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渋幕2年連続増!難関志向復活傾向の千葉入試


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渋幕人気堅調 1次「必殺」で!
市川5年ぶり 秀英「本体」で増
国府台2校 駆け込み出願の背景
・理系コース新設の昭和学院が人気

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渋幕人気堅調 1次「必殺」で!

埼玉入試に続いて、20日から千葉入試も「開幕」します。ここ2年、コロナ禍の影響で敬遠気味だった千葉入試でしたが、23年度も大幅に増えた、という感覚はありません。それでも一部の学校では志願者が増加しており、「激戦」が予想されます。18日時点での入試直前の志願動向をまとめてみました。

渋谷教育学園幕張はわずかですが22年度より出願者が増えました。男子が前年比4%増(56人増)の1337人、女子が同2%増(10人増)の650人が出願。隔年現象もなく2年連続の志願者増です。

男子は約1500人が志願したコロナ禍前の20年度入試の水準まで回復していませんが、22年度の6%増に続く増加です。女子は22年度17%増だったことから、もしかしたら下降線に…という可能性もありましたが、「渋幕」の魅力に引っ張られて志願者増。女子はここ数年「安全志向」の流れがありますが、首都圏共学校最難関に挑戦する層も健在です。

2月2日に2次入試の募集は、1次入試の合格発表が行われる24日から。確かにチャンスは2度ありますが、渋幕は1次の3倍程度の実質倍率から2次は8~9倍前後に跳ね上がります。2次は偏差値通りに合格者が出ない「読めない」入試です。「どうしても渋幕」というのなら、1次で「必殺」です。

市川5年ぶり 秀英「本体」で増

千葉入試の「開幕戦」の20日に毎年幕張メッセで入試を行う市川は、前年比男子13%増(210人増)の1767人と18年度以来5年ぶりに1700人台に乗りました。女子は1%増(12人増)の912人でほぼ横ばいで安定した人気です。

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例年通りの受験風景になりそうですが、年々入試問題は難化傾向。単純に知識を問う問題から「思考系」へとシフトしている感もあります。御三家をはじめ、東京・神奈川の難関校受験組が今後を占う意味も含めてトライしてきます。渋幕同様「お試し」の域をはるかに超えた、ハイレベルな戦いになります。

その20日午後にメッセから約1キロ離れた昭和学院秀英では「午後特別入試」が行われます。千葉入試初日の「定番」として定着した算数(60分、120点)と国語(40分、80点)の2科入試ですが、男女とも前年比11%減(男子37人減、女子40人減)。市川の入試もかなりヘビーな戦いになるうえに、実質倍率男子5.4倍、女子5.0倍 (22年度)だったことを考えると、敬遠されたのも無理はないかもしれません。

逆に22日に行われる、「本体」ともいえる第1回入試は男子が前年比6%増の663人、女子も2%増の660人と、22年度の10%減から一転して増えました。22年度の実質倍率は男子2.6倍、女子3.2倍 。特別入試から比べると合格のチャンス広がる、と判断して出願した受験生も少なくないでしょう。

東邦大東邦は12月の自己推薦入試で前年比10%減の出願でしたが、21日前期入試は男子が1395人出願で前年の1393人とほぼ変わらず、女子は871人で4%増(31人増)。安定した人気を誇っています。

国府台2校 駆け込み出願の背景

千葉県内にある2つの中高一貫の女子校はすでに1回目入試の募集を締め切っています。

国府台女子学院は21日の1回目入試は前年より6人増の809人が出願しました。出願の出足は決して良くありませんでしたが、締め切り直前の「駆け込み」組も多かったのが1つの特徴でした。22年の733人が受験し、合格443人で倍率1.7倍という数字が、受験のハードルを下げたといえます。

もう1つの和洋国府台女子は20日の1回目入試は667人が志願し、前年比5%増(30人増)。22年は611人が受験し496人合格で実質倍率1.2倍。ここも締め切り直前の出願が相次ぎました。前受けと位置付けている場合、この倍率は「魅力」があります。

和洋国府台女子

理系コース新設の昭和学院が人気

志願者数は少ないものの「伸び率」という点で注目なのが昭和学院。20日の午前は国語、午後は算数の1科入試を実施します。国語は男女計215人が出願し、前年比34%増(44人増)。算数は同291人が出願し、31%増(69人増)となりました。

女子バスケットなどの強豪として知られる元は女子校でしたが、共学化から20年を迎え、男子生徒の志願者が増えてきており、12月の第1志望入試では男子が前年の35人から2倍以上となる74人が出願、女子も2桁の63人から桁の3桁の111人と盛況でした。

背景には23年度からスタートする、中高に理系の研究者と同じ研究活動を行う「サイエンスアカデミー(SA)コース」の新設が挙げられます。「理科や算数が好き。その小さな芽を、スペシャリストへと育てる」をテーマに、未知の研究テーマを見つけ実験や観察、考察を重ねていくもので、中1では研究施設への訪問、中2、3は米ロサンゼルスでの海外研修プログラム(希望制)も組まれており、理系志望の受験生の興味を誘っています。、


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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