中学校別対策

25年度洗足学園中 志願者動向と偏差値、併願校


にほんブログ村 筆者プロフィール

◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・洗足学園の志願者動向
・洗足学園の実質倍率と合格者数
・偏差値で洗足学園合格を占う
・洗足学園合格への併願作戦

スポンサーリンク

洗足学園の志願者動向

創立100周年を迎えた、神奈川の洗足学園(川崎市高津区)。制服のブレザーの色から「マリモ」とも呼ばれる伝統の女子校ですが、近年志願者が減少傾向です。

受験生の間での人気が…というのではなく、偏差値で見ると難関校の中にあり、さらに入試での合格枠の狭さから、模試で合格圏に位置していないと受験に踏み切る気にはれないという背景がそこにはあります。

ただ、志願者減は「底を打った」との見方も強く、5年連続減少中の第1回入試(2月1日、募集80人 サピックスOP合格可能性80%偏差値58、四谷大塚合不合判定Aライン偏差値66)も増加に転じる可能性があります

帰国生入試(募集定員20人)を除くと、入試機会は3回あります。

24年度第1回の出願者は259人で2年連続200人台に。20年の339人(当時は2科もあり他に36人出願)から見ると、約24%減(80人減)となっています。

スポンサーリンク

2日の第2回(募集100人 サピ58、四谷66)は年によって違い、傾向は読みずらいのですが、24年度が前年比約8%減(58人減)だったこともあり、こちらも増加に転じる可能性ありです。

最後の第3回(5日、40人 サピ56、四谷66)は22年まで500人以上の出願者を集めましたが、受験が「短期決戦」の色合いを濃くしている中で23年から2年連続減少。

25年も400人台の出願にとどまり、微増微減程度の推移になるとみられます。

洗足学園の実質倍率と合格者数

洗足学園の1回目入試は「募集定員+10人程度」の合格者しか出さないのがここ5年の傾向です。

特に24,23年は「ほぼ募集定員通り」で、募集80人のところ合格は83人です。

実質倍率は受験者数が減っているため、ここ3年は3.5→3.2→3.0とダウン。25年度も3倍程度とみられます。

2回目(募集100人)は1日に女子学院やフェリス女学院を受験した女子と1回目入試残念の洗足リベンジ組が数多く入り混じる入試です。

過去5年の合格者数平均は166.6人、倍率平均3.4倍で、ここ2年は3.1倍と1回目入試と大きく変わりません。

最後の3回目は募集40人。合格者は5年平均77.4人ですが、24年は73人止まりでした。

合格者数が募集定員の2倍弱、という不文律でもあるのでしょう。その人数に合わせて倍率が決まります。

5年平均5.6倍ですが、24年は4.9倍。洗足の志願者減は実質倍率にも影響を与えています。

偏差値で洗足学園合格を占う

サピックス、四谷大塚、いずれの偏差値で見ても洗足学園第1回入試での合格者は少なくとも可能性50%(Cライン)に入っていないとかなり厳しいです。

つまり逆転合格はほとんど起こらないということになります。

これは第3回にもいえる傾向で、80%やAライン丁度くらいの偏差値とサピなら55、四谷なら62程度の子が集中して合格しています。

第2回は合格者数も多く、1日に東京女子御三家受験をした女子も数多く参戦するため、合格者の偏差値の幅は広く上は70以上から下は60前後でも何とかなっているケースが散見できます。

第1回で不合格だった洗足受験組の第2、第3回での合格率は約25%。多くは1回目で合格してもおかしくないレベルの子です。

洗足学園に合格するためには、他校以上に「相応の成績」でないと道を拓くのは骨が折れます。

なお、洗足学園は合格発表がすべて終わった後に出される「繰り上げ合格」の数を公表しており、ここ3年では24,22年が22人、23年が12人となっています。

24年度は2月7日から10日の間に電話連絡で親御さんに伝えています。

洗足学園合格への併願作戦

洗足学園は入試当日の夜に「即日発表」の入試です。

1日の1回目で合格なら、そこでハッピーエンド。もしもの場合は2日の2回目に進みますが、万が一を考えて、1日午後か2日午後に進学しても良いと思っている学校を獲りに行きます

偏差値で決めるというよりは、各家庭で学校説明会などを参考に選んだ「ここなら」という学校を受験するのがベストです。

ただ偏差値を全く眼中に入れないというわけにはいかないので、候補を挙げると、

1日午後なら田園調布学園(四谷Aライン62)、山脇学園午後算数or国語1科(58)、共学は神奈川大附属①(60)
2日午後なら山脇学園()、普連土学園②(56)、共学は中央大附属横浜②(61)、三田国際③(ISC、61)などです。

1月の前受けは淑徳与野の医進コース(10日、61)か浦和明の星➀(62)で洗足合格を占う入試を経験し、もう1つ栄東A難関大(60)などで白星を掴んでおきます。

日程が開くのが気になる場合は千葉入試を使います。

20日の市川①(65)など強気に攻めずに、21日の東邦大東邦(61)、22日の昭和学院秀英➀(59)などで入試本場の雰囲気を経験し、2月1日への布石にします。


にほんブログ村 筆者プロフィール

スポンサーリンク
池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

Recent Posts

早稲田 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

普連土学園 大学合格実績

【主な国公立大】 21年度 東…

5年 ago

東洋英和女学院 合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago

お問い合わせ・ご相談

苦手科目の克服、学習面の取り組…

5年 ago

渋谷幕張 大学合格実績

※実際の進学者数は公表しておら…

5年 ago

開成 大学合格実績

※( )内の数字は実際の進学者…

5年 ago