大学附属・系属校

人気沸騰!明大系の併願はこう組んで勝つ(1)


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・ 安心できず…激戦必至の明大中野
・明中仕留めるならやはり2日
・ ボーダーなら日大二がポイント
・ 明八も1日勝負 抑えに明学、電気大
・ 明八女子、桜咲けば明明挑戦も

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安心できず…激戦必至の明大中野

 中学入試の大学附属・系属校人気の中で、明治大学系の3校は特にアツいです。特に入試前から激戦の様相を呈しているのが男子校の明大中野(明中)。8割強が明大に進み、推薦権利を持ったまま国公立を受験できるのは「おいしい」です。

 22年度入試の明大中野の志願者数は各模試などの志望状況から見ると、確実に増えるとみられます。第1志望もさることながら、早稲田系の難関校狙いの受験生が「抑え」として2月2日の第1回の入試に飛び込んでくる可能性が大きく、持ち偏差値が実力相応だとしても、決して油断はできません。恐らく来春の入試結果を反映した「結果偏差値」では、ポイントが上昇することでしょう。
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明中仕留めるならやはり第1回

 明大中野の2月2日第1回入試の合格可能性80%偏差値は55(4月実施の四谷大塚第1回合不合判定テスト、以下偏差値は同テストでの数値)。校風や通学の便を加味し、持ち偏差値だけでは測れませんが、第1志望の場合、合格可能性が80%前後か、50%前後かで併願校の顔ぶれは変わってきます。

 80%の場合、1月の前受け校は埼玉、千葉入試の受験が可能なら青学大系属浦和ルーテル(10日、偏差値51)、専大松戸(20日、52)などで感触を確かめ、2月1日はチャレンジで早大学院(64)に行くか、実力相応やや高めの中大附属(56)で勝負するのもありですが、石橋を叩くのなら成蹊(50)、日大二(45)。明大系で固めたいのなら、明大中野八王子の第1回(明八、52)です。午後に2科目の日大豊山第2回(49)も受験可能ですが、豊山は昨年の同回で倍率が6.6倍と高かったこともあり、翌日の「本番」に備えた方が無難かもしれません。

 2日の22時めど発表の第1回入試に合格してしまえば「受験終了」ですが、万が一の場合、4日に第2回を受験するとして3日は確実に取れるところに照準を定めます。大学附属系で行けば成城学園の2回目(52)か帝京大中(53)となりますが、強気に行くていうのなら学習院中等科の2回目(56)、法政大中の2回目(57)も考えられます。4日の明大中野の2回目入試は80%偏差値が58と一気に高くなります。やはり2日でぜひとも仕留めたいところです。

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ボーダーなら日大系がポイント

 明大中野がボーダーラインの合格可能性50%、偏差値51だと2月2日に必勝を期して、無理なプランは組まずに進みます。1月受験は埼玉、千葉から探しても良いですし、11日と12日に「東京会場入試」を行う長野の佐久長聖(11日49、12日46)を先に受けておくのも考えられます。2月1日は大学附属系なら日大二(45)、日大豊山(45)の日大系がお勧め。合格して2日の入試へ弾みを付けます。

 2日が残念だった場合、1日に合格を取っていれば日大系に進学することも視野に入れつつ、3日は明八のA第2回(54)受け、4日に明中再チャレンジに備えます。4日まで明大系で結果が出ない場合は、5日の明八B試験(54、4教科の総合問題60分120点満点)で最後の戦いを挑むことになるかもしれません。

明八も1日勝負 抑えに明学、電気大

 共学の明大中野八王子の入学試験は3回。明中ほどの志願者増の気配はありませんが、男子を中心に前年度並みかやや増加の傾向にあります。2月1日の4教科それぞれの試験を行うA方式第1回(80%偏差値男子52、女子54)の倍率は3倍程度と楽ではありません。加えて2日に第1回入試がある明大明治(63)狙いの男女が抑えで受験し、偏差値以上に厳しい戦いになりますが、第1志望ならこの日が勝負になります。

 男子で合格ラインに届いているのなら、1月入試は青学大系属浦和ルーテル(10日、51)が実力相応校。千葉なら20日の専大松戸の第1回(52)でしょう。1日は午前に明八を受け、午後は15時からの明治学院第1回(国算2教科、45)、東京電機大中(国語か算数の1科目選択、47)も視野に入れると気持ちとしては楽です。明八を1回目で仕留められれば、2日に明中挑戦も十分ありです。

 ボーダーラインの50%偏差値は49。1月の入りは埼玉なら合格の偏差値帯が一般合格の40から特待の49までと幅広い西武文理(10日)が妥当な線。千葉は校名変更で人気を集める光英VERITAS(24日、特待で46)という選択もあります。1日のA方式1回目で勝ちたいところですが、残念だった場合は午後の明治学院、東京電機大に加え、2日午前に穎明館の第2回(45)などもラインナップに入れ、4日のA方式2回目、5日のB方式までを覚悟します。

明八女子、桜咲けば明明挑戦も

 明八の女子の1日80%偏差値は男子より高く54。ボーダーラインの50%は51です。1月の埼玉は余裕があれば人気校の大宮開成(10日、55)、まずは1勝というのなら星野学園(10日は43、11日は45)で確実に行きます。千葉は20日の専大松戸(52)、芝浦工大柏(23日、53)、 光英VERITAS(24日、特待で46) などが候補となります。

 1日午前の大一番の後の午後は男子同様明治学院などで固め、合格発表待ち。桜が咲けば「打ち止め」もよし、2日に明大明治チャレンジもありです。桜が散った場合、明学の合格があれば、残り2回に全力を尽くします。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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