中学校別対策

25年度本郷中 志願者動向と偏差値、併願校


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・本郷中の志願者動向
本郷中の実質倍率と合格者数
・模試判定から本郷合格を占う
・本郷中合格への併願作戦

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本郷中の志願者動向

都内男子校の中でも人気が高い本郷中学(豊島区駒込)は、2月1日の第1回を皮切りに、2日の2回目、5日の3回目とチャンスが複数回あります。

第1志望の男子が数多く集まる1日の1回目入試はここ数年、「隔年現象」で増減を繰り返して推移しています。

24年は志願者が前年比15%減(87人減)の516人でしたが23年は16%増(81人増)の603人でした。

最近の流れからすると25年度は「増加」に転じる番になります

本郷熱望組も相当数います。25年は10%程度の50人超の志願者増になる可能性が高いと言えます。

開成や駒場東邦などを受験した層が「押さえ」として受ける2日の2回目は3年連続志願者増となっています。

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コロナ禍直前の2020年入試から250人以上増えた24年入試でしたが、増加に転じてからの3年間、実質倍率が2.0→2.3→2.3と落ち着いているので、25年も微増となりそうです。

25年本郷 過去問分析と合否の分かれ目

本郷中の実質倍率と合格者数

本郷第1志望の男子が年々増加傾向の中、入試は1回目(募集定員100人 サピックスOP合格可能性80%偏差値52、四谷大塚合不合判定Aライン59)から激戦です。

24年度は461人が受験し、合格164人で実質倍率2.8倍。23年の3.5倍から緩和されました。

1回目入試としては「やや高め」の倍率です。

1回目の合格者数は直近5年のうち4年間は160人台となっています。

25年も同程度の合格者数とみられますが、志願書増加が予想されるため、倍率アップの可能性があります。

本郷は志願者増になると、志願者減の年より合格最低点が20点前後アップする傾向で、志願者減の24年は215点、同増の23年は239点と24点も違います。順番から行くと25年は合格最低点「アップの年」です。

2回目入試(募集定員140人 サピOP58、四谷Aライン63)は志願者増とともに合格者も増える傾向。3年連続志願者増の間、503→522→538と推移しています。

募集定員に対して3.5倍を超える合格者を出すのは、即日発表の1回目で残念だった受験生に気を取り直して再チャレンジの機会を与えるのと同時に、難関校受験組の中から何人かでも本郷入学を、と考えている学校の思惑が伺えます。

さて問題の3回目(募集定員40人 サピOP60、四谷Aライン64)ですが、ここ4年はどんなに受験者が増えようと合格者は手募集定員とほぼ同数の40人台前半に抑えられています

2回目入試までで入学定員はほぼ「満タン」状態で、実は「おなかいっぱい」なのですが、約束した数は合格を出さないと…という本郷中学の誠実さが伝わります。

倍率は20年の9.5倍から9.7→10.2→10.7→13.1と上昇が止まりません。

持ち偏差値がいくら高くても「受かる気がしない」入試。できれば避けたい第3回入試です。

25年本郷 過去問分析と合否の分かれ目

模試判定から本郷合格を占う

本郷にどうしても進学したいのなら、後ろ2回の入試機会は考えず「1回目必勝」を期します

1回目入試が行われる2月1日午前は受験校が分散するため、実力相応か憧れ組の受験が多く、割と偏差値通りの結果になります。

加えて、80%偏差値やAラインに届いていない子も結構合格します。

サピOPなら偏差値46程度まで四谷でも50丁度ぐらいまでなら50~70%の割合で合格しています。

しかし、2回目になると合格ラインは「爆上がり」します。

1回目では四谷Aラインで60以上の子はあまりいないのですが、一転して2回目は60以上だらけ。開成や海城早稲田系受験組が大挙して押し寄せ、基本・標準問題が多い本郷の合格をさらっていきます。

1回目入試なら合格できるサピックス偏差値52~48の受験生はここ10年での合格確率は30~40%といったところです。

1回目と2回目のダブル受験で「リベンジ」に成功する子は少なく2割に届かないレベルと推測できます。

3回目入試は模試結果や持ち偏差値は関係ない戦いに。1、2回目不合格だった受験生の大逆転合格は「ゼロ」、とは言いませんが、親御さんは覚悟が必要かと思います。

25年本郷 過去問分析と合否の分かれ目

本郷中学・高校

本郷中合格への併願作戦

1日の必勝を期す本郷中学の受験ですが、2日午前に2回目があることから、万が一を想定して1日午後受験は必須となります。

合格の可能性が比較的高いのが同じ男子校の獨協②(Aライン54、以下同)。共学でもというのなら、最近大学合格実績が上がり中堅校から上位校へという雰囲気の安田学園②(先進、55)、かえつ有明(1日特待、52)、東洋大京北②(52)も考えられます。

1日即日発表で合格してしまえば、そこで受験終了です。

2日に2回目に再トライとなった場合、1日午後の受験校で合格→進学化なら、子どもは2回目に挑戦しつつ、親御さんは合格校の手続きを進め、5日の本郷3回目も視野に入れプランを再構築します。

1日以前の「前受け」ですが、本郷受験の男子は栄東より、開智系の中学を受験する傾向にあります。

24年開校の開智所沢や開智の都合の良い日程を受け、1月20日以降の千葉入試では20日の専大松戸①(54)や、本郷の入試約1週間前の27日に行われる芝浦工大柏②(56)に挑戦して「最終調整」する受験生もいます。

25年本郷 過去問分析と合否の分かれ目


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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