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25年開智・開智所沢 入試分析と合否の分かれ目


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開智・開智所沢 合格の得点目安
開智・開智所沢の算数傾向と対策
・開智・開智所沢の国語傾向と対策
開智・開智所沢の理社傾向と対策

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開智・開智所沢 合格の得点目安

開智、開智所沢とも統一試験問題で同日同時刻に入試を行いますが、両校で「基準点」(合格最低点)が異なります

たとえば、24年度第1回入試(1月10日)、開智の合格基準点は193点(340点満点、得点率56.8%)ですが、所沢は167点(同、49.1%)と26点差ありました。

195点なら両校「ダブル合格」ですが、180点だと開智不合格、所沢合格となります。

15日の特待B入試は授業料・入学金など給付(免除)のS特待(開智63万8千円、所沢83万8千円)で「開智240点、所沢231点」、A特待(両校とも26万8千円)で「開智210点、所沢195点」、入学金給付(免除、開智10万円、所沢25万円)の準特待は「開智189点、所沢175点」、スライドで一般合格は「開智165点、所沢147点」でした。

所沢で185点をとってA特待になっても開智では準特待にもならず、160点とっていれば所沢なら準特待ですが、開智は不合格になります。

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25年度で2回目の入試になるため、データ分析が難しいのですが、第1回にしても特待A入試にしても、開智なら200点(58.8%)を目指します。

所沢は得点率50%前後でも第1回、特待A入試に合格していましたが、25年度は志願者も増えることから得点率55%にあたる187点から190点を目指す勢いで最後の詰めを誤らないようにします。

開智・開智所沢の算数傾向と対策

24年第1回入試は60分で120点満点。受験者平均は開智が64点、所沢が61.2点でした。

大問4問構成で小問16。大問1の小問集合8問は基本的な計算問題に始まり、割合、食塩水の濃度、売買損益、平面図形などさまざまな問題が並びますが、典型題です。

実はこの大問1をきっちり得点できるかどうかで合否が左右される入試だったといえます。

大問2は速さと比の標準問題でしたが、大問3の平面図形と比はやや難、最後の規則性の問題は初見の問題といえる、受験生泣かせの問題でした。

得点が思うように積み重ねられなかった子も多く、そうなると大問1の得点が貴重になります。

25年度も大問1は正確かつある程度のスピードで解き進めることが合格へのキーポイントになります。

なお、11日午後の1科目入試「算数特待」です。配点、時間は第1回入試と同じですが、合格者はそれぞれ3つある特待のいずれかの資格を得ます。

S特待は「開智86点、所沢78点(以下同)」、A特待「72点、64点」、準特待「56点、46点」でした。

開智・開智所沢の国語傾向と対策

第1回入試の国語は大問4問構成で100点満点、時間は50分です。

最初の漢字の書き取り10問と大問2の慣用句の正しい使い方の問題5問は5分以内でめどをつけ、少しでも長く、読解問題に時間を割きます

24年の素材文は論説文が梶谷真司「考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門」、物語文は湊かなえ「ブロードキャスト」でした。

両方とも読みやすい内容で受験生の多くがそれなりに得点できたようで、受験者平均は開智が66.5点、所沢が65.2点。

合格者の多くが70点以上だったと推測できます。25年度も同レベルの得点が合格には必要でしょう。

24年度は記述問題が前年の3問から2問となり、負担はやや軽減。その分、記述の解答をしっかり吟味し推定得点計20点分のうち14、15点を狙います。

開智・開智所沢の理社傾向と対策

開智の理科と社会は2科目合計60分でそれぞれ60点満点です。

どちらから手を付けるか好みで違ってきますが、理科は14ページ、社会は16ページにわたる

問題冊子の厚さに圧倒されないことが冷静に解き進めるうえで一番大切です。

24年第1回入試の理科は大問4つで小問数25。受験者平均点は開智34.2点(得点率57%)、所沢33.1点(55.2%)でした。

時間がタイトなこともありますが、決して問題は易しくありません。

開智では前年出題されていなかった作図やグラフを描く問題に戸惑った受験生も多かったとみられ、それが得点率6割を超えなかった一因とみられます。

特に大問3のコウモリが題材の問題は、問題文が長いうえに超音波を使って距離や方向を感知するといった前提でさまざまな考察をする問題は難問でした。

ここで引っ掛かり、次の地震の問題にまで至らなかった受験生も結構いたと思います。

25年度も同様の難易度だった場合は、「解きやすいもの」から解くという入試の鉄則を貫くことが合格につながります

一方、社会は大問1つで小問数30。「開智お城サミット」をテーマに、地理・歴史・公民をミックスした問題が出題されました。

写真がふんだんに使われ、さらにグラフや統計なども加わり、リード文が長い問題もあって解き進めにくい感じは否めません

メガソーラーの設置が逆に温室効果ガス増加につながる理由の考察や江戸時代の大名の改易についてなど、3問出題された記述もややレベルの高いものでした。

受験者平均は開智が37.1点(61.8%)、所沢が36.3点(60.5%)でした。

漢字で用語を応える問題、並び替えの問題などは基本的な問題が多いので、ここで取りこぼさず得点率60%台はとりたいところです。

社会が得意科目なら60点満点で50点以上を目指します。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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