中学校別対策

25年度渋谷幕張中 志願者動向と偏差値、併願校


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・渋谷幕張中の志願者動向
渋谷幕張中の実質倍率と合格者数
・模試判定から渋谷幕張合格を占う
・渋谷幕張中合格への併願作戦

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渋谷幕張中の志願者動向

24年度、全国の男女共学校で東大合格者が西大和学園(奈良)に次いで2位の渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区若葉)。

千葉県内はもとより、東京や神奈川、さらに静岡や栃木から新幹線通学している生徒もいるほどです。

東京の男女御三家に合格しても「シブマク」に、という家庭も珍しくなく、1月と2月に行われる2回の中学入試は毎年ハイレベルです。

コロナ禍真っ只中の21年こそ1月22日の1次試験で前年比18%減(384人減)と大きく志願者を減らしましたが、ここ3年は微増ながらも出願が増え、24年は4年ぶりに2000人を超えました

毎年高倍率の2次試験(2月2日)も3年連続で志願者増となっています。

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1次で通らなかった「リベンジ組」も多く、中学受験の舞台が東京・神奈川に移った後も千葉・幕張は少ない席をめぐってのせめぎ合いが続きます。

25年も渋幕人気の流れは継続しそうで、2~3%程度(40~60人)の志願者増となっても不思議ではありません

600人台中盤で落ち着いている女子に比べ、ここ3年70人→61人→90人と出願が増えている男子が多くなると推測できます

渋谷幕張中の実質倍率と合格者数

渋幕は男女別々の定員はありませんが、1次、2次とも志願者数の多い男子の方が多く合格者が出ており、実質倍率も女子より低くなります。

1次の男子の倍率はここ4年2.3~2.7で推移、合格者数は少ない時で460人台でここ2年は500人を超えています。

女子は合格者数200人手前の状態が続いており、24年は157人とここ10年で一番少なく、倍率も3.8倍と近年で一番高かった20年の3.7倍を上回りました

東京、神奈川の難関校との併願が多い渋幕は歩留まりが予想しにくい中、例年絶妙な「読み」で募集定員とそう変わらない生徒が入学します。

25年は男子は例年並みの500人程度で倍率はもしかしたら5年ぶりに3倍に届くかもしれません。

女子は24年に少し絞った感がありますが、25年はやや緩和される可能性があり、合格者も180人程度で4年続いた実質倍率も久しぶりに少し低くなる気配です。

一方、2次は毎年ふたを開けてみなければ分からない入試が続いています。

1つ言えるのは男子に比べ、女子は極めて厳しい入試になるということです。

この5年間、合格者が20人に達したことはなく、平均の倍率は9.74倍。24年も男子の6.6倍に比べ11.5倍とかなり高かったです。

18年に149人が受けて合格6人、倍率24.8倍という激辛入試がありましたが、いつそういうケースが来てもおかしくないのが渋幕の2次です。

渋幕熱望なら是が非でも1月で仕留めないと、メンタル面で追い込まれます

模試判定から渋谷幕張合格を占う

サピックスオープンでの渋谷幕張1次の合格可能性80%偏差値は男女とも65、同じく四谷大塚の合不合判定Aラインは男子が70、女子が72です。

かなりの高偏差値になりますが、正直なところ渋幕の入試は合格判定があまり「あてにならない」結果になる傾向があります。

練りに練った難易度の高い入試問題は塾で直接問題を解いたり、知識を得たものをストレートにぶつけるだけでは合格点到達は至難。入試問題を解いているその場での素早い判断と出題の意図を読み取る「読解力」勝負になります。

80%、Aラインを常に取っている子でも入試で力を発揮できない子は毎年出ており、そのレベルでも不合格となり、2次も結局…というケースはつらいものがあります。

逆に問題との相性が当日「合ってしまった」=自分には割と解きやすい問題だったという場合、サピックスなら偏差値50台でも3割程度合格しています。四谷のAラインなら60台前半でも同じ割合でうかっています。

学校別模試は形式はよく似ていても中身が「狙いすぎ」だったり「難しすぎ」と塾側でも調整が難しく、みんな低い点数になりすぎてサンプルにならない場合もあり、判定は「参考程度」となることもあります。

2次(サピ男女65、四谷男子69、女子71)偏差値はほとんど関係ない勝負になります。

与えられた問題に粘り強く取り組み、解答の糸口を見つけた順から合格していきます。

学力以上に粘りとか根気とかか試されている雰囲気があります。

渋谷教育学園幕張

渋谷幕張中合格への併願作戦

渋幕が第1志望の男子の場合、持ち偏差値に余裕がある場合は1月12日の埼玉・栄東の東大特待(四谷Aライン66、以下同)からスタートするのも良しです。

開成や桜蔭の合格が確実、有望クラスの子が受ける入試です。力を競うにはもってこいの場です。

続いて20日の市川①(65)と布石を打ち、22日の1次に挑みます。

くれぐれも21日に東邦大東邦の前期(61)を受けたり、20日午後に市川受検後に行われる昭和学院秀英の午後特別2科入試(63)を入れたりと「寄り道」をしないこと

千葉で休む間もなく「連戦」にすると、本命渋幕の時には「疲れて」います。

休養をきちんと組み込むのが受験成功のセオリーです。

持ち偏差値に余裕がないのなら、10日の栄東A(61)から入り、20日は市川を回避し、専大松戸➀(54)か22日の東邦大東邦前期で合格を獲りに行きます

女子も基本線は同じですが、栄東の東大特待の難度が高いので14日の浦和明の星(65)、13日淑徳与野(57)とチェンジするのもありです。

万が一、1次不合格の場合は、合格した千葉県内の学校をキープしつつ、2日の2次に懸けます。

渋幕以外の千葉県の学校はちょっと…という場合は、2月1日午前に「行きたい学校」を偏差値に関わらず、自分の力として「妥当」と思われる学校を受けます。

同じ渋谷教育学園系の「渋渋」(男子67、女子70)とハードルが高いので、受験には冷静な判断が必要です。

渋幕1次不合格、2次合格の割合は平均すると男子で2割弱、女子は1割に満たないといえます。

女子にとっては渋幕の入試は事実上1回しかないという覚悟が必要です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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