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24年中学入試 「駆け込み」出願目立つ人気校


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「駆け込み」出願がトレンド?
魅力ある学校は迷っても出願
どうなるか注目…駆け込み予備軍
・駆け込み出願は「穴場」発見?

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「駆け込み」出願がトレンド?

東京、神奈川の入試日が間近に迫ってきました。

出願が完全にインターネットになり「いつでも」「どこでも」エントリーできるからなのか、24年度入試の出願は全体的にスローペースの傾向です。志願者の数が入試直前になっても前年割れのケースが目立ちます。

ただ受験者数を多く集める「人気校」は最後の段階になって一気に志願者数が伸びを見せ、締め切ってみると「前年比プラス」で終わっている場合も多々あります。

最後の最後に「駆け込み」で出願する、というのは24年入試の1つの特徴かもしれません。

魅力ある学校は迷っても出願

男子校のは模試で判定希望者が毎回ベスト10に入る人気校ですが、24年入試では出願ペースがゆっくりで1月26日直前は前年割れの志願者数で推移していました。

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しかし、27日の最終発表では2月1日の1回目入は前年比6%増(36人増)の600人が出願。4年連続の志願者増となり、2018年以来、6年ぶりに600人台に到達しました。

人気校と言えども、多くの学校が「隔年現象」を避けることが難しい中、コロナ禍があった中でもここ3年は毎年6,7%ずつ志願者を増やしてきたのはさすが。別名「芝温泉」といわれる男子にとって居心地の良い中高一貫校の人気は今後もコンスタントに続くでしょう。

法政大学との高大連携が発表され、推薦枠が30人と4倍強になった女子校の三輪田学園も「ラストスパート」がかかり、志願者数が一気に前年を超える盛況ぶりになっています。

23年度入試は1日午前の2科・4科入試で前年比28%増(56人増)で、実質倍率も1.9倍から2.5倍に跳ね上がりました。中堅校の場合、このパターンは翌年「敬遠」傾向になりがちで、三輪田の場合も今年度はエンジンのかかりは遅かったです。

しかし残り5日を切った時点から志願者の集まるペースがアップし、27日時点で同様の入試は前年比5%増(12人増)の271人に達しました。英検利用入試は当初から好調でしたが、1日の入試当日まで募集が続くこともあって、今後も志願者が増えそうです。

早稲田や明大明治のような難関・上位校も締切直前で駆け込み組が出願し、前年割れから前年比増に転じました。今年は「安全志向」入試と言われますが、「どうしても」という「魅力のある学校」は迷ったとしても出願に踏み切る受験生が多いとみられます。

どうなるか注目…駆け込み予備軍

「駆け込み」予備軍の中高一貫校も数校あります

出願締め切り4、5日前でここにきて出願者が前年割れしているものの、締め切りが迫るにつれて出願者数が上昇傾向の学校は「駆け込み」出願殺到の可能性が十分考えられます。

人気の共学・安田学園は2月1日の午前入試で1月26日現在、男子が前年比94%、女子が92%で前年並みに近づいています

数日前までスローペースでしたが、終盤にきて出願数が増して前年同日比でいえば実は出願数がすでに上回っている状態です。少なくとも前年並みになることは確実とみられ、全5回の入試機会で23年度以上の出願数を集める可能性が高いです。

1日入試は多くの受験生が「軸」となる学校を選ぶため、出願を早めに済ませる傾向にありますが、2日以降の出足はそう早くはありません。

それでも動きが出ている学校もあり、「駆け込み」が始まる前に前年を上回る受験生を集める勢いがうかがえる学校も出てきています。

25年度入試から高校受験がなくなり、完全中高一貫化する東京農大第一は2日午後の2回目、4日の3回目で前年比8割強の出願数ですが、残り5~7日になって徐々に増えてきています

1日の1回目入試も直前に来て志願者数が急増しましたが、熱望組が同時出願しての上昇の可能性は高いです。今後も1日入試の出願者数に比例して増えていく可能性があります。

このほか男子校の巣鴨、中堅校の共学校で面倒見の良さが評判の駒込、神奈川で早慶の大学合格実績が良い山手学院などが「駆け込み」での出願が増えそうな様相を呈しています。

駆け込み出願は「穴場」発見?

多くの中学が入試前日、中には当日まで出願を受け付けています。

「どこを受験するか」という戦略はあらかじめ練りに練って、1月末はブレずに「あとは受験するだけ」という状態にするのが理想ですが、そういう受験生は少数です。親御さんはギリギリまで受験校決定に悩みます。それが「駆け込み」出願につながります

志願者数を確認して、前年よりも少ないと合格の「可能性が少し高くなるのでは」と考え、出願に踏み切るケースは多いです。そういうケースが増えれば、志願者数が前年割れから一転「志願者増」へと変わります。

駆け込み出願は「穴場」を見つけた気になりがちですが、実は同じことに着目している人は少なくないということを頭に入れておくべきです。

志願者減から増に変わり、心中穏やかでない親御さんもいるかもしれません。でも大丈夫です。「駆け込み」出願組の多くが「ギリギリ合格するかも」の皮算用組が多く、「ランクを落として安全に」というケースは割と少なめです。

最初から「ここ」と決めてしかるべき時期に出願した子の方が、合格する割合が高いのは偏差値に関わらず度の中高一貫校でも共通しています。

中学受験は親御さんがどっしり構えている方が成功します。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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