中学受験 偏差値&成績

中学受験 転塾するなら親が絶対確認すべきこと


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転塾は「選択肢」 まずは相談を
決め手は「未修単元の補習」
スパイラル方式には注意が必要
・「気になる」なら迷わずお願いする

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転塾は「選択肢」 まずは相談を

中学受験での転塾は、それ自体は決してまずいことではありません。

ただ、そこにしっかりとした「理由」が必要です。

成績が上がらないのはなぜなのか…塾の指導を疑う前に、子どもの家庭学習や塾での授業態度、小テストの出来など、まず我が子にベクトルを向けて親御さんが客観的に分析することが大切です。

その過程で、子どもに問題があるかもしれないが、先生との相性がどうも…とか、テキストや授業のレベルが高く、スピードも早くてついていけないなどの理由が浮かび上がってきます。

そうなって初めて「転塾検討」の選択肢が出てきます。

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あくまでも「選択肢」であって、まずは通塾している塾の先生に相談、話し合いの場を持つことが優先です。

打開策が見つかることも結構あります。

決め手は「未修単元の補習」

それでも転塾、という決断をした場合、親御さんは塾を探して、入塾テストの手続きをして、合格したら子どもを送り出しておしまい、ではありません。

前の塾と転塾先の「カリキュラムの穴を埋める」という重大なアフターケアがあります。

転塾先ではすでに終わった単元があり、子どもが前の塾で触れていないものがあれば、補習をしてくれるかどうかをしっかり確認します。

転塾先とその前に通っていた塾のカリキュラムをすり合わせて、我が子がまだ未修の単元をピックアップします。

特に重要なのが算数と理科。1つでも抜け落ちていると、次に勉強する場合、全くついていけなくなる可能性大です。

社会も依然通っていた塾ではまだ地理をやっているのに、転塾先はもう歴史が始まっている場合などは、テキストを都合してもらい家庭学習で追いついていく必要があるかもしれません。

「未修単元の補習の時間をつくってくれるかどうか」――この1点が転塾の決め手になります。

また転塾後も「よく面倒を見てくれるかどうか」の指標にもなります。

クレームをつけて何かを認めさせたり、特別なサービスを求めるのではなく「お願いしたいこと具体的に、明確に伝えられる親」には塾側も耳を傾けてくれます

順調な時は基本的に塾にお任せでも、いざという時「動ける」ように子どもと塾の様子の「観察」は、中学受験を成功させるうえで重要なポイントです。

スパイラル方式には注意が必要

塾に「穴埋め」をお願いしても、「ウチはスパイラル方式で、近いうちにまたその単元をやりますから大丈夫ですよ」と、いなされるかもしれません。

そう言われて「ああよかった」ではありません。

スパイラル方式は「前回の復習」ではなく、「前に習ったことをマスターしている」という前提でさらに発展問題を扱って進みます

前回の復習は確認程度で、決して弱点補強ではありません。

前からその塾に通っている生徒が、スパイラル方式でも「救われない」のは、前回やったことが消化不良で、それより高度なレベルの内容には当然ついていけないからです。

こうして「できないの負債」が増え、「頑張っても伸びない」という事態に陥ります

「気になる」なら迷わずお願いする

ただ、転塾先で「遅れ」「穴埋め」を面倒見てくれる塾は、実はそう多くありません。

個人経営の塾や大手塾の中小規模の教室で、偶然「熱心な先生」がいる場合などに限られる可能性があります。

大手塾付属の個別教室に行くよう勧められることが多いでしょう。

それでも「気になることがある」なら迷わずお願いします

塾はこちらからアプローチしていかない限りは動いてくれません

逆に積極的に「利用」すれば「お値段以上」になる場合も少なくないです。

中学受験のカリキュラムに余裕はほぼありません。

一度遅れると、できるだけ早い時期に巻き返していかないと置いていかれます。

中学受験の勝負は6年生の夏以降ではありません。

4,5年生の時期に「しっかりついていく」ことで、勝負の大勢は決します。

「逆転勝ち」を夢見るより、「先行逃げ切り」が中学受験で一番勝率が高いやり方です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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