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OK?NG? 中学入試に挑む我が子への「声がけ」


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・送り出す際は何も言わない!?
両手で握手 母は笑顔で頷いた
入試当日に言われて嫌だったこと
・終了後は笑顔で「おつかれさま」

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送り出す際は何も言わない!?

多くの受験生が、親御さんらのエスコートで入試会場へ向かいます。

校門をくぐり、しばらくするとそこで「お別れ」。受験生は親御さんに背を向けて、試験会場に入ります。

別れ際、子どもにどういう「声がけ」をすればいいのか、悩む親御さんはとても多いです。

気の利いたことを言おうとしても、そう言えるものではありません。

いろいろ考えて「これでいこう」と思っても、その瞬間が来ると、親御さんの頭の中が真っ白になってしまい、何も言えずに子どもは行ってしまった、なんてこともしばしばです。

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中学受験の先輩、中高一貫校に通う生徒に聞いてみると、大げさな言葉はいらず、むしろ「何も言わなくていい」という子が多いです。

両手で握手 母は笑顔で頷いた

「校舎に入るときに、母と握手した。母は両手で僕の右手を握り、笑顔で一度頷いてくれた。ここに応援してくれている人がいる。そう思うだけで“このテスト、イケる”という気がした」。早稲田中学に合格、入学した男子の言葉です。

ドラマの1シーンのようですが、受験当日に至るまでさまざまな話をしてきた親子の間に、この期に及んで特別な言葉はいらないのかもしれません。

握手や肩をポンと叩かれ「行っておいで」と送り出されたという子も結構います。言葉がけはその程度で丁度いいです。

コロナによって塾の先生による正門前での激励がすっかり影を潜め、代わりにZoomを介しての声がけなどで、送り出す言葉を聞いている子どもにとっては、改めて親のひと言はなくてもよく、むしろ「寄り添う」「見守る」という姿勢が感じられれば十分なのです。

むしろ受験校の試験会場へ行くまでのコンディションづくりに配慮する方が、後々子どもたちは「嬉しかった」と回顧しています。

長時間移動になる場合は、電車内での座席確保やホテル宿泊などが、声がけ以上の気遣いになります。

「ホテルに泊まって、前の日に大好きなピザを食べて、ふかふかのベッドに寝て、朝はバイキング。とてもいい気分で入試に行けた」。

渋谷教育学園幕張に合格した女子は、合格可能性50%のところを見事合格しました。

「リラックスさせたくれた両親に感謝している」と話しています。

入試当日に言われて嫌だったこと

逆に「言ってはならない」「言わなくてもいい」言葉というのがあります。

中高一貫校に通う生徒に「入試当日に言われて嫌だった」ことを聞くと「本当に大丈夫かなぁ。心配だ」「ここで合格できなかったら、行くところないからね」「こっち(親御さん)の方が緊張してきた」など、親御さんが本人の目の前で「不安を吐露する」ことにいら立ちを覚えたようです。

親御さんの偽らざる気持ちなのですが、そこはグッとこらえて口には出してはいけません。

12歳の子のメンタルは本当に「ガラス」のようなものです。

親御さんは追い込んで、危機感を抱かせて奮起を期待しているのかもしれませんが、令和の小学生には「通じない話」です。

「よく問題読んで。見直しきちんとしてね」「落ち着いて。できる問題からやるのよ」などは、支持派と否定派が半々です。

「最後に言われたことが試験中に頭の中をよぎった。そうだ、と思つて見直しをしたら間違えに気づいた」(芝浦工大柏・男子)、「塾の先生にもいわれたことを親がリピートしなくてもいい」(吉祥女子)という経験談が聞かれました。

子どもの性格やタイプを一番よく知っているのは親御さんです。

入試当日の様子や表情に応じて声がけは判断する必要があります

ゆとりがありそう、いつも通りの時は必要以上の言葉はいらないかもしれません。

緊張気味の時は親御さんが演技だとしても余裕の表情でゆったり構えます。目が合った時は笑顔です。

終了後は笑顔で「おつかれさま」

子どもへの声がけも大切ですが、それ以上に親御さんは子どもと別れるまで「冷静」でいることがポイントです。

子どもが受験票をすぐに出せる状態でいるか、くしゃくしゃにしていないか(男子に多い)、会場まで親御さんが持ってきたお弁当などを渡し忘れていないかなど…。親御さんは最後までマネージャー役に徹します。

入試が終わって、子どもが出てきたら、笑顔で「おつかれさま」とまず声をかけます。

出来が気になるところですが、開口一番「どうだった?できた?」は禁句

子どもから試験のことを口にするまで尋ねる必要はありません。

「路上答え合わせ」をしたところで点数が変わるわけでもありません。

出来が良ければ子どもから何か話してきます。逆なら表情で分かります

中にはポーカーフェイスの子もいますが、親御さんならおおよその察知がつくでしょう。

終わったら「次」です。

試験の出来の良しあしを気にするより、切り替えの早い親子は入試で成功しま


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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