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中学受験「デキる親」か「残念な親」かの違いはココ


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親御さんがする2つの「勉強」
今何を勉強しているかを把握する
コツは「三重苦」をためない
踏み込んだ家庭が受けられる恩恵
・家庭教師、個別のアタリとハズレ

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親御さんがする2つの「勉強」

 「親御さんが中学受験を勉強する」。これには2つの「勉強」があります。1つは「学習に関わる勉強」、もう1つは「中学受験のしくみの勉強」と大別できます。

 中学受験は親御さんが勉強しなくても、なんとかなると言ってしまえば、なんとかなってしまいます。ただそれだと、一部の何でも自分でできてしまう子ども、あるいは我関せずのマイペースくんを除いて、当初思い描いていたような結果にはならないケースがほとんどです。我が子の学校選択の幅を広げ、通塾が効果を発揮している状態にするには、「親御さんのアシスト」「伴走」が最終的にものを言います。

今何を勉強しているかを把握する

 「学習に関わる勉強」とは、まさに受験科目についてです。10歳程度から勉強を始めて、塾の授業に出席し、帰宅後に復習、宿題…と一人で流れるようにできれば親の出る幕はありません。そのまま子どもに任せます。しかし、9割方できないでしょう。その時に親御さんが子どもと一緒に学習計画を立て伴走できれば、受験勉強を軌道に乗せることができる可能性が高まります。

 伴走は何も塾の授業を再現するかのように勉強を教えられなければいけない、というのではありません。子どもが塾で何を学び、理解度はどの程度かを把握し、「勉強習慣」(計画を立て復習し、身近な目標は塾の小テスト満点もしくは合格点)を付けるべく、計画と進捗状況を管理できるようにします。そのためには、親御さんが塾での学習内容をある程度分かっていないと、計画のポイントがズレてしまう可能性が高くなります。

 親御さんもひと通りテキストに目を通すこと(実際に算数や国語の問題を解説解答を見ながらでいいので解いたり)をしないと、子どもの現状に即した計画は立てられません。時には簡単な質問くらいには答え、子どもができなかったところの解決の糸口示すようなことができれば、子どもも親御さんを信頼してくれて一緒にやることを拒絶しません。子どもが塾で今、何を勉強しているかは最低限でも把握しておきましょう。

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コツは「三重苦」をためない

 家庭教師のごとく、マンツーマンで我が子を指導する必要はありませんが、親御さんが「学習に関わる勉強」をするメリットは2つあります。1つは、子どものつまずきにいち早く気が付くことができます

 大けがしないうちに、「できない、分からない、面白くない」の三重苦がたまらないうちに、すぐ潰していけば、受験はかなりの確率で成功します。これが「勉強習慣」でいう「積み残しがない勉強」に通じます。病気と同じで、「早期発見早期治療」が受験では一番有効な勉強法です。普段から子どもの学習に関心があれば黄色信号が赤信号になる前に察知することは可能です。

踏み込んだ家庭が受けられる恩恵

 「学習に関することを勉強」する2つめのメリットは、塾の先生に対して具体的で、有効な質問ができることによって、塾側に「一目置かれる親」という存在になります。

 塾の先生に「うちの子算数ができないのですが、どうしたらいいでしょう?」という相談では漠然としています。親御さんが塾でどのようなことを学習しているかを把握し、子どもがどこで立ち止まっているかを示すことができれば話はより具体的に進みます。塾の先生も「分かっている親」には、舌も滑らかになり、より的確なアドバイスがもらえることになります。

 実は親御さんが一目置かれると、先生の子どもに対する態度も違うものです。塾に大金を出す「スポンサー」でもある親御さんからアプローチがあれば、その子には比較的目を配ってくれるものです。学習の状況を気にしてくれるものです。塾は何も言ってこない親御さんには、たとえ子どもの成績が惨たんたるものでも「順調」と判断して、決められた保護者会など以外は何も接触してきません

 クレーマーやモンスターペアレンツとは性質が違います。あくまで先生をリスペクトした上で、親御さんが塾に対して一歩踏み込みます。塾で月謝の「お値段以上」の恩恵が受けられるのは一歩踏み込んだ親御さんの子どもであることは間違いありません。親御さんの「塾活」と言えるかもしれません。

家庭教師、個別のアタリとハズレ

 とても勉強の内容までは…という親御さんは、子どもが塾で頑張って自力で突破できる学校に照準を合わせるか、親代わりに信頼できる家庭教師や個別指導にペースメーカーを依頼するという選択になります

 家庭教師、個別は「切り札」的な、頼れる存在に映りますが、そのアタリ・ハズレは塾以上に大きいです。大金も動きますので、任せる前に十分な検討が必要です。一つの目安として、やったことの復習時間を考えて学習計画を立ててくれる先生ならハズレは少ないと思います。

 逆にインプットばかりで、受験生自身が学習と向き合うアウトプットの時間を軽視し、「あれも必要、これも必要」と営業を仕掛けてくる場合は手を引くことをお勧めします。勉強が定着するのは、自力でのアウトプットができた時だけです。インプットの倍の時間、アウトプットは確保してください。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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