英語に強い 早慶狙うなら頌栄
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・徒歩30秒!制服が人気の伝統校
・早慶4学部で合格者数首位
・現役生、3分の1が早慶へ
・頌栄が英語に強いワケ
・親御さんに必要な英語課程の「見極め力」
★徒歩30秒!制服が人気の伝統校
都営浅草線高輪台駅から徒歩20秒(学校は1分としていますが、生徒の間ではこの数字)という、この上ない好アクセスに恵まれている頌栄女子学院は、140年近い歴史を誇る伝統の女子中高一貫校です。都心にしては緑豊かな敷地内で6年間学んだ卒業生は各界で活躍していますが、女性アナウンサーや演技派の女優さんが複数卒業しており、多彩な人材を輩出してきました。
日本で初めて制服にタータンチェック柄を採用したことでも知られ、その制服に憧れる受験生も多く、毎年安定した人気。21年度は2月1日と5日の2回入試が行われ、計909人の志願者を集め、特に5日の2回目は前年比の2割増となりました。
★早慶4学部で合格者数首位
親御さんも頌栄に熱い視線を送ります。その1つが大学合格実績にあります。21年度も東大へ3人が合格しましたが、頌栄といえば早慶両校への進学実績が看板の1つです。21年度は早稲田にのべ103人、慶應義塾には84人が合格。全国ランキングで見ると、早稲田が20位で、慶應は14位です。
特定の学部に強いのも頌栄の特徴で、早稲田では国際教養学部と文化構想学部で合格者数1位となりました。女子校らしく、といったら今の時代語弊があるかもしれませんが、女子の志願が割合的に見て多い各部でのトップでした。
慶應では文学部と法学部でトップ。早慶4学部で合格者がトップなのは、両校でのべ合格者数が最多だった開成の5学部 (早稲田で政経、法、基幹理工、先進理工、慶應で理工)に次いで2番目でした。
★現役生、3分の1が早慶へ
開成と大きく違うのが早慶への進学実績です。20年度の場合、開成は早稲田に現役浪人合わせてのべ238人が合格しましたが、実際に進学したのは32人(現浪16人ずつ)、慶應はのべ167人合格、実進学者数は35人(現役25人、浪人10人)でした。早稲田で13%、慶應で21%が実進学率でした。
一方で頌栄は同じ20年度、早稲田にのべ98人合格し進学は45人(現役44人)、慶應は72人合格で進学は30人(同27人)。割合にして実進学率は早稲田が46%、慶應は42%でした。約半数が合格すれば早慶進学です。頌栄の卒業生は215人ですからちょうど3分の1が現役で早大か慶大に進学していることになります。
★頌栄が英語に強いワケ
頌栄は英語に対してとても力を入れている学校です。図書室には「イングリッシュ・ライブラリー」といって洋書がズラリと並ぶコーナーがあります。「Reading Record」は読んだ洋書の感想を所定の用紙に記録し、一番冊数を読んだ生徒を表彰するというもので、自然と原書に親しむことから英文読解の強い味方になります。英検の受検も大いに推奨しており、中学3年時点で半数が2級以上を取得している状況です。
何よりも刺激があるのが帰国子女の存在でしょう。頌栄は学年の4人に1人が帰国子女で、各クラスに「英語ができる」生徒がいます。この生徒たちに刺激され、英語に取り組む生徒も多いといいます。逆に帰国子女は受験勉強で鍛えられた国語や算数(数学)ができる生徒を見て刺激を受けます。互いに高め合って、大学受験に臨むのです。
慶大の入試の英語は群を抜いて難しいのは今に始まったことではありませんし、早大英語も易しくはありません。頌栄の早慶進学実績は同校の英語への“情熱”の結果と言えるでしょう。
★親御さんに必要な英語課程の「見極め力」
大学入試改革の中でセンター試験に代わる共通テストが導入され、英語の難度は一段高くなったといえます。試験内容もかつての文法の穴埋め問題や発音・アクセント問題は消えて、穴埋めにしても会話文だったり、易しいながら数多くの英文を早く読んでその正誤を答えるなど、英語にいかに接してきたかが問われるテストになりました。
英語に強い、というのはこれまで以上に進学では大きなアドバンテージになります。どの中高一貫校も英語に力を入れていますが、親御さんにはカリキュラムの中身を吟味する「見極め力」が必要となってきます。(受験デザイナー・池ノ内潤)
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