中学受験 偏差値&成績

中学受験 ユルい勉強→「しぶとく合格」への道順


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「狙った」ところ正解で任務完了
点数を目標にしない
「一気に」ではなく「徐々に」
・入試本番で「勝負強い」子

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「狙った」ところ正解で任務完了

「勉強習慣」がついていない子、ある程度まとまった時間(30分程度)勉強するのが難しい「勉強体力」がない子は、「ややユルい課題」=自分ができるものを中心にアウトプットする勉強を繰り返し、まず習慣と体力を養成します。

個人差はあると思いますがめどは1カ月から3カ月程度。

時間は短くても、量は少なくても「毎日やる」ことで効き目が出てきます。

勉強習慣がある程度つき、勉強することに抵抗がなくなってきたら、今度は「実戦」で「得点するむことを意識します。

1つの目標として「塾のテスト」で力試しをします。

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具体的には前週の理解度をみる小テストで「狙ったところ」での正解を目指します

家庭学習の中で「ここだけは必ず正解する」「この問題ができたら素晴らしい」などと、目標をある程度定めて得点を重ねます。

「狙った」ところが正解すれば目的達成、得点が低くてもあらかじめ「この問題は正解する」というものができていれば「任務完了」です。

点数を目標にしない

注意すべきは「最低でも80点」とか得点を目標に掲げないことです。

テストはこちらが勉強したものが出ない時もあります。その中で点数を目標にすると、やっていなかった問題や「目標外」の問題が出題されると子どもは焦ってしまい、自信のあったものも得点できなくななります。

「狙ったところ」ができていなかった場合は、どうやったらテストで点が取れるか子どもと話し合い最適解を見つけて再挑戦です。

勘や適当にやって正解したものは、怒る必要もありませんが、褒めることもしません。

その代わり「どうしてこの答えを書いたのか」の分析です。

子どもが「なんとなく」と答えれば、解答へのイメージが少しでもあったのでしょう。

親御さんが教えられるものであれば、定着できるようにアシスト(説明を加える、予備知識を教えるなど)します。

次に出題されたときに「根拠を持って正解する」ための布石です。

単なる偶然なら、まだ取りかかるのは時期尚早かもしれません。

「入口」を説明してもピンとこないようだったら、将来的課題としてこの時点ではスルーです。

「一気に」ではなく「徐々に」

コンスタントに狙ったところができるようになると、子どもは「もっと点を取りたい」「もっとできるようになりたい」という感情が自然にわいてきます

「できる」ことの楽しさを体感するからです。

「ユルい」勉強は、あくまで「勉強習慣」、「勉強体力」が一定レベルに達するまでの措置です。

狙ったところが正確にできるようになる回数が増えてきたら、親御さんは徐々にギアを上げていきます

「一気に」ではなく「徐々に」です。

この塩梅を間違うと、振り出しに戻ることになり、手痛い時間のロスになります。

丁寧に今までやったことの復習(先に進むよりしつこいくらい徹底して)を積み重ねながら、自力で正解できるものを確実に増やすとともに、ここから少しずつ「挑戦」をしていきます。

「積み重ねてきた基礎を組み合わせればできるレベルの応用問題」「少し視点を変えたり、思考する必要がある問題」などに1日1つ程度取り組むことで、模試や月例テストで「点がとれる」力を養成します。

最初のうちは解答へのヒント、糸口を親御さんが示してもOKです。

ただ、どんな問題でも、行けるところまで自分で考え、こう思う、こう考えるという「形」を必ず作ること。

先生に審問に行くときは「手ぶら」ではなく、自分が出した形という「お土産」を持って門をたたきます。

入試本番で「勝負強い」子

なぜ、「形」をつくるのか、わからなかったら解答を見て手っ取り早く解法をマスターした方が…と思うかもしれません。

受験勉強で大切なのは、正解、不正解以上に毎日1つで良いので、自分で考えた末に「腑に落ちた」という瞬間を経験することです。

「問題には必ず解答への糸口があって、基本や原理原則ベースに考えていくと答えは出る」という感覚を身につけた子は入試本番で「勝負強い」です。

この思考回路が形成されていると、初めて見るような問題でも典型題に「ひねり」が入った問題でも、与えられた条件から解答への糸口を見つけ、道をつくって自力で答えを出せます。

そしてしぶとく合格します。

典型題ならできるけど、パターンを変えられると弱い、ちょっとかじって「知らない、見たことない」問題となってお手上げ、という子は「自力で考える」という思考回路が出来上がっていないからで、入試本番でもかなり「危うい」です。

どの教科でも「考える」という姿勢が定着すれば、親御さんは勉強の伴走から一歩引き「見守り」に入ります。

いわゆる「自走」できる状態です。

全くダメダメから始めてここまでたどり着くのに1年や1年半はかかります

中学受験はそれくらい負荷のかかることをしていると言えます。

勉強自体は本人と塾に任せ、親御さんはスケジュール管理やノート、テスト内容の分析は欠かさず、水面下で先生との「やり取り」を継続します。

実際にはこのロードマップのように順調に進まず「山あり谷あり」の可能性が十分あります。

親御さんの伴走は最後まで続くかもしれません。

でも、それが中学受験です。12歳の受験です。

御さんはランナーである我が子が道に迷わぬよう、ナビゲートするのが最大の役目になります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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