大学附属・系属校

中学受験 中堅層が日大系に進む2つのメリット


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日大を「利用」しての進路選択
充実の「高大連携」を利用する
日大系は他大進学を応援する
・「日大温泉」から出て刺激を

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日大を「利用」しての進路選択

1都3県に日本大学系の中学入試がある学校は計9校を数えます。

そのまま日大へ進学する割合が7割超の日大豊山(東京都文京区)、7割前後の日大一高(墨田区)という中高一貫校もあれば、3割程度の日大二高(杉並区)のような学校もあり、内部進学の状況は同じ日大系でも「それぞれ」です。

昨今、日本大学を巡っては体育会学生、教員の不祥事が相次ぎ、期待されて理事長に就任した作家の林真理子氏も目立った活躍ができず、前途多難な状況が続いています。

「評判」という点でも、大学の「難易度」という点でも、日大は凋落気味であることは否めませんが、伝統と規模という点では日本を代表する大学の1つであることは変わりありません。

その日大を中高の6年間大いに利用して、自らの進路を決めていくというのは大いに「あり」の選択です。

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大学附属・系属校志望の受験生でMARCHクラスはちょっと厳しい…という成績中堅層の子に日大系はおすすめの選択です。

充実の「高大連携」を利用する

日本大学は夜間の二部を入れると計17学部あります。東海大学の23学部に次いで日本では2番目の規模です。

早慶でもMARCHでも、どちらかというと「文系大学寄り」ですが、日大は医歯薬理工系の学部が充実しています。

環境や動物のことを学ぶ生物資源科学部は他の学部にないものを補完しており、日大では「学べないものはほとんどない」と言われるくらいです。

身近に恵まれた「環境」のある日大系の中高は大学との「校内連携」によって、早くから将来を意識した体験ができたり、話を聞くことができます

今は他の中高一貫校もさかんに「高大連携」を推進していますが、やはり附属というのは強みで、大学側も学部長自ら説明会に出席し、より深く生徒と関わります。

偏差値や知名度だけではなく、将来大学へ進んで「自分が何を勉強したいか」の具体像を描くには高大連携は絶好の機会になります。

特に理系は思っていたのと実際では違うことも多く、それが手広く「体験」できるのは日大系の学校ならではです。

日大に進まないにしても、具体的なイメージはかなり描けると思います。この素晴らしい「環境」を使わない手はありません。

日大系は他大進学を応援する

高校に進むと日大系では各校で「コース制」が敷かれますが、大きくは日大に進学する「N進学コース」と他大学、特に国公立を目指す「特進コース」に分かれます(名称はそれぞれ、ない学校もあります)。

24年度、日大二高からは東大合格者を輩出、神奈川の日本大学高(通称・日大日吉)は現役で東北大、名古屋大など旧帝大を含む43人が国公立大に合格しました。

特進で国公立受験だと、日大の推薦権を持ったまま受験できるという「特典」があります。

多くは「日大の推薦があってもなくても」という姿勢で受験に臨んでいますが、現役志向の強い今の高校生にはありがたい話です。

補習や講習も充実していて、その体制は他の私立中高一貫校とも引けをとりません。

高大連携の充実度、他大学進学へのバックアップという点で、現状成績が「中堅校」が合格圏内の場合、日大系への進学は検討に値します

「日大温泉」から出て刺激を

ただ、日大系の中高一貫校が外部受験で「進学校」と呼ばれるくらいの実績を出しているかと言えばまだ「道半ば」といったところです。

最大の要因は附属・系属校特有の「ユルい雰囲気」にあります。

日大系に限らず、多くの大学附属・系属校は大学が「保証」されている子が多くを占めるため、高3の夏休み明けになってもどこかのんびりとした空気が流れています。

ピリピリする必要は全くありませんが、真の進学校は夏休みが終わると「空気が変わる」といいます。こういう学校は現役での合格力が毎年安定して高止まりを見せます。

この3年2学期の締まり具合の差が「進学校」と「自称・進学校」の差です。

ユルい空気にのまれそうなら、ちょうどいい湯加減の「日大温泉」から出て、高3の春あたりから外(予備校)で「もまれる」と一番効果があるかもしれません。

予備校で受講すると、私立、公立問わず他校の生徒の姿を目の当たりにします。

いろいろなタイプがいて、参考にならない生徒も少なくはないのですが、教室の前列に陣取って食い入るように授業を受けている子が数人はいるはずです。

そういう姿勢を目の当たりにして「何かを感じる」ことができる子は「納得のいく受験」になる子が多いです。

外部受験は同じ高校の子とのチーム内「紅白戦」ではなく、他校の子と競う全国大会の「公式戦」です。

学校の補習、講習は経済的負担も少なくありがたいのですが、受験の厳しさを体感する上でも外で刺激を受けるのは受験勉強の「スパイス」になります

附属の良好な環境に、刺激も加えながら自らの「これから」を切り開きます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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