中学校別対策

25年東京農大第一の志願者動向と偏差値、併願校


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・東京農大第一の志願者動向
東京農大第一の倍率と合格者数
・偏差値で東京農大第一合格を占う
・東京農大第一合格への併願作戦

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東京農大第一の志願者動向

東京農大第一は25年度から高校入試を廃止し、完全中高一貫化します。

農大への進学は卒業生の5%程度ですが、他大学への進学実績が好調。中学入試の段階から根強い人気があります。

25年度は2月1日午前の入試を新設します。四谷大塚の合不合判定模試のAライン偏差値の設定は「62」とやや高めに出ています。

募集定員は約40人。1日午前の入試回新設で全体の募集定員も175人から約200人と増員しました。

1日午前は第1志望校として農大第一を目指す男女を中心に受験するとみられますが、正直どれくらい出願するのかは未知数です。

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昨年度までメインの入試だった1日午後と2日午後の「算数・国語」または「算数・理科」の2科入試は、それぞれ第2回、第3回となって残ります。

双方とも男女400人規模の入試になりますが、算国入試は女子、算理入試は男子の方が志願者数が多いという特徴があります。

1日午前へ流れる受験生も一定数いるとみられ、25年度は出願者数が若干減るかもしけませんが。2科で勉強してきた子もそれなりにいるので、激減とはならないとみられます。

第3回は4日に4科入試となります。志願者こそ400~500人ほどですが、実際の受験者数約半数に減ります。

東京農大第一の倍率と合格者数

実質倍率と合格者数は入試回、男女でそれぞれ農大一特有の現象が見られます。21年から4年平均の数字で見てみます。

1日午後(サピックスOP合格可能性80%偏差値53、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値60、以下同)の2科入試では「算数・国語」の場合、男子の合格者数は51.3人、倍率は3.1倍、女子は合格者数141.8人、倍率2.1倍です。

志願者数は1.8倍程度女子の方が多いのですが、結果は男子の方が毎年倍率が高くなります。

「算数・理科」では男子合格151.5人、倍率2.2倍、女子合格71.3人、倍率2.1倍。今度は志願者数が多い男子の合格者が倍以上になります。

2日午後入試(サピ57、四谷60)「算数・国語」は男子合格31.5人、倍率4.2倍、女子合格は52.5人で倍率3.4倍。 「算数・理科」は男子合格55人、倍率3.2倍、女子合格は28人、倍率3.4倍です。

最後の4日の4科入試、2日午後(サピ51、四谷61)は一気に倍率が上昇し男子合格12.5人で倍率9倍、女子は24.3人で6.7倍。歩留まりによって合格者数も違ってきますが、いずれにしても厳しい入試になります。

最終回の倍率は男子が22年に15.1倍と突出して高く、例年は8倍前後。女子は4年連続で上昇中で24年は7.8倍と8倍に迫る勢いです。

入学者は毎年女子の方が多く、男子が80人超、女子が100人超となっています。

偏差値で東京農大第一合格を占う

1日午後は「算国」でも「算理」でも偏差値60超がコンスタントに出ていれば9割方合格します。

ところが偏差値50代後半のCライン(合格可能性50%)にくると、可能性は大きく落ち込み3割程度になっています。

特に理系科目の「算理」で受験する子は厳しい結果になります。

今年は新設の1日午前入試があるため、どういう流れになるのか読めませんが、できれば「2月1日」1日で受験終了としたいところです。

1日午後の2科目で不合格だった場合、2日午後での合格は男女で25%くらいはいるのですが、連敗で4日の最終回入試となると成功率は10%弱になります。

農大一の入試は「短期決戦」がキーワードになります。

東京農大第一合格への併願作戦

25年度は1日午前入試が新設されたことで、農大一が第1志望ならここで勝負となります。

午後入試も受けて、即日合格発表の結果を待ちます。

合格ならめでたく終了。「延長戦」となった場合は2日午後の3回目に挑戦です。

問題は2日午前にどこか受験するかどうかになります。

4日の最終回、第4回入試の「狭き門」を考えると、組み入れたくなりますが、2日午後の「大勝負」に集中する方が良いかもしれません

2日午後が残念の場合、3日午前で男子なら成城②(四谷55、以下同)、日大豊山④(51)、成城学園②(51)、女子は富士見③(54)、成城学園②(54)、三輪田学園③(51)などの学校から選んで「全滅」を避けます。

1月の前受けはそれぞれの都合で埼玉、千葉とも1~2校受験して、2月1日への布石にします。

埼玉、千葉氏受験が負担、という場合は「首都圏会場入試」で都内受験します。

13日の早稲田佐賀(男子56、女子58)や佐久長聖(男子47、女子48)でならしておきます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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