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男子はどちらを…普通部と中等部 
ユルくない「慶應の本流」普通部 
中等部「独立自尊」のスタイル? 
医学部は普通部の方が多い!? 
・幼稚舎出身者との関係 

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男子はどちらを…普通部と中等部

早稲田と並ぶ私学の雄、慶應義塾。中学受験でも超が付く人気校です。

中でも普通部(横浜市港北区)と中等部(東京都港区)について、それぞれに魅力があり、住まいからどちらでも通学可能な場合、男子生徒は受験の選択に迷うかと思います。 

サピックスの80%偏差値(21年6月実施、第2回志望校判定)は普通部も中等部も58(中等部女子は64で偏差値上だと渋谷幕張1次などと並んで最難関)。四谷大塚の21年入試結果ではともに64(中等部女子は70)と、男子の難易度は変わりません。

 あとは入試日程(普通部筆記は2月1日、中等部は3日)と校風の違いを検討してとなるでしょう。「どうしても慶應」なら、2校とも受験となります。 

 どちらの学校にしても親御さんが「慶應出身」という場合が多いのは早稲田以上。入学してしまえば、大学まで保証されるとあって、その熱の入れようは尋常ではなく、幼稚舎(小学校)だけでなく、慶應に特化した進学塾も複数存在します。

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【関連】慶應普通部合格の入試対策、体育・面接、志願書 

ユルくない「慶應の本流」普通部

「慶應の本流」を自負しているのが普通部です。

慶應が大学としての体をなす前から名称として使われていたのが普通部で、横浜・日吉の慶大キャンパスと駅を挟んで反対側、なだらかな坂道「普通部通り」を上ったところに位置しています。 

 特徴は膨大な量の宿題が課されることが挙げられます。特に理科。毎週のように実験や解剖が行われ、そのレポート提出に追われます。付属は受験勉強をする必要もなく、ユルいと思われがちですが、普通部は別世界です。 

ちょくちょく甲子園に出場する慶應義塾高校の野球部や強豪のラグビー部など、高校スポーツではその名をとどろかせていますが、普通部の部活動は週3日まで。学業や行事優先で、試合などが定期試験などと重なると出場辞退するケースもあるといいます。

一方で時間的余裕があるため、兼部している子も多く、そういう意味では楽しめているのかもしれません。 

中等部「独立自尊」のスタイル?

 中等部は都心にあり、地下鉄の三田駅や麻布十番、JRの田町駅などから徒歩で通学します。

戦後の学制改革によって創立した共学校は、女子(1学年で約100人)の半数が幼稚舎出身、男子は大半が中学受験組という構成です。 

普通部と違って宿題は少なく、補習や夏休み講習などもほとんどありません。自覚がないと全く勉強しない子もおり、中学から留年という生徒も出ます。

「これこそ福沢諭吉先生が掲げた“独立自尊”の精神による勉強」と皮肉を言う生徒もいますが、普通部に比べて若干“ユルい”のは否めません。制服がないのも特徴で、普通部と比べてそちらのセンスは磨かれるようです。 

医学部は普通部の方が多い!?

高校に進むと「相対的に普通部出身の生徒の方が成績優秀」という声を数多く聞きます。

慶應の附属高校(慶應高校、慶應志木、慶應女子など)でも10段階評価の成績で平均評定9.0前後(学校全体の平均は6点台後半)とらないと推薦合格は難しいという医学部は、普通部と中等部で比べた場合、普通部出身者の方が多いです。

中学からの理科実験のレポートの成果なのかどうかは定かではありませんが、全く無関係でもないでしょう。 

もちろん出身が普通部でも中等部でも個人によって違うので、どちらが優秀かは一概には言えません。

大学受験の心配がない高校生活では、早くも自分の進むべき道を見つけ司法試験や公認会計士の勉強を始める生徒も中にはいます。

バンドを組んだり、アルバイトに精を出す生徒などもいて、他の進学校に通う高校生とは別世界の存在といえます。 

幼稚舎出身者との関係

中学受験組が気になるのが、幼稚舎(小学校)から慶應という“真正”の慶應生との関係だと思います。

心配する親御さんもいると思いますが、子ども同士は早くから打ち解けて変なグループ分けとかもなく、いい感じで「ミックス」されるといいます。 

一方、親御さんも幼稚舎出身のグループに入れない、ということはなく、幼稚舎出身の親御さんの方が逆に気を遣ってくれるといいます。

ただ、生活レベルの高さは端々に感じるようで、クラスや部活動などの父母の親睦会は「他校とケタが1つ違うこともある」。部活動が同じ子の「財布の中身のお札の種類が違う」と話す親御さんもいます。 

中学受験も経済的余裕がないと厳しい場面が多々あります(特に慶應系は学費も高め)が、小学校受験をした家庭は「高級外車が買えるくらい使った」といわれるほど。金銭感覚の違いなのかもしれませんが、どこの中学でも時折各家庭の生活水準を垣間見てしまう瞬間があるものです。(受験デザイナー・池ノ内潤)
【関連】 慶應普通部合格の入試対策、体育・面接、志願書


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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