中学校別対策

在校生から学校の「すっぴん」を知る

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・在校生と話せる機会を逃すな
学校側が用意した生徒さん
チャンス!土曜の放課後
中高一貫校は“すっぴん”を見せない
百聞は一見に如かずの学校説明会

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★在校生と話せる機会を逃すな
 新型コロナウイルスの感染拡大が「とりあえず」小康状態となっている中で、オンラインではないリアルの学校説明会も再開の様相を呈しています。まだまだ制限下の中での開催とあって、「痒いところに手が届かない」説明会も散見されます。ひと通りの説明と学校の施設案内で終わりというところもあれば、日々の生活や行事をまとめた映像を見ておしまい、というオンラインとあまり変わらない説明会もあるようです。

 その中でいくつかの中学校では実際にその学校の生徒さんと話ができる機会を設けているところもあります。先生があれこれ言うよりも、実際に通学している子どもたちにいろいろ聞いた方が、親御さんもイメージがわきやすい、という中学校側の配慮はうれしい限りです。そのような機会があれば、必ずお話をしてください。ひと通りの学校説明の何倍も「ためになる」情報が詰まっています。

学校側が用意した生徒さん
 コロナ禍ではそう自由に話もできないかもしれませが、従来だと説明会場に集まってくれて対応する場合もあれば、校舎の所々にいてくれてその都度“立ち話”をするなど…。中には中学生だけでなく、高校生もいたりして、数年後の我が子の成長を重ね合わせることもできます。

 ただ、1つ頭に入れておいてもらいたいのが、説明会に呼ばれている生徒さんは、間違いなく「優等生」の部類に入る子だということです。成績優秀、生徒会活動や部活動でも真面目にやっている子、あるいは先生から見て落ち着きのある、学校のことを話すにしても“余計なこと”をべらべらしゃべらない生徒が“配置”されます。

 それを差し引いても、志望校の生徒さんの“ナマの声”を聞くことができる機会は貴重です。必ずお話をして「お土産」を持って帰りましょう。聞き方によっては、思わぬ情報を得ることができる可能性が高いです。

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チャンス!土曜の放課後
 あまりチャンスはないかもしれませんが、学校側が揃えた生徒さん以外にも話が聞けないわけではありません。学校説明会が土曜の午後に開催される場合は特にチャンスです。

 部活が終わって帰宅する生徒さん、数人の友達同士でいる場合は、話しかけると何でも話してくれます。「偏差値なんて全然届いていなかった」「模試で(合格判定)80%なんて1回もない」「授業は早くてついていくのが大変。家だと部活で疲れて勉強できない。(定期)テスト前に一夜漬け」などなど、リアルな話が結構聞けます

 校舎はぷらぷらしている文化系部活の子もつかまえて根掘り葉掘り…。こういうのもアリです。男子も女子も独りでいる子は恥ずかしがってそれほど口を開きませんが、複数になると結構“ピーチクパーチク”…。機会があればぜひ、声をかけてみてください。学校の実態が一番よくわかるかもしれません。

中高一貫校は“すっぴん”を見せない
 しかし、多くの学校は文化祭以外ではなかなか在校生と受験生の親御さんを接触させる機会を設けません。生徒たちが何をしゃべるか分からない“危険性”をよく知っているからです。中高一貫校の多くはなんなか“すっぴん”を見せてはくれないのです。

 学校見学、しかも授業の様子を見せてくる学校もありますが、教室の窓から見える生徒たちはチラチラこちらを見る子もいますが、おおむね何事もないように授業に“集中”しています。「さすが中高一貫校の生徒は違う」と感心する親御さんもいると思いますが、多くは事前にホームルームなどで注意がなされ「見学している人の方を見ないこと」などと指導されています。

 ちょうど、授業の休み時間などにあたると、すれ違うたびに「こんにちは」と挨拶してくれることもあります。これもすべてとは言いませんが“仕込み”のときがあります。そういう側面があることも頭に入れて学校説明会に参加すると、冷静に学校を分析できると思います。

百聞は一見に如かずの学校説明会
 それでも学校説明会への参加は必須です。出来の素晴らしいパンフレットやきれいなホームページだけで惚れ込んで、受験を決めないでください。説明会に参加すれば必ず肌で感じることがあります。何かしらの「気づき」があります。「百聞は一見に如かず」です。

 入試本番で「行ったこともない中学」の受験はお勧めできません。説明会に参加できなくても、学校周辺を歩くだけでも、登下校の生徒の様子を見るだけでも違います。受験校の一端には必ず触れるようにしてください。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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