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中学受験 意外と使える「土特」活用術


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自由度高い「土特」で弱点補強
「土特」より体力維持と睡眠
土特休んで過去問…別の攻め方も
・ 「割と体が空く」土特の前後

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自由度高い「土特」で弱点補強

大手進学塾の6年生後半は「志望校別特訓」=「日曜特訓」がメインになる子も多いのですが、土曜日の午後に行われる「土曜特訓」もおろそかにできません

「土特」は次から次へと入試問題を解く演習中心の時間で、実戦力が養えます。 

塾によっては「日曜特訓」や平常授業に比べて、「土曜特訓」は授業構成の自由度が高いため、先生がクラスの状況に応じてアレンジすることも可能になっています。

アイディアのある先生は、さまざまな趣向を凝らして生徒の学力アップを考えてくれます。

通常授業や日特よりも前後の時間に多少の余裕があるので、先生にじっくり質問をしたり、ミニ補習などを通じて弱点補強をするチャンスもあります。 

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土特をうまく使うことによって、志望校合格へ「あとひと押し」ができます

「土特」より体力維持と睡眠

一方で「土特」を休みがちになる生徒も少なからずいます

土曜日に加え、「日特」も朝から晩まで。小学生にとって本来休日である両日を通塾にあて、月曜日からまた小学校、というのは心身共にかなりキツいです。「体力的に…」といって、休むのも無理はありません。 

そういう時は無理せず塾を休むのが一番です。寝不足や体が本当にキツい時に机の前に座っても何もいいことはありません。

受験は体力的にまいってしまい、勉強のパフォーマンスが最大限に発揮できないのが一番ダメージが大きいです。

受験勉強は苦手に立ち向かうなどの「気持ちの強さ」も必要ですが、この種の意味のない「気合」は全く必要ありません。 

土特は演習授業なので、1回や2回休んでも大きな影響はありません。

土特は授業の自由度も高いですが、参加の自由度も高いという認識でOKです。

土特休んで過去問…別の攻め方も

過去問に追われて…というケースの欠席も目立ちます

第1志望だけならまだしも、10、11月は第2、第3と合格したい学校の過去問対策も必須となってくるので時間がいくらあっても足りません。

その苦肉の策として「土特」を「削る」という決断をします。 

これは一概に「悪い」といえません

土特のクラス構成は「通常のクラスの延長」という場合が多く、個人にカスタマイズした内容にはなりにくく、過去問の進捗状況が遅れがちな生徒は土特を休んで、過去問に時間を…というケースも塾側では折り込み済みです。

また、土特のテキストは時間内に比較的多くの問題を解く「処理能力」を中心とした内容が多くを占め、記述問題は扱うにしても割く時間は長いとはいえず、ボリュームも少なめです。

そうなると「欠席」する生徒も一定数出てきますが、土特を十二分に活用して力をつけ、合格へという考え方もできます。

記述が多めの学校をメインターゲットにしているのなら、授業は授業として、土特の前後の時間を使って、家で取り組んだ過去問の記述の部分を塾の先生にじっくり添削してもらうという「攻め方」もあります

「割と体が空く」土特の前後

記述問題を中心にした「思考力」型は、子どもだけで採点、弱点補強はかなり難しいです。

親御さんが見るにしても採点基準や表現の違い、別解なとで迷うことが多いです。どうしても塾の先生に指導を…というケースが増えます。

通常授業、日特で多忙な先生が「割と体が空く」のが土特の前後。ここで採点をしてもらい、さらに質問なり、苦手克服の足場をつくることで、合格に近づくことができます。

国語を中心に算数でも、記述は専門の先生に添削してもらって、納得がいくまでやり直すのが一番力が付きます。

その意味でも添削指導をしてもらえる可能性が高い「土特」に全く出席しないというのは得策ではありません。

国語と算数は処理能力型でも思考型でもベースは同じ。演習の場数を踏むことには大きな意味があります。

少なくともこのメーン2科目はできるだけ出席した方が後々受験生の大きな糧になります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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