中学校別対策

25年開智・開智所沢 志願者動向と偏差値、併願校


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・開智・開智所沢の志願者動向
・開智・開智所沢の倍率と合格者数
・偏差値で開智系の合格を占う
・開智・開智所沢合格への併願作戦

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開智・開智所沢の志願者動向

「開智旋風」と呼ばれるほど、昨年から続く開智、開智所沢中等教育学校は、前年度以上に出願者が殺到しています。

最大の要因は両校で「統一入試問題」を同日試験で行い、両校それぞれの基準点(合格最低点)をクリアすれば、どちらか1校だけでなく「ダブル合格」もできる、画期的な入試スタイルです。

出願締め切りまで20日以上ある12月21日時点で開智、開智所沢とも1月入試の全5回の入試はすべて前年比を上回る出願数を集めています。

特に入学金・授業料など計83万8000円(所沢の場合、開智なら63万8000円)か給付(免除)される、1月11日の「特待A」入試(サピックスOP80%合格偏差値・開智「50」、開智所沢「48」、四谷大塚合不合判定Aライン・開智男子「60」女子「62」、開智所沢男子「56」女子「57」)と、同日午後に行われる3段階の特待基準が設けられている「算数特待」(四谷・開智男子「58」女子「60」、開智所沢男子「52」女子「53」)は24年度の2倍以上の出願数となっています。

この入試スタイルがこれほどまでに受け入れられた理由は主に3つ挙げられます。
特待入試以外は実質倍率が1倍台がほとんどで「前受け」として合格しやすい
受験料2万円を支払えば、同校の入試は何回でも受けられる
③12日の第2回入試以前に受験して不合格だった場合、第2回入試の得点にプラス30点加点するなどして合格判定する

人気になって当然の仕掛けが満載です。

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開智・開智所沢の倍率と合格者数

昨年開校した開智所沢は第1回、第2回とも男子1.3倍、女子1.4倍。実は平均点以下でも合格できる入試でした。

特待入試も特待A以外は2倍未満。前受けとしてはリスクはかなり低いといえます。

合格者数が多かった結果、募集定員240人のところ、入学者数が390人を数え、大きく定員を上回りました

1割、2割程度何でもありませんが、入学者数が募集定員よりはるかに多いと、何かと慌ただしくなり(詳述はしませんが…)実はあまりいいことではありません。

開智所沢は25年度、募集を60人増やし300人にしました。

しかし、出願者数が大幅に増え、前年並みの倍率で合格者を出すと同数かそれ以上の入学者が集まることは必至です。

25年度の開智所沢は合格者数を絞り込むことは確実な状況で、実質倍率も上がります

どの程度の数字になるかは予測できませんが、2倍超程度になる可能性は高いでしょう。

開智も特待入試を除いては合格者数を絞り、倍率も高くなります。

ただ、受験者のレベルは例年よりも下がるとみられます。

受験者数が増えた年はそれに反比例してレベルは上がらないものです。

開智が「実力相応校」なら恐れる必要は全くありません。

偏差値で開智系の合格を占う

開智の第1回入試の合格可能性80%偏差値はサピックスで男女とも「43」、四谷大塚で男子「53」女子「55」です。開智所沢はサピ「39」、四谷は男子「46」、女子「47」です。

25年度は志願者数が増えたとはいえ、開智は実力通りの結果になるとみられます。

一方の所沢は「やってみなければわからない」入試になりそうです。

というのも、所沢は受験者の偏差値帯がそれほど高くなく、実力的に不安定な子が多いからです。

偏差値55以上の子はオーソドックスな問題が出題されれば、ほぼ実力通りの結果を残すことが多いのですが、偏差値45以下の子は問題や自分の得意、不得意によって得点のブレ幅が広い傾向にあります。

出願者数殺到で実質倍率は上がりますが、合格者の顔ぶれは必ずしも偏差値順というわけではないと推測できます。

それだけに複数回チャレンジできる入試は魅力で、1回だけ流れに乗ってしまえば合格がもらえます。

開智・開智所沢合格への併願作戦

開智にしても開智所沢にしても、どうしても「前受け」校として選択されるケースが多いのですが、当然第1志望校にしている受験生も相当数います。

他校を併願するより、開智グループ「一本やり」で合格まで頑張り抜くケースがかなりいるとみられます。

開智の特待A入試を受験した場合、男子は10日に栄東のA日程を受けることができますが、25年度は「東大クラス」の入試になります。

四谷の偏差値だけで見ると1ポイント上となります。果敢に受験という手もありますが、開智以外なら大宮開成➀(四谷53)、西武文理の特選(49)という選択肢も考えられます。

女子は同じ埼玉の淑徳与野の医進コース(四谷61)を10日に受験できますが、25年度は偏差値以上に受験生のレベルが上がりそうです。

女子も大宮開成や西武文理の受験もありです。

開智、開智所沢もチャレンジ校の場合は、埼玉栄や浦和実業学園、星野学園、それに男子なら城北埼玉、女子なら大妻嵐山などの併願を考えるのが得策です。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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