中学校別対策

2・1中学受験 試験前に確認したい4つの基本


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最後の対策は「注意点のまとめ」
番号と名前で「自分のリズム」に
忘れがちな「得意なものから」
深追いせず潔く「一時撤退」
・正解のカギは問題文の文末

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最後の対策は「注意点のまとめ」

いよいよ2月1日です。できなかったらどうしよう、苦手な問題が出題されたら…などネガティブなことは考えず、「1点でも多く得点するには?」を最後に整理して臨みます

「前受け」の経験を含め、注意すべきことを紙に書きだし、これを直前に目を通します何を気を付けるべきか、はっきりさせておきます。頭の中で思い描いても、当日は忘れてしまうので書き出すのがベストです。

対策といっても、各教科の解き方のテクニックをまとめたものではありません。緊張して頭の中が真っ白になってしまった時や、細かいミスでの失点を防ぐ最低限のポイントです。誰にでも共通する4つのポイントを挙げておきます。これを参考に親御さんがわが子独自で必要と思うことを書き出して、オリジナルの「お守り」として会場に入る受験生に渡してあげてください。きっとご利益があります。

番号と名前で「自分のリズム」に

まずは「受験番号と名前をしっかり書く。気持ちを落ち着かせてから問題を見る」です。

当たり前のことですが、この当たり前を12歳の子は本当に忘れます。一部の学校ではこれが「命取り」になります。泣くに泣けない話です。

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名前をきちんと書いて、1点プラスとかには当然なりませんが、試験会場で「それでは始めてください」の合図の後、一斉に問題冊子が開く音は、受験生をより緊張させます。胸の鼓動が早くなるのをしずめるために、番号と名前をきちんと書いて「間」を取ります。そして「自分のリズム」にしてから試験問題にとりかかります

忘れがちな「得意なものから」

問題は大問1から順番に解く、必要はまったくありません。「自分が得意なもの、行けそうなものから手を付ける」。これが2つ目のポイント。塾でもさんざん言われてきたと思いますし、そんなの当たり前、かもしれませんが、12歳の子どもは「その場」に身を置くと忘れてしまいがちです。

受験番号と名前を書いたら、問題冊子をペラペラめくって問題をながめます。国語だったら、読解の素材文の長さはどれくらいか、目に入ってくる文字から説明文と物語文どっちの方が自分の好みか(解きやすそうか)、など「見た目」でよいので素早く判断します。

漢字の書き取りは前にあるのか読解問題の後なのか、あるいは素材文の中に組み込まれているのか。過去問と同じ例年通りのパターンなら大丈夫ですが、漢字の書き取りが独立問題から読解問題の一部に変わっただけでも子どもは動揺します。

入試本番は頭の切り替えが早い子が得点を稼ぎます。形式が変わって、動揺したままでは入試になりません。「変わってしまったもの」は仕方がないので、そういうものだと思って解く、とあらかじめ覚悟しておくのも大切です。

深追いせず潔く「一時撤退」

3つ目は「少し考えできない問題は深追いしてはならない」です。

すべてとは言いませんが、入試問題には「わな」が仕掛けられています。簡単そうに見えても、とりかかってみると計算が複雑だったり、問題を解くのに手間をかける必要があるものが初めの方に出題されていて、予定以上に時間を消費したりすることがあります。

あまりにも時間がかかったり、手間がかかるものは潔く「一時撤退」です。1問目が難問だったり、一番最後が簡単だったなんてことはよくあります。最後の問題までたどり着き、「一時撤退」したものは、ひと通りあたった後、リターンすれば良いのです。

途中でハマってしまい、最後まで泳ぎ切れず入試の結果は「撃沈」という受験生を何人も見てきました。一時撤退した問題に印をつけて、できる問題から優先的にとりかかります。「1点でも多く」が入試の鉄則です。

正解のカギは問題文の文末

4つ目は「最後まで必ず読み切って条件を丸で囲む」です。

記号選択問題はいつも「もっともふさわしいものを1つ選びなさい」とは限りません。「誤っているもの」をかもしれないし「正しいものを2つ」かもしれません。中には「すべて間違っている場合はオと答えなさい」なんていうものもあります。

答えの決め手となる条件は、問いの最後に書かれており、これを丸で囲んで自分が答えなければならないものを頭にたたき込みます

途中で気づいて問題を見直したら、正しものを選ぶものと誤っているものを選ぶ問題が混在し、書き直しているうちに時間切れ、という悲劇もありました。早く解きたいのは分かりますが、「たい焼きのあんこは尻尾に入っている」のが入試問題と思って取り組んでください。

駆け足で受験生に共通する4ポイントを挙げました。各教科の注意点は個人で違うと思います。それを各教科3つ程度書いて、1日以降の試験前に必ず読み返してください。共通の4ポイントと合わせて、これだけでポーターラインの受験生は救われます


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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