国語の勉強法

中学受験 国語は小学校の夏休み宿題を利用する


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読書感想文は塾のテキストで

・読書感想文を通じ中学受験を学ぶ
・漢字ドリルは中学入試で「使える」

・秋以降に波風を立てない

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読書感想文は塾のテキストで

小学校の夏休みの宿題の中で「読書感想文」は一つの「ヤマ」になります。

小学生が読むべき「課題図書」を真面目に読むのも良いのですが、中学受験に挑む子は「塾のテキスト」を使ってこの宿題をクリアしてしまうのも「あり」です。

子どもがテキストの中から比較的気に入った読解用の素材文を選び、それを題材に取り組みます。 

ご存じの通り、素材文はある作品の一部分を切り取ったものです。

なので、その作品の全体像を知るために「あらすじ」は親御さんがネットなどであらかじめ調べておき、必要に応じて感想文に出し入れします。

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中心は「中でも私が一番印象に残ったのが●●の場面です」として、テキストに掲載されている場面について深く掘り下げ、 教訓や自分の考えをまとめて文章にします。

焦点を絞って書くことによってまとまりも良く、割と短時間で済みます。

読書感想文を通じ中学受験を学ぶ

このやり方、実は受験国語の勉強にも使えます。

メリットは2つあります。1つは「要約」することによる入試「記述問題対策」です。

素材文を読んで「中でも一番印象に残ったのは…」と、一点に絞って書くことである程度字数を気にしながら、というまとめ方になります。

ダラダラ書かずに「ここを200字以内でまとめる」というように自分に「しばり」をかけることで、入試の記述問題の練習として使えます。

2つ目は「語彙」の確認です。

塾の読解用テキストで使われる文です。普段小学生が使い慣れている言葉より「大人」の言葉がちりばめられているはずです。

感想文を書くために読み直した素材文で知らない言葉はないか、実はよく聞くけど意味があやふや、というものを再度チェックします。

こういうところをクリアにしないと、感想文として「締りのある文章」が書けないからです。

読書感想文を通じてあらためて「語彙力」がないと、問題文もきちんと読み取れないし、記述解答を書く時も分かりずらい文章になってしまうことを再認識します。

「読書をすれば受験国語の読解力にも役立つ」という考え方もありますが、基本的に読書は入試国語の得点に直結するまでには時間がかかります。

それに夏休みの感想文宿題では、読解力も記述力も付きません。

しかし、読書感想文が全く中学受験で「使えない」かというと、まんざらそうでもありません。

勉強はアプローチの仕方で有効になるか、無効なのかが決まります。

漢字ドリルは入試で「使える」

漢字ドリルは宿題であってもなくても、できるだけ取り組み、合格力を養成します。

中学入試の国語では漢字ドリルレベルの書き取りが「頻出」問題として出題されます。

4年生から6年生まで、基本的な書取りができているかどうかの確認として漢字ドリルは最適の教材です。

量と時間を決めて、子どもに「マジで」取り組んでもらいます。意外と「ミス」が出てくるものです。

中学受験にトライする子でも漢字ドリルレベルでつまづいている子は少なくありません。

加えて「ミス」を軽く考えていると、入試では必ず「大やけど」することになります。

「ミスこそ実力のなさの証明」と厳しい姿勢で臨みます。学校で習った漢字ほど「正確に」です。

秋以降に波風を立てない

小学校の夏休みの宿題は近年減少傾向にあるといいます。

学校によってはそれほど煩わされることなく、受験勉強に専念できるかもしれません。

従来通り課されているのならば、それなりに取り組んでおきます。

やらずにスルーしてしまうと、2学期以降面倒です。中学受験に対し、否定的な先生、快く思っていない先生は意外と多いです。

通塾日に放課後残るように言われた、やたらと提出物が多く家庭学習が滞るなど、秋以降に小学校の担任から「妨害」されることもあります。

きっちり課題を提出しておけば、波風は立ちません。大事な時期に差し掛かる前に「道は空けておく」のが得策です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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