中学受験 偏差値&成績

中学受験 埼玉入試後変えること、変えないこと

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「思わぬ結果」でも旗は降ろすな
受験生の「熱さ」親の「冷静さ」
例外 前受け追加で得る「自信」
「流れは断ち切るな」は鉄則

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「思わぬ結果」でも旗は降ろすな

埼玉入試もヤマを越え、合否の結果が出たところも少なくありません。

「予定通り」合格を勝ち取った場合は、次のステップへ、となります。

逆に「思わぬ結果」になった場合、親御さんの中には「このまま進んで大丈夫?」と不安になり、受験プランの変更を模索しだす場合もあります。

入試本番での「黒星」のショックは計り知れません。

しかし、動揺して「受験プランの見直し」をやりだすと、良いことはあまりありません

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揺れる気持ちは痛いほどわかりますが、腹を決めて第1志望の受験は「予定通り」に進むことを基本線とします。

親御さんが「思わぬ結果」にぶれて、「第1志望撤退」を検討し始めたとしても、当の受験生本人=子どもが「どうしても」という気持ちが萎えていないなら、子どもの「意地」に賭けます。

第1志望校受験の旗を降ろさずに突き進みます。

結果がどうこうより、モチベーションの問題です。

子どもが「ここを受験したい」という意志が健在なら、親御さんはそれを一番に尊重すべきです。

親御さんの中学受験ではなく、子ども自身の中学受験だからです。

受験生の「熱さ」親の「冷静さ」

ただ、子ども一緒に「突き進む」だけの親御さんだと、中学受験は厳しい結果になります。

受験生本人には「熱さ」が必要ですが、一方で親御さんには「冷静さ」も必要です。

第1志望が「残念」だった場合も考えて、親御さんは「善後策」をしっかり練っておきます

具体的には第2志望以下で「勝てる確率」を高めます

第1志望合格を強く願うのと同時に「合格の可能性が高く」「6年間通わせても良い」学校の対策に軸足を移します

第1志望対策と同等、もしかしたらそれ以上に残りの日数を第2、第3志望の過去問の傾向などから「正解の根拠があやふやなもの」、「もう少しで正解にたどり着くもの」を、確実に「できる」状態にします。

これは第1志望校でも同じです。

「生煮え」の状態を、きっちり消化できる状態にすると、多くの受験生は飛躍的に得点がアップします。

この受験最後の「プロジェクト」は、親御さんが直接指導、あるいは塾の先生との橋渡しをして指導をしてもらうなど、臨機応変に動きます。

ここが親御さんの腕の見せどころです。

子どもばかりに頑張れ、勉強しろ、と言わずに、親御さんが水面下でどれだけ「中学受験を勉強」してきたかどうかの差は、最後の場面で如実に表れます。

例外 前受け追加で得る「自信」

根本的な受験プランの直前変更はお勧めできませんが、例外はあります。

埼玉入試、地方の首都圏会場入試で「前受け」で1つも合格がもらえなかった場合、「前受け」の追加は「あり」です(1つでも合格していれば当初のプラン通りで行きます)。

入試というのはどのレベルの学校であれ「最高の舞台」です。ここでしか体験できないものばかりが凝縮されています。

「最高の舞台」での「1勝」を上回る「自信」の付け方は他にありません

自分はできる、やれるという「自信」です。

周囲の言葉がけ、志望校の過去問で合格最低点をクリアすること以上に、本番での白星は一番の効き目があります。

本来、予定外の受験はお勧めできないのですが、緊急事態です。

実力的に余裕のある学校を受験し、成功体験を得たうえで2月の決戦へと向かうのは「流れを変える」絶好の機会になります。

「負けたまま」だと本番での「切り替え」が難しく、力が発揮できない可能性が高くなります。

確実に「流れを変える」ためにも、追加受験校の過去問は1回分で構わないので取り組みます。

「持ち偏差値的に余裕」がある学校でも入試は侮れません。

石橋を叩いて渡ります。

「流れは断ち切るな」は鉄則

逆に「流れを変えてはならない」のも中学受験です。

よく「前受け校で合格して調子に乗る子は、一度不合格を経験させた方が気合が入る」という話を耳にします。

そのため前受けで、ややハードルの高い「チャレンジ校」を受けさせる親御さんも見かけます。

不合格で気合の入る子もいるとは思いますが、12歳の子がする中学受験は「良い流れを断ち切るな」というのが鉄則です。

一度不合格の「恐怖」を経験すると、子どもは少なからず動揺します。

気にしていない素振りを見せても気にしています。

その後の「変化」は全く想像できません。

普段明るい子で小さなことにこだわらないような子が、急に臆病になり「入試を受けるのが怖い」と泣き出したりもします。

一度断たれた流れはなかなか戻りません

調子に乗っていたら、そのままでも構いません。入試に恐怖心を抱くより、です。

目に余るようでしたら塾の先生に頼んで一喝してもらいます。

親御さんが一喝すると「言わなくてもいいこと」まで口にして雰囲気を悪くしますから、第三者にお願いします。

これも流れを変えてしまう原因になりかねません。

子どもが気持ち良く走っているのなら、止める必要はないのです。

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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