親御さんの役割

中学受験 「親塾」成功の最大のポイント

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親塾大いに結構 ポイントは「日々検証」 
・「できるところ」から始める親塾 
・我が子=顧客で解決法をプレゼンする 
・なぜ「教えたのに」できないのか 
・国語の記述も積み上げるように 
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★親塾大いに結構 ポイントは「日々検証」 
 個別塾で中学受験に耐えうる先生を見つけるのは、かなりの割合で「運任せ」。家庭教師なら確率は上がるかもしれませんが経済的に…という問題が残ります。ということで、「デキる」親御さんは、家庭での学習フォロー=「親塾」で、子どもの合格をアシストしようとします。 

 最近の親御さんは受験の経験が豊富です。高校、大学はもちろん、中学受験も体験している場合があり、親子二代(もしかしたら三代)にわたって12歳で勝負をすることになります。 

 その親御さんの経験、知識をもってして子どもの受験に援護射撃をすることは十分可能です。むしろ、積極的にやってほしいとさえ思います。お子さんのことを一番に思っているのですから。 

 しかし、そのアプローチの方法は慎重に試行錯誤を重ねながら、日々検証していく必要があります。言い換えれば、親御さんの思うやり方が絶対ではない、という前提に立って「親塾」を進めていくのが成功の鍵を握っていると思います。まずは、子どもの現状を把握することから始めましょう。
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★「できるところ」から始める親塾 
 親御さんはよく子どもの「できないところ」「苦手なところ」を重点的に教え、これを克服しようとします。オーソドックスなアプローチの仕方です。 

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 が、その前に「どこからできなくなったのか」「どこから苦手に思うようになったのか」を親御さんははっきり認識すると、「克服」は案外スムーズに流れるようになります。 

 そのためには「できるところから」始めるのがポイントです。誰もが分かる易しい問題から始めて、徐々にレベルを上げていきます。できたことは、どんなに易しい内容でも認めてあげてください。 

 そしてつまずきポイントに差し掛かった時、「この子は何ができて、何にひっかかっているのか」を見極めます。子どもの学習の力量、考え方の方向性をつかむのです。 

★我が子=顧客で解決法をプレゼンする 
 できない問題に戸惑う我が子を目の当たりにし「どうしてそうなるの?」と詰問調になったり、「そんなことがわからないの」という非難は最悪です。 

 そのひと言で子どもの気持ちは引いてしまいます。親御さんのイライラを単に子どもにぶつけているだけで、その時に何を教えても、できるコツを教えても、子どもの耳には雑音にしか聞こえておらず、何も残っていません。 

 ここは我が子と思わず、仕事の「顧客」だと思ってください。顧客を怒鳴るビジネスパーソンはいませんよね。この顧客が課題をクリアするために知恵を出し、解決に導くのがタスクです。あらゆる角度から分析し、解決法を顧客にプレゼンしますよね。そのスタイルで我が子にも接する。これを基本姿勢にすることを、常に自分に言い聞かせてください。 

★なぜ「教えたのに」できないのか 
 解決法といっても、「答え」や安易に解法を教えてしまうのではありません。解決への糸口を暗示する、簡単に言えば「ヒント」を与えます。あくまで糸口なので、後は子どもに考えてもらいます。 

 解法を手っ取り早いかもしれませんが、テストや塾での演習など、自力でやらなければならない時に恐らくできないと思います。自分の頭で理解せず、教えられた解法を暗記してもすぐ忘れてしまいます。子どもが親御さんと一緒にやった時できても、テストになるとできない、「ちゃんと教えたのに、どうしてできないの」という状態はこういうことなのです。 

 子どもは「そうか、分かった!」とは、すぐになりません。もどかしいくらい反応は鈍いかもしれません。しかし、この自分で考えていくという姿勢が身に着けていくことが、成績アップの「近道」です。 

 4、5年生ならまだしも6年生のこの時期にいわれても…と思うかもしれませんが、やらないよりやった方が入試までに成果は出ます。手順を踏んで、考える習慣を身に付けましょう。 

★国語の記述も積み上げるように 
 国語の場合でも素材文を大人目線で解説してしまったり、記述の書き方を隅から隅まで教えてしまうのはあまりお勧めできません。一緒にたどっていって子どもの考えていること、思考の方向性を探っていきます。 

 記述もやり方はいろいろありますが、例えば「●●は●と思った」という超短文から書くことを始め、「●●は▲▲だったので、●と思った」など少しずつ肉付けしたり、2文にしてみたりして、入試で高得点をもらえるレベルにしていくのです。親御さんが1つ1つ丁寧にヒントを与えつつ、記述の「型」を学んでいくのです。 

 「親塾」、かなり手間がかかります。時間もかかります。成果はやってみなければ分からないというおぼつかなさもあります。しかし、これだけ根気よくやってあげられるのは親御さんだけです(もし家庭教師でこれをやったら、かなりの金額と時間が必要です)。距離が近いだけに難しいのですが、これはプロジェクト。感情的になるのが指導の最大の敵です。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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