこで親御さんのアシストが必要になります。

まず子どもに「できないこと、苦手があること、成績が伸びないこと」に対して怒ったり、非難するのではなく、それ自体は「恥ずかしくないし、隠す必要はない」と諭します。

そのうえで「恥ずかしいのは、できない、苦手から逃げること」と強調して伝えます。

「悔しい」という気持ちが薄れてきて「通常運転」になってきたら、その時は親御さんが「仕掛け」ます。

この夏、「逃げずに立ち向かえば、まだ間に合う。ただ、これがラストチャンス。夏休みに動き出さないと、手遅れになる」と「塾の先生が言っていた」と演技します。

親御さんの言うことには反発するか上の空の子どもも、第三者でありながら子どもに近い存在の塾の先生が「言っていた」という“ひと言”は効きます

事前でも事後でも構わないので、塾の先生とは「擦り合わせ」はしておいてください。多くの先生が「一枚かんで」くれると思います。

子どもが走り出したら、学習のヒントを与えるも良し、塾の先生に橋渡しをして勉強を進められるようお膳立てをしてあげるも良しです。

やる気の炎は消えやすいので、絶やさぬように親御さんは常に子どもを「観察」します。

根気よくアプローチし続ける意味

一番難儀なのが、勉強ができてもできなくても、大して関心がなく、親が言うから仕方なく通塾しているけど、行きたい中学も別にない、今の生活が続けばそれでいい…、というタイプの子です。

「きっかけ」が見つけにくく、成績も停滞しがちです。

発火しにくいことは確かで、根気と時間が必要です。

それでも親御さんは、根気よくアプローチをし続けることが大切です。

バットを振れば「当たり」ます。種をまき続ければ何かが「実り」ます。

その瞬間がいつ訪れるかわからないのが子どもです。

もしかしたら、中学生になってから、高校生でようやくかもしれません。

「長い旅路」になるかもしれません。それでも当たった瞬間、芽が出た瞬間というのは来るものです。

そのタイミングを逃さずに。チャンスはそう多くありませんから。


にほんブログ村 筆者プロフィール

スポンサーリンク
池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

Recent Posts

早稲田 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

普連土学園 大学合格実績

【主な国公立大】 21年度 東…

5年 ago

東洋英和女学院 合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

お問い合わせ・ご相談

苦手科目の克服、学習面の取り組…

5年 ago

渋谷幕張 大学合格実績

※実際の進学者数は公表しておら…

5年 ago

開成 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago