理科の勉強法

中学受験 「わざわざ」が効く理科の生物・地学


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後回しにすると後悔する理科
手を動かして図を描くことの意味
ノートは余白広め コピーも可
・「今さら?」ではなく「今こそ」

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後回しにすると後悔する理科

社会同様、中学受験の勉強で後回しにされがちなのが理科です。

6年生の夏休みに言ってみても「後の祭り」ですが、本当は4年生でスタートした時からコツコツ頑張ってほしかった科目です。 

理科社会が「出来上がっている」受験生は、6年夏に国語、算数に心置きなく時間を割けるからです。

まだ4、5年生ならば、だまされたと思って理社を一生懸命やって偏差値を高い位置でキープしておきます。

入試本番まで残り半年となった時期に必ず「やっておいてよかった」と心から思うようになります

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手を動かして図を描くことの意味

理科の偏差値が40前後から50あたりの受験生はどのように夏休みを過ごせば、秋以降に飛躍するでしょうか。

「知識問題」中心の「生物」「地学」系のポイントは、手を動かして図などを描く(書く)ことです。

これを丁寧にやることで、偏差値は上昇カーブを描きます。

たとえば、植物の「葉の断面図」。入試でもよく出る問題ですが、「どっちが道管でどっちが師管だっけ?」なんて子もいます(基本中の基本ですが)。

これを眺めて確認するだけでなく、「わさわざ」描きます覚えるべき言葉を空欄にして問題形式にすると、後から何度も復習できて「なお良し」です。

 偏差値の上がらない受験生の特徴として「うろ覚え」「集中力の欠如」が挙げられます。

「わざわざ」描くことで、印象に、記憶に残りやすくなります。

嫌がって「作業」のような気持ちでやると眠くなるだけで、全く頭に残りません。長時間作業も集中力が続かず逆効果です。

なので1日1つ、2つでストップ。「また次もやろう」と思わせるのが長続きのコツです。

「なんとなく」やっている状態の勉強から短時間でも「集中」するという状態にする、というのがミソです。

ノートは余白広め コピーも可

本当は自分で鉛筆を握って描くのがベストですが、絵が苦手な子どもいます。

夏休みは他の科目もやらなければならず、時間がない場合もあります。

その時は塾のテキストや資料集を拡大コピーしてノートに貼り、手描きした時と同じように覚えたいところを問題形式のようにカッコにして、名称を書き込むようにしても効果があります

ノートは広めにスペースをとり、解答解説を記入しやすくすることがポイントです。

余白には図を書いていて気が付いたことやワンポイント知識(塾の先生が授業中に話したことなど)を記入しておくと、自分オリジナルのテキストができ上がります。

実はこれ、理科社会ができる、具体的に言うと偏差値60以上の子が結構やっている「サブノート」の作り方です。

「今さら?」ではなく「今こそ」

 図表で基本を確認したら、後は問題練習です。

4、5年生で使ったテキストがあれば引っ張り出してみてください。基本、基礎問題がズラリとあるはずです。 

「今さら?」と言わず「今こそ」やるべきなのが基礎、基本問題です。

スバリ言うと、各単元を初めて学んだ時に基本、基礎を積み残し、放置したままにしていたから、今偏差値が伸び悩んで苦しんでいるわけですから。

親御さんの中には「応用ができない」と訴えますが、よく子どもの解答用紙を見てみると基本、基礎が結構できていないことが多いです。

「応用ができない」のは「基本、基礎が安定していないから」です。 

基礎、基本を完璧にすると、応用ができるようになります。

応用は別世界の話ではなく「基本と基本の組み合わせ」「基礎問題を別角度から尋ねているもの」です。そこに気が付くかどうかです。

偏差値60の壁をぶち破るためにはまず、基本、基礎の総ざらいです。遠回りのようですが、偏差値大幅アップの一番の近道です。

即とはなりませんが、秋以降に「成長」を感じるはずです。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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