中学受験 偏差値&成績

中学受験 春期講習で体感 限られた時間での勉強法


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春季講習で学ぶ優先順位の大切さ
「ひと通り振り返る」で合格
親御さんの役目は2つの管理
・軌道修正できれば伴走は満点

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春季講習で学ぶ優先順位の大切さ

「限られた時間でどれだけ復習ができるか」。

中学受験の勝負は通塾と通塾の間の時間をどう使うかで大勢が決まります。

その時間の使い方を体感する意味で、春期講習はうってつけです。

春期講習は連日塾へ通うことになりますが、その日に塾でやったことは、できるだけその日のうちに復習します。

「塾で勉強したことは、時間が経過しないうちに復習する」というのが、春季講習だけでなく中学受験全期間を通しての鉄則です。

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ただ、翌日に講習もあるためすべて完璧に復習するのは至難です。

それほど時間のない中で、何から手を付ければ効果的かという「優先順位」の大切さを身に付けます。

「ひと通り振り返る」で合格

優先順位のトップは「塾でやったことをひと通り振り返る」です。

翌日に授業がある春期講習ではこの「振り返り」だけできれば「合格」です。

夜遅く塾から帰って来る普段の授業後でも、これを毎回10~20分やるだけで、やってない子に比べてその差は歴然、成績は明らかに違います。

やり方は簡単です。

テキスト、ノート、取り組んだ問題をザッと見返します。

自分をごまかさず「完璧、次もできる=○」「理解していない=✕」「練習問題の答えは合っていたけど実はよく分かっていない=△」など、自分で決めた約束事でチェックしていきます。

この時、重要視するのは「✕」ではなく「△」です。

なぜならもう少し考えればきっちり理解できたり、少しのアドバイスで○に匹敵する自信が持てるようになるからです。

「✕」は一旦棚上げし、「△」の復習からまず始めます。

子どもが「自分をごまかさず」チェックするポイントは親御さんにあります。

親御さんが「できないこと」に口うるさいタイプだと、子どもは親の「口撃」を避けようとして、正直にチェックしません

△、✕が多くても「よかったね、まだまだ(成績が)伸びるね。楽しみ!」くらいのことを常日頃から言っていれば、子どもは正直にチェックしてくれます。

親御さんの役目は2つの管理

テキストでやり残した問題、手つかずの問題は、そのまま放置というのではなく、まとまって時間の取れるときや「実力が付いてきたな」と判断した時に取り組みます。

この「未消化問題」とタイムスケジュール管理をするのが、親御さんの役目です。

時間の感覚が希薄で、テキスト管理もほとんどできないのが「普通の小学生」です。

子ども任せだと、家庭学習は行き詰まる可能性が高いです。

親御さんは「できない問題」を親塾で教えようとしますが、最終的に子どもの「自力」で解答を導き出せなければ意味がありません。

教えてあげれば理解はできるかもしれませんが、自力解答に至らず、小テストや模試で出題されてもまたできず…という展開になりがちです。

それより親子で一緒に考えたり、解答への糸口を出してあげて、自分で「わかった!」となる方が力は格段につきます

「できていない問題」を取り組ませるタイミングを含め、どんなスケジュールで家庭学習を進めていくのか、親子で話し合いながら進めていくと、いずれはその家庭なりの家庭学習スタイルが確立できます。

家庭学習のスタイルが確立している受験生は、入試で納得のいく結果を出す傾向が強いです。

軌道修正できれば伴走は満点

「ウチは子どもが自分でやっているから」という親御さんがいます。

そういう子も確かにいます。

ただ、10歳から12歳の子が苦手な科目や単元、できない問題に目を向けて立ち向かう、というのはかなり「自分に厳しい子」です。

勉強はしているかもしれませんが、それが十分機能している子は「まれ」です。

受験勉強での「自走」は理想ですが、親御さんは様子の「観察」だけはマメに、というのがポイント。

脱線しそうな時に厳しく指摘するのではなく、さりげなく軌道修正してあげられだけで、その伴走は「満点」です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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