中学校別対策

男女御三家の併願校 みんなはこう選ぶ


にほんブログ村 筆者プロフィール

◆中学受験の窓口 今日のメニュー
開成は志願者増 併願校は多彩
8年ぶり盛況の桜蔭 激戦の予感
出願減麻布、武蔵の併願校特徴
・雙葉増、JG減 併願は吉祥女子

スポンサーリンク

開成は志願者増 併願校は多彩

2月1日解禁の東京・神奈川の入試で、多くの中学校がギリギリの1月31日まで、中には2月1日の朝まで出願を受け付けています。一方で東京の男女御三家はすでに応募を締め切っています。

この6校、全体で見ると志願者は「横ばい」でした。6校の全体の志願者数は4538人で前年より41人増。1%弱の増加でした。

コロナ禍も過去2年と比べれば「落ち着いてきた」とみる風潮中で、中学受験では一部で「難関校志向が復活する」とされてきました。御三家に限って言えば、学校別の増減はあったとはいえ、全体ではほぼプラスマイナス「ゼロ」でした。

男子御三家の筆頭格・開成は1289人が出願。22年度比で7%増(73人増)となりました。人数だけで見れば、御三家最多の志願者増です。

数年前まで実質倍率3倍前後、募集300人に対し、合格者数は400に届かないというのが開成の「典型的」な入試でしたが、22年は倍率2.5倍、合格者も400人を超えた上に、追加合格も出しています。「もしかしたら」を期待しての出願も相当数いると推測できます。

スポンサーリンク

併願校ですが、埼玉では栄東の東大特待が圧倒的。20日の千葉入試からの参戦も多く、渋谷教育学園幕張受験が5割を超えています。市川、東邦大東邦の受験組もいますが、市川の方が圧倒的に多いです。

1日に開成を受験した後の併願パターンですが、1日午後に巣鴨の算数1科を受ける子もいますが、多くは2日に備えます。その2日は、開成合格にある程度の自身がり、通学可能な子は神奈川・聖光学院へ、開成がボーダーの子は本郷の2回目へというのが主流派です。幕張と渋谷の渋谷教育学園系を選択する組も少なくありません。

3日午後の合格発表前には、筑波大駒場受験の子と早稲田、海城のそれぞれ2回目に真っ二つに割れます。神奈川在住の子は浅野を受けます。筑駒と開成W合格なら8割方筑駒へ進みます。開成残念、その他も納得がいかなければ、4日の聖光学院2回目、5日の渋渋でリベンジです。

8年ぶり盛況の桜蔭 激戦の予感

女子御三家の代表格・桜蔭も22年度に比べ、出願者が増えました。前年比13%増(72人増)の629人が願書を出し、2015年の655人以来8年ぶりに600人台となる盛況ぶりでした。

例年2倍丁度かそれに届かない実質倍率でしたが、15年は2.3倍を記録しており、久々の「激戦」の予感がします。昨年は補欠合格候補29人中27人が「正規合格」に繰り上げとなりましたが、今年は繰り上げのない厳しい展開も考えられます。

1月に浦和明の星、市川、渋谷幕張などを中心に受け、1日の「本番」に備えます。2日は広尾学園の医・サイエンス、渋渋というコースもありますが、大半が豊島岡女子学園のほぼ一択で、合格発表を待ちます。

桜蔭が残念だった場合で豊島岡も…の時は、3日以降豊島岡に再チャレンジ。筑波大附属、慶應義塾中等部へと進路変更するケースも見られます。

出願減麻布、武蔵の併願校特徴

麻布、武蔵の両校は若干志願者が減りました。麻布は前年比2%減(16人減)の918人が志願。武蔵は601人が出願し、前年比6%減(39人減)でした。麻布も武蔵も2年連続して、それぞれ900人台、600人台の出願者数を確保しました。

麻布は2月1日午前入試の後、徒歩10分弱の広尾学園の2回目入試を午後受験として受ける子が一定数います。2日き本郷2回目、渋渋2回目、広尾学園の医・サイエンスが多く、神奈川では聖光より問題形式が似ている栄光学園を受験します。

3日は早稲田2回目より海城2回目を受験する子が割と多く、神奈川在住の子は浅野一択といった感じです。3日までで結果が芳しくなければ、4日の芝2回目に全力勝負です。

武蔵受験組は1月25日に立教新座を受けるのが比較的多いのが特徴の1つ。1日午後の巣鴨、世田谷学園の算数1科に出願している受験生も一定数います。

3日の武蔵合格発表を前に、2日は城北、本郷、桐朋の3つに併願校が分かれる傾向。高輪の算数1科(午後)や攻玉社という選択もみられます。3日は海城2回目の志願者が多く、早稲田2回目の倍近くに。成城2回目、学習院中等科2回目とともに慶應義塾中等部を受ける子も、割と多くなっています。

武蔵中学

雙葉増、JG減 併願は吉祥女子

女子は御三家の2校は増減が分かれました。雙葉は401人が出願し、前年比5%増(20人増)。3年ぶり増加に転じ、同じく3年ぶりに400人台に到達した。22年の実質倍率は2.7倍で、例年並みでした。合格者がそのまま入学手続きをする「歩留まりの良い学校」ですが、昨年度は追加合格を7人出しました。

女子学院は御三家最大の減り幅で、前年比9%減(69人減)の700人が出願しました。6年連続700人台の出願となりましたが、ここ5年では最少でした。

両校とも「前受け」は浦和明の星女子が定番。これに雙葉なら栄東A日程、淑徳与野、女子学院なら市川、渋山幕張受験へと別れます。

桜蔭と同じく2日が合格発表の両校。雙葉の併願校としては、吉祥女子2回目、白百合女子学園が人気を二分。これに青山学院中等部、香蘭女学校が続きます。

女子学院の場合は2日に吉祥女子と豊島岡で7割強を占めます。神奈川在住の場合は洗足学園という作戦もありです。

結果が出なかった場合は、両校志願者とも3日の鴎友学園女子、5日の頌栄女子学院に軸足を移す傾向です。厳しい戦いになりますが、豊島岡の2,3回目入試にトライする層も少なくありません。


にほんブログ村 筆者プロフィール


人気ブログランキング こちらにもとても参考になる中学受験ブログがあります。
スポンサーリンク
池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

Recent Posts

早稲田 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

普連土学園 大学合格実績

【主な国公立大】 21年度 東…

5年 ago

東洋英和女学院 合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

お問い合わせ・ご相談

苦手科目の克服、学習面の取り組…

5年 ago

渋谷幕張 大学合格実績

※実際の進学者数は公表しておら…

5年 ago

開成 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago