偏差値28からの大学附属合格

偏差値28 から大学附属へ 「限りなくバカ?」

 偏差値28からの大学附属合格 第2回
「それは限りなくバカってことだよね」

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 教材選定の前に、当の五郎に「現状把握」をしてもらい、それでも中学受験にトライするのかを確認しなければなりませんでした。 

 4科目総合偏差値「28」という数字が刻まれた成績表を差し出すと「えーそんなに悪いの?マジぃ」とおちゃらけていました。仕方のないことで、それまで偏差値なるもので、相対的に自分の立ち位置などはかったことがなかったのですから。 

 「偏差値28って、100人いたら97とか98番目くらいかな」。そう説明すると、一瞬表情が変わりました。「それは限りなくバカってことだよねぇ。ヤバくないですか!?」。 

 自分の下にせいぜい2,3人しかいない――。偏差値「28」がどんなものなのかの感覚はないものの、成績が下から数えた方が早い、というたとえの方が子どもにとっての現状把握にはピッタリだったようでした。 

 昼食を食べながら、無言で四谷大塚の成績を時折見直す五郎。ペットボトルのコーラを飲み干すと、口を開きました。「●●堂(書店)って、中学受験の本とかあるかな?あるよね」。 

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 夏休みに入る直前の土曜日の午後。マンガ本と鉄道関係の書籍が並ぶ一角しか足を運んだことのない五郎が、近所の書店の受験参考書コーナーに初めて足を踏み入れたのでした。 

【偏差値28からの大学附属合格 第1回 】
         「五郎、血迷うたか!?」 

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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池ノ内 潤

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