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中学受験 午後入試は「マスト」なのか


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親御さんを悩ます「受験日程」
怖い「よく知らない」学校受験
大人が思う以上に疲弊の午後受験
午後試験会場近くで「親子喧嘩」

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親御さんを悩ます「受験日程」

中学受験で2月の「午後入試」チャレンジは今や「定番」になっています。

確かに受験回数や受ける学校の選択肢が多ければ、合格のチャンスは広がります。表現は悪いのですが「数撃ちゃ…」ということもあります。

多くの親御さんが学校説明会に参加し、先生に質問し、あらゆるツールを駆使して受験候補校を調べ、現実的には子どもの成績と「相談」して受験日程を組みます。

「A校に落ちたら2月2日午後はB校受験。A校合格なら、C校にチャレンジ」「まず1月の千葉入試で3校受験し、1校は必ず合格する。そして2月1日にD校受験。千葉全滅だったら1日午前はE校、午後はF校」…

さまざまなケースを想定して、何通りも受験日程を考える親御さんは入試本番直前まで悩み続けます

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どの学校も良いところが多く「捨て難い」というのもありますが、「私の判断で子どもの中高6年間が決まる」と思うと、なかなか自信を持って決断できないという苦悩が背景にあります。

怖い「よく知らない」学校受験

事前にシミュレーションができていれば「まさかの不合格」に直面しても粛々と進めば大丈夫です。

一番怖いのは不合格のショックで冷静さを失い、入試前日の夜などに「慌てて変更」することです。

どんな学校かもよく知らず、ただ偏差値的に見て「合格しそうだから」と安易に出願する、というケースもよくみられます。

「そんなこと…あり得ないでしょ」と今は思うかもしれません。

しかし、1月中旬から2月上旬までの約1カ月、追い込まれた親御さんは本当に「正気の沙汰」とは思えない「判断」を下しがちです。

一度も学校説明会に足を運んだことのない中学は、日程、偏差値とも「丁度いい」としても実際の受験は「ギャンブル」になります。

どんな学校でも過去問を含めた「対策」なしに、入試を受けてうまく行く確率は持ち偏差値では「楽勝」でも、合格の可能性は決して高いとは言えません。

それ以上に、合格したとしても「よく知らない中高一貫校」に入学することになったらとても不安、まさに中高6年間が「ギャンブル」になりかねません。

大人が思う以上に疲弊の午後受験

個人的な意見としては「午後入試」は必要最小限に、と思っています。

できれば子どもに負担をかけずに1日1校「集中」で入試に臨んでもらいたいというのが本音です。

小学6年生が午前も午後もベストコンディションで大一番の入学試験に臨むというのは至難です。

午後入試は昼食を挟んで午前入試の「延長」であと1、2教科受けるだけですが、子どもは身心とも大人が思っている以上に疲弊します。

午前入試という1つ山を越えてそこからもう一度「気持ちをつくって」次の入学試験に臨むというのは、子どもにとってかなり要求が高いことです。

2月2日、3日と試験が続くようなら確実に「疲弊」します。

なおさら午後受験は慎重に、です。

1月の埼玉入試でも最近は午後入試導入されています。

受験校の難易度(偏差値)はともかく、2月に午後受験を考えているのなら、移動や子どもの心身の疲労度などを体感する意味でも「埼玉Wヘッダー計画」は「あり」です。

そこでの経験を踏まえて2月に出願しても遅くはありません。

午後入試受験は地遊学受験の「トレンド」ですが、決して「マスト」というわけではありません

午後試験会場近くで「親子喧嘩」

午後試験の会場近くで「親子喧嘩」をしている姿も見かけることがあります。

放心状態で正門をくぐり、促されるままに校舎内へと消えていく目に力のない子もいます。

学校近くの飲食店では「行きたくない」と言って、母親を困らせている受験生もいます。

試験を受けるのは子どもです。大人の論理で午後受験を組み込むのは「少し立ち止まって」です

合否はメンタルでも大きく左右されます。「無理がない」も受験を成功させる重要ポイントです。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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