中学校別対策

25年度山脇学園中 志願者動向と偏差値、併願校


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・山脇学園の志願者動向
山脇学園 の実質倍率と合格者数
・偏差値で山脇学園合格を占う
山脇学園 合格への併願作戦

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山脇学園の志願者動向

継続して学校改革を推し進め、コロナ禍でも受験生とその家族に丁寧に対応したことで人気と評価が上がったのが、伝統の女子校・山脇学園です。

通常の4科入試だけでなく、入試形態は多彩です。

国語と算数どちらかの1科入試、国算と英検3級以上取得者を対象とした英語入試に、理科と算数2科による理数探求入試など「入口」の多さが山脇の特長です。

志願者数は23年度まで上昇傾向が続いていたのですが、24年は「ひと休み」といった雰囲気でした。

特に第1志望の女子が数多く受ける2月1日午前のA(四谷大塚合不合判定Aライン偏差値53)は23年度の出願者328人から296人と10%減となりました。

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合格者数は70人台で推移していたものが87人と増えたため、実質倍率は23年度4.3倍から24年度3.2倍へとダウンしました。

歩留まりを計算したうえで「第1志望の子にできるだけ入学してもらいたい」という学校の願いが合格者増になったと考えられます

B入試(2日午後、Aライン56)、C入試(4日、54)、国語、算数1科入試(1日午後、58)もわずかながら志願者減となりましたが、高倍率ゆえ二の足を踏んだ子が多少いただけのことで「人気継続中」とみるのが妥当です。

25年度は倍率が低くなったこと、A入試と1科入試で合格者が増えていることなどから志願者数は再度増加に転じることは間違いなさそうです。

25年山脇学園 過去問分析と合否の分かれ目

山脇学園 の実質倍率と合格者数

21年度入試から概ね現在の形になって以降、山脇の各入試回の倍率は高めで推移しています。

1日午前のA入試は21年に3.9倍、以後4.2倍→4.3倍に。24年は3.2倍でしたが女子校の1回目にしては「厳しい」入試です。

ただ、合格者数は24年にこれまでの75人前後から87人と10人以上も増えました。

25年も増加傾向が続くのかは分かりませんが、「第1志望の子に」という方針なら希望はかなりあると推測できます。

志願者も増える分、倍率は若干上昇するかもしれませんが、「あこがれ」組も相当数含まれるので、大勢に影響はありません

一方のB入試、C入試は高止まりが続く見込みです。

特にC入試は全体の最終回の試験です。その前に合格した子の歩留まりが良ければ合格者数がギュッと絞られます。

ここ2年は割と常識的な競争率の国語1科(24年度2.8倍、23年度3.4倍)、算数1科(同2.0倍、2.3倍)を含め、山脇熱望なら「2月1日でけりをつける」強い気持ちが必要です。

25年山脇学園 過去問分析と合否の分かれ目

偏差値で山脇学園合格を占う

1日のA入試の80%ラインの偏差値が53ですが、最終盤になって力を付けてきた子が頑張ってボーダーラインを超えるケースが多く、合格の幅は広いです。

40台中盤でも諦める必要はなく、逆に80%を連発していても不合格のケースが散見されます。

55~45の偏差値帯は直前期になるとかなり「動き」があって、逆転劇が起こります。

合格ラインに達していても気を抜くことなく「確実に仕留める」気持ちが必要です。

ところがB入試になると、ボーダーラインが一気に上がります

過去のデータからだと持ち偏差値で50を割るとかなり厳しい状況です。

C入試はA入試と偏差値は1ポイントしか違いませんが、終盤戦特有の「偏差値通りにならない入試結果」になりやすく、A、Bと連敗した場合はかなり厳しい現実を突きつけられます。

A入試残念でB入試リベンジの割合は30%前後。何が何でも「A入試必勝」です。

1日午後の1科入試は、受験生の幅がとても広く上は偏差値65レベルから下は40あるかないかの子まで受けます。

80%偏差値は国語、算数とも58ですが、40台でも勝ち取る女子もいます。ただ、50以上ないと記述中心の国語などは思うように得点できないのではないかと思われます。

25年山脇学園 過去問分析と合否の分かれ目

山脇学園 合格への併願作戦

山脇学園への進学を熱望する受験生は1日の午前A日程と午後の国語か算数の1科入試の「ダブルヘッダー」のスケジュールの子も一定数います。

どちらかというと国語を選択する子が多い傾向で、午前中に吉祥女子➀(64)や大妻➀(54)、東洋英和女学院➀(61)などを受けた生徒がこれに加わります。

当日発表なので、合格ならば1月の前受けは別として「併願校なし」で受験終了となります。

1日が残念だった場合、2日午後のB日程の前に他校を午前受験するか、Bに懸けるか、あらかじめ決定しておきます

2日午前の受験校候補は女子校なら、共立女子②、品川女子学院②、富士見②(いずれもAライン52)が挙げられます

もう少し緩めにという場合は三輪田学園②(51)も候補ですが、近年の「三輪田人気」を考えると実践女子学園③(46)が安全圏になる子もいます。

共学(別学)校もありなら、東洋大京北②(51)、国学院久我山②(50)、目黒日大③(48)などの受験を検討します。

1月の前受けは実戦経験を積む意味で偏差値的に余裕のある学校を埼玉と千葉で1つずつというのがオーソドックスでしょう。

埼玉、千葉が負担という場合は、地方校の首都圏会場入試を利用します。

埼玉は10日の開智所沢➀、埼玉栄➀難関大(いずれも47)などから入るのが妥当。千葉は21日の国府台女子学院➀(52)、26日の千葉日大一②(50)という線が候補です。

13日の佐久長聖(48)、同日の不二聖心女子学院(46)という選択も考えられます。

25年山脇学園 過去問分析と合否の分かれ目


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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