中学校別対策

中学受験「学校説明会」でしたい7つの質問➀


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説明会ではぜひ「お土産」を
「合格」実績でなく「進学」実績
スタイルを決める「指定校推薦
・英語と数学の教科書 チェック!

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説明会ではぜひ「お土産」を

 合同説明会でも学校主催の説明会でも、質問しておきたい、確認しておきたいことがいくつかあります。個人で聞きたい内容はそれぞれですが、縁あって入学することになった際、「こんなはずじゃなかった」とならないように、事前にわかることは質問しておきましょう。

 質問しても「本当のところ」は、はっきり分からないかもしれません。曖昧な答えしか返ってこないかもしれません。それでも「何か裏にあるのでは…」と、調べるきっかけにつながります。パンフレットを読めば分かることばかりではなく、説明会では何らかの「お土産」を持ち帰ってほしいものです。
説明会で聞いておきたい質問は7つ。そのうち、学習に関する3つを今回は考えてみます。

「合格」実績でなく「進学」実績

 私立中学へ進む選択をする際に大きな判断材料の1つとして「大学への合格実績」があります。各中学とも併設の高校からの実績はパンフレットやホームページ(HP)に掲載されていますが、説明会では一歩踏み込んで「進学実績」を尋ねます

 「合格実績」は大学に合格した「のべ人数」です。例えば慶應義塾大学7名合格という中学校があったとします。A君が慶大の4つの学部を1人で合格した場合、合格者は「4名」となります。Bさんが3学部合格なら「3名」となり、実際の合格者数は2人でも、学校のカウントは「7名」合格となり、これが「合格実績」として世に出ます。

 この「のべ人数」ではなく、「7名のうち、慶應に進学したのは何人か」=「実進学者」を学校側に尋ねてほしいと思います。あらかじめパンフやHPに進学者数の記載がある学校は、「進路指導に自信のある学校」といえます。質問すれば答えてくれる学校も「合格点」です。一方で「それは調べていない」とか答えない、言葉を濁す場合は、その数字の裏に何かがあります。私立大学の合格者数は「実際の進学者数」を把握してこそ、その学校の素顔の進学実態が分かります。

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スタイルを決める「指定校推薦」

 大学絡みの2つ目の質問として、「指定校推薦」についてきくのも大切です。数はそれほど多くないものの、毎年一定の大学にコンスタントに合格者を出している中高一貫校があります。ただ、5名合格のうち、4名が指定校推薦、受験して合格したのは1人という内訳だったり、翌年は4名合格は全て推薦、という場合もあります。

 中学受験の偏差値帯で中堅校(偏差値50前後)、一般校(同44以下)の学校のうち、明治や戦前からある伝統校は、難関大学、有名大学の推薦枠を一定数持っている場合が多々あります。その学校の受験指導が素晴らしい、というより「学校の歴史」によって実績が積み上がっているということです。「この学校へ進んだら、受験を意識するのか、内申点を上げ推薦狙いになるのか」を先に知っておくと、入学後の学習スタンスも違ってきます。

英語と数学の教科書 チェック!

 3つ目の質問は「英語と数学の教科書」です。中高一貫校は、この2教科に力を入れることが多く、授業進度が早い傾向にあります。公立中学校と同じ検定教科書も配布されますが、それを使わず別の教材をメインにするケースが目立ち、その場合は「難度が高い」と考えていた方が後々驚かなくて済みます。

 具体的には、英語なら「NEW TREASURE」(Z会出版)、あるいはカトリック系の一貫校を中心として根強い人気を誇る「PROGRESS」(エデック)、数学なら「体系数学」(数研出版)を使用する場合は、スタートからレベルが高いと思っていた方がよいでしょう。特に英語は小学校の授業レベルで、特に何もしてこなかった、という場合は要注意。中学側「心配しなくても大丈夫です」と言いますが、真に受けず、合格後は「準備」に入る方が得策です。

 中学で授業についていけず、成績が低迷する原因の大半が英語と数学のつまづきです。先にこの情報を知っていると知らないとでは、スタートラインから違ってきます。細かい点ですが、後々その重要性に気か付きます。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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