中学受験 本当はコワい私立一貫校「日々の授業」

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「実像に近い」ものを持ち帰る
使用教科書で進度と難度を予測
売りの「補習」実態を把握すべし
・通塾に対する学校側の回答

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「実像に近い」ものを持ち帰る

5月中旬から夏休み前にかけて、本格的に学校説明会やオープンスクールなどが各校で始まります。

中学受験をする、と決めた親御さんの関心の1つとして挙げられるのが、目指す中学校がどのようなプロセスを経て、わが子の未来を切り開いてくれるかということではないでしょうか。

先取り学習、ネイティブの先生による英語の授業、塾いらずの万全な受験体制…説明会ではさまざまな「魅力的なフレーズ」が担当の先生の口から出てきます。

まさに「至れり尽くせり」、さすが私立中高一貫校!となります。

しかし、それはあくまで「コマーシャル」。学校説明会は「話半分」と思って臨む方が学校に対して過剰な期待を抱かずに済みます

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少し割り引きながら「本編」の話を聞き、終了後に気になる点を個別質問して、その学校の「実像に近い」ものを持ち帰るのが、説明会での親御さんの「ミッション」です。

学校説明会は「終了後が勝負」です。

使用教科書で進度と難度を予測

「先取り学習」は多くの中学校が方針として示しており、半ば「標準装備」のカリキュラムです。

中3の段階で高校の内容に入り、高校2年までに全課程を終え、高3では文系・理系に分かれ、学校によっては国公立、私立、医学部など細分化してクラス編成しながら大学入試の演習授業に、というのが「典型」です。

中学の課程を最初の2年間でやらなければならないので、当然授業の進度は早くなります。

英語について、中学側は「入学前はゼロからの状態で大丈夫。1から教えますから」と説明会で断言しますが、これを真に受けると確実に出遅れます

受験終了から入学までに市販の参考書で構わないのである程度「予習」しておくことをおすすめします。

「予習」が必要かどうかの1つの目安として、メインで使う教科書が何かで占えます

私立中学で使う英語のメインテキストが「NEW TREASURE」(Z会編集部編)か「PROGRESS」(イエズス会出版)の場合、学校側が描いている「1から」と親御さんの思う「1から」には、隔たりがあります。

この2冊は、公立中学で使う「ニューホライズン」や「クラウン」などより、一段も二段も難しい教科書です。学校パンフレットに使用教科書が記載されている学校もあるので、英語は確認しておくことが得策です。

使う教材のレベルが高い、英語が少人数の能力別クラス編成になっていない場合、入学までに公立中学校の「中1レベルくらいの内容はわかる」という状態にしておかないと、スタートから苦しい展開になる可能性があります。

数学もレベルが高い数研出版の「体系数学」を使用する場合は、学年の半分の生徒は苦戦を強いられます。

数公立中学で使う教科書レベルで良いので、自ら「予習」しておくと、ついていくのがやっとという状況にはならず、日々の小テスト攻めにも耐えられるかと思います。

売りの「補習」実態を把握すべし

中高一貫校の多くが「馬に食わせるほど」宿題を出します。

加えて次の授業や朝の登校直後に小テスト。そしてまた新しい単元と、親御さんが説明会で理想的に見えたカリキュラムは、子どもにとって「息つく暇もない」スピーディーでハードなものiになることが多いです。

どうしても一定数「ついていけない子」が出てきます。落伍すると、中間・期末テストは悲惨です。そこで行われるのが「指名制の補習」です。

補習で遅れた分を取り返せればまだいいのですが、放課後や夏休みの数時間でカバーはできないのが現実です。

もう一度先生はひと通り教えてくれますが、つまずいているところは個々で違うのに一斉授業だと、効果は…です。

粘って粘って質問に行く子は脱出する可能性が高くなりますが、そういう子は少数派なので、多くは形だけの補習で終わります

なので、学校の勉強についていくために塾に通うというケースは、英語と数学を中心に中高一貫校の生徒でも結構います

最近では、その学校の卒業の大学生が相手をする「チューター」制、予備校(塾)そのものが学校に「出張」して補習を引き受けるシステムもあり、それが学校の「売り」になっている場合もあります。

先生方の「働き方改革」の一環とみられますが、もしかしたらこちらの方が意外と期待できるかもしれません。

いずれにしても、補習体制について学校側は半ば自慢げにシステムの素晴らしさを強調しますが、実際は「話ほどでは…」というのも「中学受験あるある」です。

文化祭などで在校生をつかまえて質問すると、補習の「実態」が把握できる可能性があります。

説明会でアウトラインの知識を仕入れ、気になったことは親御さんの「独自調査」力がものを言います。

通塾に対する学校側の回答

補習の流れで話題になるのが、学校独自の受験用「講習」です。塾や予備校に行かなくても、学校の先生が開いてくれる季節講習で「大学入試対策は万全。まさに塾いらずです」と学校側は説明会で強調します。

確かに先生をいい意味で「利用」すれば、高額の塾代も払わずに済みますし、質問もしやすいという大きなメリットがあります。

しかし、実際に通塾している生徒が中堅校だけでなく、上位校も難関校でも多いのは何を物語っているでしょうか。

全てをリサーチしたわけではありませんが、私立中高一貫校の通塾率はかなり高いです。

中堅校から東大や京大、一橋、東工大、早慶に合格した生徒の多くは、学校の勉強はほどほどに入試にターゲットを絞って塾や予備校を活用して結果を出したというパターンも結構あります。

学校説明会で機会があれば、こちらも個別の質問で聞いてみてください。「通塾している割合はどれくらいですか」と。

正確な答えを要求しているわけではありません。答え方に注目してください。「ウチでも講習はやりますが、みんな結構通っています」というような返事なら信用できます

逆に「よく分からない」とか「あまり通ってませんし、学校でも勧めていません」「通っているようですが、多くが自習室を利用するという目的です」という場合は、額面通り受け取っていいのかどうか。

親御さんの判断にお任せしますが、学校説明会は「宣伝PRの場」、ということを考えればある程度察しがつくと思います。

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