親御さんの役割

予約厳しい学校説明会 ならばこうしてみる

中学受験の窓口 今日のメニュー 
コロナ禍での一貫校の工夫 
・説明会のネット予約ができない! 
・行ってみたら…空席目立つ説明会 
・制限下でも…学校「観察」に口コミ分析 
・学校へ“飛び込み見学”でわかること 
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★コロナ禍での一貫校の工夫 
 そろそろ学校説明会を始めている中高一貫校があります。2時間程度の短いバージョンもあり、かつては気軽に参加できた夏前の説明会ですが、コロナの影響で昨年はオンラインが主流となり、今年は学校へ赴くことができるようになったものの密を避けるために人数制限をかけての申し込みが目立ちます。 

 その分、学校側でも回数を増やしたり、少人数できめの細かい対応をしたり、ホームページに日々の学校の様子を動画で積極的にアップしたりと工夫を凝らしています。人気校と言えども、努力なしには学校経営は維持できない時代です。発信力がものを言う時代です。 
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★説明会のネット予約ができない! 
 問題なのは説明会をインターネット上での予約制にしたことで、人気校になると予約がなかなかできないという状態が日常的に起こっていることです。予約が集中してしまい、アクセスできずにいると、短時間で定員に達してしまい参加できないということが繰り返されています。 

 以前からも予約制の学校はありましたが、人数的にも余裕があったことや夏前から「学校めぐり」をする研究熱心な親御さんが相対的に少数派だったこともあり、このような問題は起きなかったのですが、昨年来のコロナ禍で様相は一変。学校説明会、見学ができるチャンスが多くはない、という心理が働き、それが予約アクセス集中といった形で具現化されているといえます。 
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★行ってみたら…空席目立つ説明会 
 そんなに人気があるのか、幸運にも予約できて参加資格を得た親御さんが学校を訪問すると拍子抜け。用意された座席の半分程度しか埋まっていない学校もあり、ただでさえ少人数なのに広い講堂にポツンポツンとし人がいない、という光景になるといいます。 

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 とりあえず予約を入れ、たまたま“取れた”ものの、それほど真剣ではない人も相当数いたとみられ、当日欠席、という予想がつきます。それぞれ事情があるので一概には批判できませんが、熱望組がなかなか参加できないという現状は考えると釈然としません。昨年満足に学校見学ができなかったことの焦りを親御さんが感じているからの現象と推測できます。 

★制限下でも…学校「観察」に口コミ分析 
 確かに学校説明会は大事です。校内の施設見学もできますし、学校によっては外からですが授業風景ものぞかせてくれます。ただ、学校説明会は「素顔」ではなく「お化粧顔」というのが前提であると思っていた方が良いでしょう。学校のアピールポイントは存分にアナウンスしてくれますし、自慢の設備や施設は惜しげもなく見せてくれますが、すべて見聞きできることはないでしょう。 

 コロナ禍の前の時代は文化祭などへ出向き親御さんは生徒に声をかけ、ショートインタビューを繰り返し、説明会や先生方からは得られない「リアルな情報」を収集するのが受験生の親御さんの役目(上級者ですが)でした。この機会がかなり奪われたのは痛手ですが、平日の登下校時に学校近辺を歩いて何気なく、生徒さんを「観察」するだけでもホームページやオンライン説明会の動画よりも志望校を“感じる”ことができる、と思います。 

 ネット上の「みんなの高校」や「みんなの中学」も参考になります。在校生や卒業生、保護者の口コミ情報を集めたもので情報は玉石混交で、意図的に学校をおとしめたり、逆に必要以上に褒めたたえているものもありますが、数十本の投稿を読んでいると、共通して言えることや学校のカラーやにおいが伝わってきます。学校付近での観察もそうですが、制限下の中でも「何ができるか」を考えてみてください。 
 

学校へ“飛び込み見学”でわかること 

 受験校決定の最終判断は子ども自身ですが、その前に親御さんがどれだけ足を使って情報収集したかで受験の成否の半分近くは決まります。どうしても学校内の雰囲気が気になるなら、説明会へ参加できなかった事情を説明して、中だけでも見せてもらえないか学校側に直談判するのも手です。“飛び込み見学”です。そういうことなら、と快く引き受けてくれる学校もあれば、説明会以外はちょっと…という学校もあるでしょう。その対応一つで、どういう学校なのかが垣間見えるものです。 

 中高一貫校は志望校以外でも話を聞くと参考や気づきにつながる発見があります。合同説明会なども昨年よりは開催されるようになりました。機会を見つけて積極的に中高一貫校を知る機会をつくり出したいものです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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