親御さんの役割

予約厳しくても…学校説明会 手を尽くして情報を得る


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引き続き厳しい「予約」
チャンスは解散の後に…
合同説明会には「攻め方」がある
・親御さんが一歩も二歩も踏み出す

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引き続き厳しい「予約」

 21年と比べると、各中学校の学校説明会はコロナ前に戻りつつあります。人数制限を設けている学校が大半で、まだ「完全復活」とはいきませんが、対面、学校内での開催が中心になってきました。

 問題は引き続き「予約」が取れないこと。こまめにホームページを見て、予約開始日をチェック。当日時間前からスタンバイして、解禁時間にとびかかってもアクセスできず、やっとできたと思った「満席」。時間にして10分から15分で、ということもあり、心が折れる親御さんも少なくないと思います。

チャンスは解散の後に…

 それでも「諦めない親御さん」は頑張ります。大手進学塾は通塾生対象に主要校の説明会を行い、保護者のニーズに応えているところもありますが、早稲田アカデミーの「夏フェス」のように、外部にも学校説明会の門戸を開いている塾もあります。「夏フェス」もものすごい勢いで人気校の説明会は満席となりましたが、情報をキャッチしてトライした他塾の親御さんの中には第1志望から第4志望まで予約を確保した「強者」もいます

 「夏フェス」は3年ぶりの「再開」となりますが、通常の学校説明会と遜色がありません。学校によってプログラムは違ってきますが、1時間程度の学校紹介を映像を交えて説明、入試や進路などにも触れます。その後、希望者には校内見学を教職員の「ガイド付き」で用意されています。

 「夏フェス」もそうですが、多くの説明会では少人数グループの校内見学ツアー終了後、その場で解散となりますが、通常教職員の方が質問を受け付けてくれます。多くの親御さんが、学校説明会に参加できた満足感で帰宅の途に就きますが、ここは絶好のチャンスです。そう多くはできませんが、どうしてもというものを2つ3つ用意して、質問します。たいていのことは答えてもらえます。そのためにはあらかじめホームページを見たり、パンフレットを入手しての「予習」は必須です。

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合同説明会には「攻め方」がある

 こまめに「合同説明会」のスケジュールをチェックし、志望校や受験の可能性がある学校が参加している場合は、迷わず申し込みます。学校単独の説明会より枠が多いので予約は取りやすい傾向にありますが、さらに「確実に」枠を取るために土日より平日開催、午前中の1発目より、夕方近い最終回や意外と「穴場」の正午をまたぐ時間帯に申し込みます。夫婦で日程調整して、何とか説明会に参加できるよう協力している家庭もあります。

 さらに「やり手」の親御さんは「確実に」志望校の話を聞くために、予約時間あるいは前の回との入れ替え時間の30分以上前に会場入りします。限られた時間の中で、最優先の学校のブースを訪ね、すぐに話が聞けるようにするわけです。入場したまでは良かったものの、いきなりお目当ての学校の話を聞くのに30分とか1時間待ちとかでは、出端をくじかれた格好になります。

 「合同説明会」では、人数限定で校内で行う説明会の「優先予約」の案内をしてくれる学校もあります。また、「掘り出し物」が見つかることもあり、たまたま空いていた関の学校の説明を聞いたら良かった、立ち話程度のつもりだったのに「この学校いいかも」となった、という話は枚挙にいとまがありません。合同説明会を生かすコツは「間口を広く」です。

親御さんが一歩も二歩も踏み出す

 最近はLINEで学校情報を積極的に提供している学校や電話連絡わして予約を取れば、校内見学が可能の学校も増えています。「予約が取れない」と嘆くばかりでなく、親御さんが一歩も二歩も踏み出すことで道が開けます

 秋以降、入試傾向説明会など、合否に直結するものが主流となります。志望校研究は志望校合格に不可欠です。子どもか瀬頑張っている分、親御さんも腕まくりです。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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