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25年鴎友女子学園 過去問分析と合否の分かれ目


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鴎友学園女子合格の総得点目安
鷗友学園女子の算数 傾向と対策
鷗友学園女子の国語 傾向と対策
鷗友学園女子の理社 傾向と対策

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鴎友学園女子合格の総得点目安

鴎友学園女子の入試は4科目均等100点満点の計400点満点です。

仮に算数や国語で多少後手に回っても理社が強ければカバーが可能です。

1日の第1回入試(サピックスOP合格可能性80%偏差値53、四谷大塚合不合判定模試Aライン62)の過去5年の合格最低点平均は255.2点(得点率63.8%)。ここ2年は出題が難化傾向で24年が252点、23年が248点と平均より低くなっています。

このまま難化傾向が続くかどうかは不透明です。22年の22年の268点、21年の269点と得点率が3分の2程度に「戻る」ことも考えられます。

1回目入試ではできれば270点、少なくとも255~260点の得点を積み重ねられるようにしておくことが合格へつながります

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3日の第2回 (サピOP59、四谷65) は1回目以上に「打撃戦」(高得点勝負)になります。

5年合格者最低点平均は286.6点(得点率71.7%)。合格者平均は20年から22年まで300点を超えており、24年も298.1点(74.5%)と高得点となりました。

8割とは言わないまでも、300点(75%)位を目指して初めて合否のボーダーラインに立てるというかなハードな入試になります。

鷗友学園女子の算数 傾向と対策

24年度第1回入試は大問数7で小問は12問。

これを45分、最初の2問の計算を除いてオール記述でとなると、解答用紙の使い方を含め「慣れ」や「訓練」で情勢は大きく変わります

ボーダーライン上の子は「仕上げ方次第」で明暗が分かれる出題形式です。

24年の合格者平均は65.5点、同受験者は53.5点で差は12.0点。23年度も双方の差は12.4点、21年も12.6点とほぼ12点差の入試が多くなっています。

具体的には小問1問分程度の得点差であることから、基礎、標準問題を「落とさない」ことが合格へ一歩抜き出ることにつながります

直近5年の合格者平均は70.0点。22年の84.0点が大きく平均点を釣り上げており、これを差し引くと66.5点。合格へは65点以上を目標にします。

鴎友の算数で毎年頻出、これを落とすと厳しい結果になるのが「相似、速さ、割合と比」の3単元の問題です。

24年度も相似は大問6で、速さはさいごの大問7で、割合は大問2で出題されています。

この3単元の問題、どれも難易度は標準で、中身も典型題をベースにつくられたものが多いのです。

これまでの受験勉強での取り組みがはっきり得点となって表れます。

やや難レベルもありますが、そこは気にせず記述式の「利点」を活用し部分点狙いで挑みます

それより「相似、速さ、割合と比」を完成の域に持っていく方が合格への「近道」です。

鷗友学園女子の国語 傾向と対策

漢字の書き取り5問以外はすべて記述問題。鴎友の国語の入試問題はとてもシンプルです。

記述の総文字数は「満タン」だと500文字。長めの物語文、コンパクトな論説文の2つの素材文約1万字(文庫本約17ページ分)を読みます

それを45分で、というのならひと工夫していかないと「正面突破」は難しいでしょう。

ひと工夫とは、素材文を読む前に設問を読み、どういうことが訊かれるのか、あらかじめ理解したうえで素材文を読みます。

先に問われることが分かっていれば、素材文を漠然とながめるのではなく、意識して読み進めることができます。

設問の解答(記述)のポイントを外さずに「得点に結びつく」ように書くためには、塾の先生などによる添削を伴った演習を繰り返すことが一番です。

記述問題は自分で書いて直されて、また書いて徐々に良くなるの繰り返しが入試本番での「得点力」になります。

24年の第1回入試は記述暖簾雌雄を積んだ女子とそうでない女子の差が如実に表れた入試でした。

合格者平均は80.4点、一方の受験者は66.8点と14点近くの差が出ました。

ここ5年、第1回73.0点、第2回75.1点と合格者平均は高止まりしています。

どちらも70点以上はとりたい試験です。

鷗友学園女子の理社 傾向と対策

理社は傾斜配点なし、それぞれ100点満点の入試です。

「サイドメニュー」的な扱いを受けがちなこの2科目ですが、鴎友ではしっかり得点しないと残念な結果に直結します。

直近5年の理科の第1回入試合格者平均は66.2点です。

ここ3年は(22年から)63.8点→61.7点→64.8点と得点率65%を切っている状態が続いています。

鴎友の理科は標準やや上の問題が増えているという評判が、点数上からもわかります。

24年の第1回の問題構成は大問1から火成岩に関する問題(地学)、混合物の分離について(化学)、凸レンズによる像(物理)、心臓のはたらき血液循環(生物)でした。

最後の生物系がやや優しい以外、頭からの3題は標準以上の問題が多め。鴎友レベルの受験生だからこそ、受験者平均でも57.1点までとれたといえます。

ここ数年の流れ通り、実験、観察、データの結果を駆使し、計算、記述、作図など「時間がかかる」問題が並びます

入試前、もう一度原理原則の確認しつつ、演習問題で「どこが弱いのか」をチェックし、できるものは「穴埋め」しておく必要があります。

社会はここ5年の合格者平均が70.1点(第1回)、74.8点(第2回)と理科より高い傾向にあります。

用語を記述する問題が割と多く、正確に書ければ得点になるとあって受験生の「仕上がり」の良さが分かります。

逆に「漢字の間違い」は一発アウト。用語は必ず書いて勉強する、が基本です。

地理、歴史、公民の3分野から大問が1つずつ出題されます。

地理は地図の基本的な見方をしっかり、歴史はやや難しい設問もありますがリズムを崩さず、30秒考えて出なければ次へ進みます。

公民は時事問題絡み。最後に自分の考え方を記す問題がありますが、正しいか、そうでないかではなく、自分の考えをしっかり書くことが肝になります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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