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中学受験 24年度千葉入試の志願者数情報


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人気継続の市川、秀英は隔年現象
東邦は前期で 流経柏駆け込みも
高倍率の麗澤は敬遠傾向か…
・「大台」に乗った国府台女子学院

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人気継続の市川、秀英は隔年現象

1月20日は中学受験の千葉入試解禁日です。

2回目以降の入試を除けば概ね23日あたりで一通りの学校の入試が行われます。埼玉入試に続いて「前受け」の位置づけで受験する場合もあれば、進学前提の「ガチ勝負」の子もいます。

「前受け」であり「ガチ勝負」の典型なのが20日に幕張メッセで入試を行う市川です。

23年度はコロナ禍の影響もかなり薄れたこともあり、志願者が男子で200人以上増えて前年比13%増、女子でも1%増(12人増)となり、男女で計2621人が出願しました。24年度は男子で46人、女子で22人の計68人減(2%減)で1回目は締め切られました

ほぼ横ばいで実質倍率も男子で2倍台前半、女子も3倍弱くらいになりそうです。受験生、合格者のレベルは年々上昇しており、合格すれば入学という「歩留まりの良さ」も近年の特徴です。「人気校」の一角なので、「前受け」と高をくくっていると足をすくわれます。

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幕張メッセから徒歩20分弱の昭和学院秀英は20日午後に国語と算数2科目による「午後特別入試」を行います。市川との「ダブルヘッダー」組も3割程度います。

23年度入試では男女で志願者が計67人減(11%減)となりましたが、今年は「隔年現象」で 男子が17%増の352人(前年比50人増)、女子は2%増の338人(同8人増)です。23年度は実質倍率が5倍を切りましたが、今年は22年度と同じ5倍程度の激戦になる可能性が十分あります。

秀英は22日の1回目入試も男女で計34人志願者が増えて2年連続の増加になっています。実質倍率は例年並みの3倍前後で推移しそうです。

東邦は前期で 流経柏駆け込みも

23年度入試から流通経済大柏が中学入試をスタートさせ、大学附属・系属の中高一貫校が増えた千葉ですが、全体で見ると横ばいやや増加傾向。学校によって増減が分かれています。

21日に前期入試が行われる東邦大東邦は2276人の志願者を集め、前年より10人増。ほぼ例年通りです。昨年の前期入試は男子が2.1倍、女子が2.4倍でしたが、2月の後期は男女で20.9倍。別世界です。22日に1回目入試がある渋谷教育学園幕張と同様、1回目入試で「一発必中」で仕留めないと、かなり苦しくなります。

根強い人気がある芝浦工大柏は23日の1回目入試で前年比2%増(24人増)の1169人で微増、20日が1回目の専大松戸は男女で計97人減り、1466人が志願。実質倍率は例年通り芝柏で2倍強、専松で2.5倍前後に落ち着きそうです。

22日に1回目入試の流通経済大柏は19日現在、女子は前年比7%増ですが、男子は前年の82%にとどまっていす。1回目入試の倍率が昨年は2倍を切っており、敬遠される要素は少ないのですが、21日の締め切り直前の「駆け込み」が一定数みられるかもしれません。

千葉日大一は日大の一連の不祥事の影響もあるようで前年比男女で7%減の見込み。特に男子は10%減(53人減)の470人に。実質倍率は毎年1.8~1.9倍程度ですが、若干下がるかもしれません。

対照的に人気なのが二松学舎大柏。20日午前の「総合探求」入試は、24年度男女計183人の志願者を集め、男子で前年比31%、女子で同50%増となりました。同校は20日午後以降の入試でも女子の志願者が前年を超えています。

高倍率の麗澤は敬遠傾向か…

中堅校は軒並み人気傾向のようです。

校名のインパクトから認知度が広まった光栄VERITASは23年度女子が1割ほど志願者が減ったものの、24年度は5%増(9人増)に。男子は昨年も13%増でしたが、24年も引き続き8%増(13人増)と堅調です。

広いグラウンドや室内プールなど男子にとっては部活動などの環境が充実しており、そこが男子人気の一端なのかもしれません。

23年度すべての入試機会で志願者増となった昭和学院は24年度も順調に志願者を集めています。

特に20日の国語1科目、21日の算数1科目入試が好調。国語が15%増(33人増)の248人、算数が16%増(47人増)の340人が出願しています。いずれも実質倍率は3倍超ですが、1科目という負担の軽さと得意科目勝負というところで挑戦者が増えています。

一方で麗澤は23年度入試の実質倍率の高さもあって、男子で約1割5分、女子で約2割減(19日現在)の流れです。

難関大学進学を前提とする「AE(アドバンスト叡智)」コースの男子は23年度1回目で倍率8.3倍。199人受験して合格24人と、1回目入試にしては「激辛」でした。女子も4.4倍と高く「隔年現象」もありますが、敬遠しても…という感じです。

24年入試は志願者減なら実質倍率も緩和されるとみられますが、それでもAEの男子で6倍前後、女子も4倍前後はあると考えられ「楽になった」という感覚はあまりないかもしれません。

麗澤中学・高校

「大台」に乗った国府台女子学院

最後に女子校2校の動向です。

23年度入試で前年比7%増(53人増)だった国府台女子学院ですが、24年度も人気は継続で24%増(204人増)で志願者数が1060人となり一気に「大台」を突破しました。

東京から近い立地で「前受け」組も多いため、実質倍率は1.6,1.7倍程度と変わらないとみられますが、志願者のレベルは上がっています。気を引き締めて、です。

和洋国府台も堅調に志願者を増やし、昨年同様今年も5%増(36人増)の703人が出願しました。こちらも前受け組が相当するおり、実質倍率は1.2倍でここ3年推移。大きな変化はないとみられます。落ち着いて試験に臨めば大丈夫です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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