中学校別対策

25年度浅野中学 志願者動向と偏差値、併願校


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・浅野中学の志願者動向
・浅野中学の実質倍率と合格者数
・偏差値で浅野中学の合格を占う
・浅野中学合格への併願作戦

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浅野中学の志願者動向

神奈川男子御三家の一角、浅野中学は25年度から募集定員を270人から30人減の240人に変更します。

現在1クラス45人学級を40人学級にし「一人ひとりの生徒に目が行き届くように」という方針を学校側は示しています。

実際のところは下位1割くらいの生徒は卒業時の進路で「困る」ことも多い、という厳しい現実を考慮してのことと推測できます。

募集定員減は志願者動向にも影響が出ると考えられます。

浅野はここ3年の出願者数が22年1737人→23年1734人→24年1742人と安定しています。

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3年もの間、増減幅が10人以内というのも4桁の受験生を集める学校としては稀です。

しかし、人気校の募集30人減によって出願者数減の流れになるのは確実と思われます。

ただ、減る層は合格への道が極めて厳しいと判断した受験生が中心。合格有望圏、ボーダーライン前後の男子は挑んできます。

出願者減でも競争レベルは例年通り、むしろハイレベルの戦いになるかもしれません。

浅野中学の実質倍率と合格者数

出願者数も安定しているだけに、浅野は毎年の合格者数と実質倍率も超が付くくらい安定しています。

合格者数は21年から24年の間、最多は23年の608人、最少でも22年の594人で平均599.8人です。

倍率もここ5年2.3~2.5倍で、とても「読みやすい」入試です。

入学者数の凸凹もほとんどなく、募集定員の270人プラス5人以内という年が続いています。

合格者数600人前後なら、定員定員数ちょうどくらいが入学するという「歩留まりの読み」が浅野は秀逸です。

しかし、25年度は合格者数を例年通出すと、募集定員減の人数にはならない可能性大です。

必然的に合格者数減の方向へという流れが予想できます。

志願者数がどれくらいで、合格者数をどれくらい出せば240人入学となるか、学校側の「読み」に注目が集まります。

偏差値で浅野中学の合格を占う

浅野は2月3日1回限りの入試です。

大手進学塾が出している偏差値は、サピックスOP合格可能性80%偏差値で「57」、四谷大塚合不合判定模試Aライン偏差値「64」です。

2日に入試が行われる聖光学院(サピ66、四谷70)、栄光学園(サピ59、四谷66)を第1志望にしている男子の多くが参戦する入試で、入結果を反映した「結果偏差値」は高くなりがちです。

しかし、実際には四谷の偏差値で60前後の子でも5~6割合格しています。

過去問で対策を十分積んできた子や主要模試が終わっての約2カ月で実力を付けた子が「持ち偏差値」以上の成果を挙げています。

ボーダーライン上の子は入試までの「詰め」次第で運命が大きく変わります。

また、浅野は3日入試ということで、1日、2日の受験で第1志望に合格した子が「抜ける」(試験を欠席)するケースも他の難関校より多いのが特徴です。

直近5年の欠席者平均は307.6人、欠席率17.2%と高めです。

受験すれば合格の可能性が高い子が抜けたことで、ボーダーライン上の子が「浮上」してくるのです。

合格の偏差値帯が四谷のポイントでいうと75から56くらいまでと「幅広い」理由の1つがこれです。

逆に80%偏差値、Aライン偏差値を12月の模試でマークしていながら、本番で…という子も少なくありません。

12歳の子どもが望む試験なので計算通りにはいきません。

浅野合格で「鉄板」といえる偏差値はサピックスで60以上、四谷なら68は必要です。

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浅野中学合格への併願作戦

前述の通り、聖光学院、栄光学園という浅野と共に「神奈川御三家」と呼ばれる「二光」(聖光、栄光の校名の共通している漢字をとったもの)の次点として受験する子が多いのは事実です。

それでも「浅野熱望組」も数多くいます。

浅野を第1志望とした場合、1日か2日で合格校を1校か2校確保し、満を持して「本丸」を攻めます

併願校として考えられるのが1日午前なら逗子開成①(サピ51、四谷58)、サレジオ学院A(53、60)、午後は神奈川大附属①(51、57)、鎌倉学園の算数1科(58、57)が挙げられます。

ここで合格を取って、2日は聖光、栄光を受験せず、午後に中央大附属横浜②(52、59)というパターンもあります。

本命まで2日あるので、1月校を受験しない家庭も相当数います。

1月からエンジンを暖めてく場合は、10日の栄東A日程東大クラス(52、61)を開幕戦にし、千葉入試は21日の東邦大東邦の前期(53、61)などを受験します。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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