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サピの進化版!?「グノーブル」のいま


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・「あれっ」なら転塾も選択肢 
・口コミで転塾組増のグノーブル 
・サピとの大きな違いは「質問」 
・生徒、校舎増、コロナ…グノの今 
・踏み込むかどうかで雲泥の差 

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「あれっ」なら転塾も選択肢

中学受験を考え、進学塾に通うという選択をした場合、どこの塾が頭に浮かぶでしょうか?難関校への進学実績抜群のサピックス、熱血指導で子どもを引っ張ってくれる早稲田アカデミー、老舗の四谷大塚に日能研、個々のレベルに合わせた少人数制が魅力の栄光ゼミナール…ほかにも長年手厚い指導で、地元の信頼を積み重ねてきた個人塾、コロナ禍以降はWebによる授業、家庭教師を選ぶ家庭も急増しており、選択肢はかなり多いといえます。 

 これだけ多種多様な進学塾が林立すると“一発”で子どもにピッタリの塾を探し当てるのは至難です。入塾後「あれっ」と思ったり、「ウチの子にはちょっと合わないかも…」と感じることは珍しいことではありません。

 一度任せたら最後までという考え方もありますが、4,5年生の時点なら「転塾」というのも可能性としては「あり」です。 

口コミで転塾組増グノーブル

 中学受験終了組の親御さんからの口コミや進学塾が多数集まる東京・自由が丘、吉祥寺、成城学園などで広がる評判を聞きつけて、転塾候補としてよく名前が挙がるのが中学受験「グノーブル」です。

 2021年度の卒業生で8期生とまだ歴史は浅く、卒業生も469名とサピックスの10分の1以下の規模ですが、御三家や難関中学で入試が1回しかない学校の占める合格の割合は2割。「打率」的にはサピと遜色がありません。 

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 立ち上げは2013年夏。サピックスで各校舎の室長や教務責任者務めていた先生を中心に、敏腕講師や若手が移籍してスタートしました。「あの先生が移るなら…」ということで転塾する生徒もいましたが、せいぜいチラシを配る程度で、派手な宣伝はなく、当初は「知る人ぞ知る」超が付く少人数指導でした。 

 年々入塾希望者が増え、校舎も16年に横浜、17年にお茶の水、18年たまプラーザ、19年武蔵小杉、巣鴨と毎年開校。現在の4年生は800名近く在籍しているといいます。 

サピとの大きな違いは「質問」

 組織としては全く関係のないグノーブル(以下グノ)とサピックス(以下サピ)ですが、サピ出身者が立ち上げただけに、授業前に配布する冊子仕様のテキスト、中身の構成も名称こそ違え、サピとよく似ています。

 クラス名称も「α(アルファ)」が付き、各校舎のトップは「α」次のクラスが「α1」「α2」となり、サピの「マンスリー」に相当する月例テスト「グノレブ」でクラスの昇降が決まります。 

 「サピの進化版」と評する中学受験関係者もいるように、似ているとはいえサピの「コピー」ではありません。システム、カリキュラムで違いもいくつかあります。中でも「質問」については大きく違います。 

 サピは大規模後者になると質問できる時間、質問数が限られますが、グノは講師の時間が許す限り受け付けてくれます。授業前に早めに教室へ行ったり、終了後も寺子屋のように何人もの生徒が残り、先生が見て回るという光景が展開されます。

 先生を“利用”する生徒は、「使い倒す」という表現が合うほど、毎回のように質問して、実力を付けて成績を伸ばしていきます。質問する生徒とそうでない生徒の差は広がり、入室の時同じクラスでも6年生になると、大きく差が開いていることがよくあります。 

生徒、校舎増、コロナ…グノの

 しかし、規模が拡大したことでグノの「初期のころの良さ」が失われつつあるのも事実です。当初はサピのトップ講師が上のクラスから下のクラスまで面倒をみていましたが、生徒数が増え、校舎も各地に開校したことから、先生の数を増員しなければならなくなりました。

 サピや他塾から移籍したベテラン講師も加入する一方、情熱はあるもののまだ講師としては…というレベルの先生が一線に出ている場合も正直あります。 

 質問にしても生徒が多くなるにつれて対応が難しくなっているケースもあります。特にコロナ禍で授業後にも残って「延長戦」をするという環境も失われつつあります。

 親御さんのフォローも随時、納得いくまでというのが基本線でしたが、保護者会終了後に個別で先生と話せる時間がなくなり、グノの良さが物理的にも状況的にも難しくなっているのは残念なところではあります。 

踏み込むかどうかで雲泥の差

 通常授業の国語は記述オンリー、算数のテキストはハイレベル、理科社会は丁寧な解説とあらゆる設問を想定した練習問題など、グノのテキストのみで受験は乗り切れます。御三家・難関校狙いの傾向が強い塾ですが、中堅校狙いの子も手厚く面倒を見てくれます。 

 ただ、親御さんが塾にお任せという姿勢だと「期待した割には…」となるかもしれません。前述した通り、設立当初の良さがやや薄れつつあるものの、それをカバーするのは親御さんの関わり方。積極的にグノを利用するかどうかで効果は雲泥の差になります。 

 学習相談、子どもの塾での様子のヒアリング、質問する場合の段取りなど、基本的には自分たちから一歩踏み込めば最大の効果が得られる塾です。高い月謝を払っている以上、使い倒さない手はありません。(受験デザイナー・池ノ内潤) 


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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