中学受験 偏差値&成績

中学受験 2月に生かす「試験会場」でのあれこれ


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「余裕」が全ての流れを良くする
「ここに何をしに来たのか」
・厳禁!「友だちとの答え合わせ」

ティッシュペーパーが威力を発揮

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「余裕」が全ての流れを良くする

1月10日解禁の埼玉入試で1回あるいは複数回の「本番」を経験したことで、各家庭では何かしらの「教訓」を得たと思います。

実際に入試を経験してみて、頭の中で想定していたこととは「違った」ことをこの後の千葉入試、2月の東京・神奈川入試に生かします

「試験会場(学校)への道のり」については、十人十色、さまざまな経験をしたのではないでしょうか。

「思ったほど混雑せずにスムーズだった」
「駅の改札まで長蛇の列、出てからも人、人、人で学校へ着くまでに想定の倍近くかかった」
「電車の中の混雑で子どもの具合が悪くなった」
「学校へのバスが混雑して、20分以上かけて歩いた」
など「想定外」はいたるところであったようです。

集合時間、試験開始時間から逆算して「ちょうどいい」時間に最寄り駅に到着するより、「かなり余裕をもって到着」した方が全ての流れをスムーズにするというのが、総じて言えることです。

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早めに到着しても試験会場は開門していることが多く、一時控室や学校によっては到着順に教室(会場)に入れてくれます。

今のところ天候にも恵まれ、大きな鉄道トラブルもないようですが、こればっかりは分かりません。

入試前に親子で「気持ちのゆとり」を持つためにも、「ちょっと早いかな」くらいで「ちょうどいい」のです。

付き添いの親御さんは控室がない場合、「時間の潰し方」が大変かもしれませんが、主役の受験生がストレスなく席に着ければ良しとします。

ただ、親御さんも「長丁場」の戦いで壊れるわけにはいきません。

学校控室に残る場合は防寒対策と軽い飲食の用意を、離れる場合は試験終了までの「居場所」を十分に想定します。

中学受験は「出たとこ勝負」はNG。「十分すぎる準備」で「ちょうどいい」のです。

「ここに何をしに来たのか」

入試会場となる教室に入ってみないと分からないのが、前後左右、あるいは教室内の受験生です。

試験前から落ち着きがない、同じ塾の仲間と騒いでいる、果ては追いかけっこまでして遊んでいる…受験生とは思えない緊張感のない子もいます。

監督の先生が来てからも「試験を受ける態勢になっていない」子さえいます。

くれぐれも同じような行動をとらないように、です。

「ここに何をしに来たのか」を考えます。

落ち着かないまま入試を受けても、結果は見えています。

試験開始からうまく「乗れない」、「何かしっくりこない」はミスを誘発します。

厳禁!「友達との答え合わせ」

同じ塾や小学校の子がいても決してしてはいけないのが、試験終了後の「友達との答え合わせ」です。

答え合わせをしても点数が変わるわけでもありません。

ミスや間違いが見つかりかえって動揺することになると、流れが悪くなります。

それよりも気持ちを切り替えて次へ進みます。

この「切り替え」が上手にできるかどうかでも、入試結果は違ってきます

「外野(周り)に気持ちを左右されないように。終わったら次の科目のことを考えよう」

入試前、校舎入り口での別れ際、親御さんが子どもにアドバイスを送るとすれば、こんな言葉もありです。

効き目、結構あります。

ティッシュペーパーが威力を発揮

最後はレアケースかもしれません。

もしかしたら受験生は「ティッシュペーパーがあったら…」と思ったことはなかったでしょうか。

ティッシュペーパー は「机のがたつき」があった場合、威力を発揮します。

入試会場では時折、机の脚のバランスが悪いものがあって、力のかけ具合でガタガタ動いてしまいます。

あまりいい机でない場合は、脚の下にティッシュを何枚か折りたたんで挟み込みます。

がたつきが解消されます。椅子も気になるようなら同じようにします。

気の利く学校は、そのあたりのチェックを試験会場設営の際に行って、机やいすをチェンジしますが、すべての学校が…というわけではありません。

監督の先生に申し出ても解決しないことが多々あります。コンディションを自ら整えるのも「入試」のうちです。

がたつきだけでなく、急に鼻水が…なんてこともあるので、少々多めに持っていると、思わぬことで役立ちます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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