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25年度山脇学園中 入試分析と合否の分かれ目


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山脇学園合格の総得点目安
山脇学園の算数 傾向と対策
山脇学園の国語 傾向と対策
山脇学園の理社 傾向と対策

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山脇学園合格の総得点目安

山脇学園の入試は受験者の偏差値帯レベルよりやや高めの問題が並びます

2月1日のA入試 (四谷大塚合不合判定Aライン偏差値53) の直近5年の合格最低点平均は190点(国算各100点、理社各60点)。

得点率だと59.4%でわずかですが6割を切っています。

実際に23年に212点だった以外はすべて50%台の得点率と、1日の1回目入試の中では低い方に入ります。

最低点のアップダウンも年によって結構な幅があり、21年180点→22年199点(19点差)、23年212点→24年185点(27点差)というのが最近の動きになっています。

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山脇熱望で初日の一発目で仕留めるにはまず200点(得点率62.5%)が目標になります。

出題される問題次第ですが、今の流れですと25年は高得点の争いになる可能性もあります

当日は基本問題を取りこぼさず、1割増しの220点前後なら合格確実圏です。

同じく4教科入試のC入試(四谷Aライン54)もとりあえずは200点を目指します。

国語と算数2教科のB入試(2日午後、55)は200点満点。ここ4年の合格最低点平均は123点ですが、ここも得点率62.5%の125点以上が合格への目安です。

25年山脇学園 志願者動向と偏差値、併願校

山脇学園の算数 傾向と対策

山脇学園の算数は合格者と不合格者の点数差がかなり開きます

「塾のテキスト」レベルの問題が多いのですが、ミスをしないことも含め基本・標準問題をきっちりやってきたかどうかで得点が決まると言っても過言ではない試験です。

1日午後の算数1科入試は時間も10分長いこともあって問題数が通常入試(ABC入試)よりも多いのですが、難易度は標準的。「処理能力」に重点を置いた試験になっています。

1日午後という日程は、基礎ある程度しっかりしている難関、上位校受験組も参戦してきます。

一方で山脇など中堅校志望の子は、算数に自信のある子でも「基礎徹底」という部分では「粗さ」が目立つ子もいます。

両者の差は基本問題を正確に解けるかどうかの差となって表れます

23年は合格者平均(78.1点)と受験者平均(52.4点)で25.7点差になりました。

不合格者は平均で40点台中盤くらいと推測でき、合格者とはダブルスコアに近い大差がついていたかもしれません。

算数は難問で差がつくのではなく、基本・標準問題の良問でこそ本当の実力差が出ます。

25年山脇学園 志願者動向と偏差値、併願校

山脇学園の国語 傾向と対策

偏差値的には中堅校に位置する山脇学園てすが、国語の記述解答のボリュームは難関・上位校に引けをとりません

国語1科入試も含め、80字や50字の中規模記述を中心に、本文からの抜き出し問題も多く、「書けない」と山脇では合格点ははるか遠くになります

記述がポイントというのは合格者平均と受験者平均の点数差にも表れています。

24年の国語1科では10.8点(合格平均70.6点、受験者平均59.8点、以下同)、23年国語1科17.7点(74.7点、57.4点)、22年B入試12.9点(70.1点、57.2点)など毎年のように10点以上の開きがある回があります。

国語は通常、合格者と受験者の平均は6,7点程度の開きです。10点以上の差があると、不合格者とは20店前後の差があってもおかしくありません。

ただ、記述が多いということは「積極的に加点してくれる」ということのサインでもあります。

多くの中学校で記述問題の採点は模試などと比べて「甘め」です。

ピントがずれていると勝負になりませんが、多少表現が拙かったりしても加点されます。

点数の差は記述で「攻めたか、引いてしまったか」の差でもあります。

山脇の国語では70点を目標にします。漢字や選択肢問題、語句の問題で失点を抑え、記述で思い切り自分の解答をぶつけます。

25年山脇学園 志願者動向と偏差値、併願校

山脇学園の理社 傾向と対策

山脇学園での理社の入試は最初のA入試と最後のC入試で行われます。

理科は大問4問を出題。順番は年度、入試ごとでそれぞれ。24年A入試は大問1から「熱の伝わり方」(化学)→「天体」(地学)→「心臓など臓器、血液」(生物)→光電池(物理)の順で出題されました。

小問数は30ですが、解答する数は50を超えます。30分で解くには「かなり忙しい」といえます、

計算問題や「飯ごう内の水での熱の伝わり方を矢印で書き入れる」などの問題もありますが、用語を答えるなど「瞬殺」の問題も多いので、テンポよく解き進めていきます。

大問4の光電池を使った実験問題は3ページにわたっています。会話文の穴埋めをしたり、グラフを読み取ったりとやや時間を要するので、時間配分に気を付ける必要があります。

理科のA入試合格最低点は23点。合格者平均37.4点なので、35点前後を目標にします。

社会は地理→歴史→公民・時事問題という大問3問構成が定番です。

最初の地理は地図の読み取り、統計の読み取りなどが出題されます。地理分野は解くのに少々時間がかかるのがネックになります。

24年度のA入試では仙台市を例にさまざまな角度から小問を設定し、最後は資料を読み取って図示されていないグラフにタイトルをつけるという問題でした。

地理を後回しにし、基本事項が中心の歴史から解き始めるのも「あり」の作戦です。

次に時事問題はあるものの日本国憲法をきっちりやっておけばそれほど怖くない公民へという流れで、最後に地理の出来そうなものから解答していくのもやり方の1つです。

A入試の合格者最低点は33点。60点満点の3分の2にあたる40点は確保したいところです。

試験時間30分ならリズム良く解ける問題から手を付けるのが鉄則です。

25年山脇学園 志願者動向と偏差値、併願校


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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