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中学受験 締切目前 駆け込み出願が目立つ学校


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「駆け込み出願」が目立つ学校も…
青山学院は「辛い入試」の様相
過去10年最高の慶應、立教系
・1回目入試以降は「駆け込み」殺到

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「駆け込み出願」が目立つ学校も…

2月1日の東京、神奈川の入試解禁日が目前に迫りました。

既に出願を締め切っている学校もありますが、7割程度の学校が前日の1月31日、あるいは入試当日の1日の朝まで出願を受け付けています。

インターネット出願のなせる業で、親御さんが受験した時代とは隔世の感があります。

締切直前になって受験校を決定する「駆け込み出願」が目立つ学校も数校出てきています

前年度と比べて志願者減となる流れだったのが、最終盤で出願する受験生がにわかに増えて、結局前年度を上回る出願者数になることも珍しくありません。

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逆に過去問集の売れ行きも良く、模試での志願者数も多かった中学校が、いざ出願の明け付けが始まると思ったほど数字が伸びなかったりすることも多々あります

ふたを開けてみなければ分からない中学受験の一面です。

青山学院は「激辛入試」の様相

大学附属・系属の中高一貫校はどこも出願者数が堅調に推移していますが、締め切り直前になり出願が増えている学校もあります。

代表例が青山学院中等部(東京都渋谷区)です。

25年度は入試日が例年の2日から3日に変更になったことで、志願者増は当初から見込まれていました。

男子は早々と前年度を上回る出願者数を集め30日現在、前年比52%増(194人増)の568人が出願しました。

24日から29日の間だけでも96人が出願。30日にもさらに17人が駆け込み出願しました。

30日時点の568人は20年の519人を大きく上回り、過去10年で最高となりました。

終盤にきて急増しているのが女子の出願者です。

24日までは前年度を下回っていましたが、30日までの集計では前年比15%増(82人増)の620人になりました。

30日の駆け込み出願は男子より多い37人を数えました。21年以来の600人超の出願です。

女子の合格者は毎年90人強。実質倍率は昨年より上昇して5倍台後半になるのはほぼ確実、もしかしたら6倍の厳しい入試になるかもしれません。。

男子は当日の欠席者数が読めないので予想は難しいですが、競争率アップは必至で4倍台後半になる見込み。3倍前後で推移していた例年の入試とは様相が一変する「激辛入試」になりそうです。

過去10年最高の慶應、立教系

4年連続で志願者減だった慶應義塾普通部(横浜市港北区)は出願期間1週間という短さで1月13日に出願を締め切りましたが、675人が出願。過去10年で最高となりました。

普通部は今年、初めて合格最低点、科目別平均点を公表しました。

慶應への憧れがあっても「一体、何点とれば合格なのか」という手探りの受験勉強をすることに不安を覚え、受験に踏み切れなかった層も「目安」が分かったことでトライしやすくなった一面はあると思われます。

立教池袋(東京都豊島区)も29日現在、2日の1回目入試で前年比17%増(55人増)の388人が出願しました。

23日時点で前年比9%減の状態でしたが、4日間で66人が出願。29日にも20人が相次いで出願しています。

31日の締め切りまでに20年の393人を上回る可能性も高くなってきました。

同じく立教系の立教女学院は前年比26%増(77人増)の371人出願が確定。最近は200人台の出願者になる年もありましたが、過去10年で最高の出願者数になりました。

出願減の傾向の日大系の中高一貫校の中で男女とも出願数を増やしているのが日大藤沢(神奈川県藤沢市)。29日現在転、1日の第1回入試で男子が前年比60%増(50人増)の134人、女子は22%増(17人増)の94人です。

24年の実質倍率が男女とも1.4倍と「受かりやすい」という点が志願者増につながっている可能性は十分考えられます。

1回目入試以降は「駆け込み」殺到

男子校、女子校は出願数を増えている学校、伸びが鈍いところ、それぞれの様相を呈しています。

男子校は本郷(東京都豊島区)の第1回が28日現在前年比14%増(70人増)の586人、女子校では恵泉女学園(東京都世田谷区)の第1回(1日午後)が同24%増(114人増)の589人と盛況で、合格者数をどれくらい出すのか注目です。

逆に残りの日数でどれだけ出願が増えるか、というのが男子校では攻玉社、城北、巣鴨、高輪など人気の上位・中堅校です。

女子は青山学院の試験日変更の影響をやや受けている学習院女子や法政大学への推薦枠が30人あり、近年志願者増が続いた三輪田学園がやや少ない状態です。

各校第1回入試以降出願は、結果次第で1日で100人単位の駆け込み出願がある学校も2つや3つではありません

集計が間に合わず、どれぐらいの競争率になるか分からない手探りの入試になります。

慌てふためいての出願では、子どもも落ち着いて受験できません。

2回目以降の入試出願は、できればあらかじめしておき、子どもにもいつ、どの学校を受けるかの「ロードマップ」を、前もって示しておくことが肝要です。

合否によって受ける学校が違う場合もきちんと説明しておくことで、受験生自身も腹が決まります。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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