中学校別対策

中学受験 入試前日得意を「ザッと確認」の意味


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・ダラダラの子に言う「ひと言」
・「ホラを吹く」のも作戦のうち
・「あれもやっておこうかな」に
・子が「いける」と感じる親の態度

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ダラダラの子に言う「ひと言」

「前受け」を経験して、受験前日、当日の流れ、雰囲気は概ね体感できたと思います。では、入試前日に親御さんは子どもにどう接するか、とういうのも気になるところです。

各家庭で状況も雰囲気も違っているので一概には言えませんが、共通して言えるのは親御さんは「感情に任せてものを言わないこと」。これだけは肝に銘じてほしいです。

翌日の準備にしても、勉強態度やその出来に対して、もしかしたら「イライラ」が募るかもしれません。子どもによっては入試前日に今更何をやったらいいのか分からず、焦る気持ちとは裏腹にダラダラ過ごしてしまう子も少なくありません。

親御さんとしては何か言わずにはいられず、ついキツい言葉を発してしまうかもしれません。声を荒げても全くいいことはないので、とがめたりはせず、代わりにタイミングを見計らって、子どもの一番得意な科目を「エサ」にしてこう言ってみてください。

「●●だけでも見ておいたら。よく前の日に見たものが出るって言うでしょ」

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「ホラを吹く」のも作戦のうち

子どもに笑われるかもしれません、「ウソだぁ」とけげんそうな顔をされるかもしれません。でも真顔で言ってみてください。

「知らないの?有名な話だよ」「●●先生が保護者会で言っていたよ」。少々「ホラを吹く」のもこの際OKです。

勉強してきた流れ、積み重ねてきた「勉強体力」をキープするための「ひと言」です。

スポーツと同じで、勉強は休むと調子を取り戻すのに時間がかかります。わずか1日のブランクでも、です。最後に1点でも点数を上げるというより、今まで頑張ってきた時間と努力をキープし、緊張感を保ったまま、入試本番に臨むための復習です。

好きな科目で提案するのは、子どもの勉強しようとする「行動」のハードルを少しでも下げるためです。苦手科目だと「やりたくない」とか余計不安になるなど、デメリットの方が多いです。

入試はメンタルの部分が最後にものを言います。苦手を「再認識」してもいいことはありません。得意科目を「ザッと確認する」ことで自信を持って入試に臨む布石にします。

「あれもやっておこうかな」に

笑いながらでも、寝転がりながらでも、なんとなく勉強を始めればOK。そうすれば得意科目にとどまらずあれもやっておこうかな」となって、入試前の「最終層チェック」が始まります。

ただ、沼にハマらないようにしなければなりません。あくまでも「軽く復習」です。おそらく進学塾に通っている受験生は、塾でまとめたテキストなりプリントがあるはずです。それに目を通すだけで十分です。

「ザッと確認」も侮れず、「本当に試験に出た!」というのも実際は結構高い確率であります。

入試当日「あっ、昨日ったやつだ!」と本番中になれば、流れをグッと引き寄せることができます。逆に「確かあのテキストにあったような気がするけど、見ておけば…」となると、一気に硬くなって試験中に「焦り」が生じます。

根拠は全くありませんが、これだけのことで入試結果の明暗が分かれることもよくあります。

子が「いける」と感じる親の態度

言葉がけでもそうですが、親御さんの「焦り」が子どもを追い込んでしまいます。子ども以上に親御さんが不安で心配なのはよくわかります。それでも顔にも、態度にも出さないのが「鉄則」です。

12歳の受験。言葉に出さずとも、子どもは想像以上に不安を抱え、緊張しています。ボヤッとしているように見えても「感じている」ことは、その子なりにあります。

そんな時に親御さんが浮き足立ったり、不安を口にしたり、何か不機嫌だったりすれば…。言わなくてもわかると思います。

親御さんが悠然と構え、気持ちが穏やかだと子どもは例外なく落ち着きます。何を聞かれても「大丈夫」とこたえます。最初は不安げな子どももなんだか「いける」という気持ちになります。それだけで半ば入試は成功です。

入試は出された問題と格闘するとともに、「気持ち」次第で流れは決まります。いい流れをつくって、そのまま入試へ、というのは親御さんの最大のミッションです。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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